現在地：夢幻館





幽香「さ〜って、今日は誰からいぢめてあげようかしら？」



慧音「違うだろ！！」



夢子「えぇ、今から行うのはドキュメンタリーの撮影ですわよ」



神綺「そんなことより、ありすちゃんはどこにいるのよぉぉぉ！！」



幽香「さぁ〜どこかしら……もしかしたら今頃黒いののベッドの中で……」


神綺「あぁぁぁそんなぁぁぁ…ありすちゃんが…私のありすちゃんが………orz」


ユキ「………神綺様がああやって落ち込むのって何回目なんだろ？」


マイ「忘れた（頻繁過ぎてもう数えるの面倒だしな）」


アリス「………いい加減疲れてくるから本題に入りましょう」


咲夜「あら？黒いのが引き合いに出されている割にはわりと冷静ね」


アリス「この件は前に魔理沙とパチュリーとで魔界へ出向いた時から続いている誤解だから大体事情は察してるし何より……あれを見てたらもうどうでもよくなってくるわ」


理香子「そうよね〜まぁ私は新作の実験ができればそれでいいし」


リグル「あの〜それってもしや」


理香子「そうよ！！装置を改良してきたし、爆発しても蘇生役がいるから少々危ない実験でも可能なはず！！」



リグル「もう爆発すること前提なの？」



エリー「多分、そうだと思うわ」


メディスン「コンパロコンパロー。万が一死にそうだったらスーさんで気付けをあげるから安心して」



リグル「安心できるかー！！」



幽香「五月蠅い蠅がいるわね〜。なら、リグルをこき使ったり瀕死に合わせるのは私が許さない…と言えば安心かしら？」



リグル「う゛……それはそれでものすごい背筋に冷たいものが」


咲夜「というより、どういう風の吹きまわしなのかしら？」


アリス「そうよねぇ、貴女みたいな大妖怪があんな小物をかばうなんて」


慧音「それはあれだ。虫と花は大昔より持ちつ持たれつの盟友関係であり、花にとって虫は必要不可欠な存在なので居なくなっては困るのだろ。
丁度私に幼女やもこたんが必要なように…」



理香子「なるほどなるほど。これはいいことを聞いたわ。メモよメモ」


ユキ「……ねぇ、先生の話の後半部分に少し疑問があるんだけど」



マイ「少しどころじゃないと思う（てか、誰か突っ込めよ！！）」



咲夜「あのハクタクの幼女ｽｷｰなんて今に始まったわけではないわよ」



夢子「そんなことより、いい加減撮影を始めましょう」


メディスン「そうそう、さっきからカメラさん退屈そうだし」


バケバケ「ﾊﾞｹｰ（いやいや、待機中はこいつで遊んでるからな）」


毛玉「ﾓｹｰ（そうそう、本格的に始まるまでこいつで暇を潰しながら待ってるわ）」


�H奴隷「うぅぅ………耐えろ…そろそろ契約が切れるんだ……それまでの辛抱だ」


ユキ「でも、向こうに帰ったら帰ったで散々な目にあうのは変わりなさそうだよねぇ」


マイ「だな（実績がない以上、ただの穀潰し）」


アリス「う〜ん……私としては同情をしてあげたいんだけど」



�H奴隷「おぉ、同情ならいくらでも受ける！！もちろん求愛も受け…」



アリス「向こうの私がカンカンに怒ってたから、同情できないのよね」


�H奴隷「黒赤の連中は例外すらいないのか……orz」


咲夜「ちなみに、ゼフのアリスはアレに対してこんなこと言ってたそうね」


Ａ選手「もう早く辞めさせてよ！セクハラするしコンビプレイが出来るって嘘つくし、最低！！」



夢子「ここまで選手から信望がない監督も珍しい存在ですわね」



慧音「ある意味それがゼフの人気の秘訣なんだがな」


理香子「しかも、一部の監督はあれを尊敬してるらしいし興味深いわ！機会あればデータを取ってみようかしら…」



リグル「それってどういう意味でのデータなんだろ…知りたいような知りたくないような」



夢子「世の中知ってはならないことが多々ありますし、知らない方がいいかと思いますよ」



メディスン「とりあえず、この撮影が終わったら�H奴隷さんはもうこっちの撮影には来なくなるの？」


咲夜「監督としての腕前は最低でもチームとしての人気が高ければありえない話でもないわね」



ユキ「俗にいう80年代の万年最下位な阪○タ○ガースみたいな感じかな？」



マイ「他にもキッカーズや第三野球部やベアーズや京浜アスレチックスというのもある（但し、向こうのランジェロオーナー談で私はどんなのか知らん）」



幽香「とにかく、そろそろ撮影開始と逝きましょうかしらね。バケバケと毛玉、カメラをまわしなさい」



バケバ毛玉「ﾊﾞﾓｹ（おらぁ、出番だぜ！！カメラまわせー）」



�H奴隷「……どうでもいいが幽香様はなぜ俺の名前を出さないんだ」



エリー「えっと、それは以前�H奴隷さんのことを『視界の中に入れる価値すらないゴミ』と言ってたことが原因じゃないかなーっと思うんだけど」



幽香「エリー、何虚空に向かって話をしてるのかしら？」



エリー「ご、ごめんなさい！！」



バケバケ「ﾊﾞｹｰ（どうやら、お前は俺達以上に認識されてないようだな）」


毛玉「ﾓｹｰ（だが、落ち込んでる暇なんかねーぜ！とっととカメラ回さなければ節分名物のラ○ちゃんの雷を…）」



�H奴隷「………ｶﾒﾗﾏﾜｼﾏｽ」


幽香「じゃぁ、カメラも回り始めたしいつもの説明ね……エリー、貴女に任せたわ。打ち合わせ通りにやりなさい」



エリー「えぇ？！打ち合わせなんて一体いつ…」



幽香「私に口応えするなんて……どうやらお仕置きがご希望のようね（ｸｽｸｽ）」


エリー「わかりました〜打ち合わせ通りにやらせていただきます」



理香子「さすが黒赤の中で一番S度が高いと言われてるだけあるわね」



慧音「むしろ、ここまで理不尽なこと言われたら同情をするな」


アリス「打ち合わせなんかしてないのに打ち合わせ通りなんて無茶を通り越した内容だし、こんなことレミリアでさえも言わないわよねぇ」


咲夜「………一応、お嬢様も時々実現不可能なことを言って私達を困らせたりもするのだけど」



夢子「それでも上手くあしらうのが一流のメイドというものですわ」



ユキ「夢子お姉さまはよく神綺様の突拍子のない思いつきで法律を作らされて困らせられたりもするからね」



マイ「おかげで魔界の法律は複雑（まぁ法律なんて誰も守ってない奴が大半だけどな）」



エリー「とにかく（いつのまにかあったことにされている）打ち合わせ通りに……今回の撮影は『分身カップ』と呼ばれる大会に出場するために集まった『黒赤マジック「風」』のメンバーです。ちなみに私は部外者ですが、ここは夢幻館なので……」


リグル「うんうん。参加しないとはいっても門番がいてもおかしくないよね」


慧音「エリーが可哀想だし、続きは私がやろう。『分身カップ』というのはGKとFDを同キャラ起用するか単体で分身できるキャラを起用するのが参加の条件であり、私達黒赤チームはその分身キャラが幽香となった」


アリス「私達の幻想郷は同一人物が同時に存在するなんてありえないから単体分身キャラか過去と現在のキャラを使うしか参加手段がなかったりもするんだけど」



理香子「大丈夫よ。いざと言うときは私が『分裂の杖』みたいなのを開発して」



夢子「そんな危ないものは完成と同時にへし折らせてもらいますわ」



アリス「なんでもったいない！！
そんないい杖ができたら魔理沙を分裂させて片一方を……うふふふふふ」



慧音「そうだぞ。そんな便利なものがあれば部屋一杯にもこたんや幼女を敷き詰めてハーレムに……ぐへへへへへへ」



咲夜「……お嬢様……部屋一杯のお嬢様……（至福顔で地面に横たわって鼻血の海を生成中）」



ユキ「……ねぇマイ。平和のためにはやっぱり夢子お姉さまの言うとおり分裂の杖なんてものは叩き割った方がいいんだよね？」


マイ「なぜ聞く？（まぁ確かに遊びとして使うなら面白そうなんだがなぁ…）」


エリー「えっと…なんだかすごいことになってきたんだけど幽香様。どうしましょう？」


幽香「そうね……面倒だから、龍冒険８にあった冥界の鎌で変態グループを薙ぎ払いなさい」



エリー「そんな即死効果があるような鎌技使えませんってばー！！」



幽香「あらあら、エリーはいつから私に口応えができるようになったのかしら？
即死効果がでなければそこの毒人形からバ○ルローションでももらうなりなんなりして対処なさい」



メディスン「コンパロコンパロー。スーさんが不足気味だから威力微妙だけど援護はするよー。



ポイズンプレス〜」





エリー「きゃぁ！そんないきなり……」



幽香「さぁ、毒が回る前に放ちなさい」


エリー「うぅ…もう引き返せないなら皆道連れにしてやるわぁぁぁ！！



ヤケクソの冥界の鎌ぁぁぁぁ！！！！」

………しばらくお待ちください
















幽香「というわけで、早速だけど選手紹介っと逝こうかしら」


リグル「何がというわけなんだろ…と突っ込まない方がいいんだよね」


ユキ「うん。下手に突っ込み入れたらあそこに転がっている屍の仲間入りにされそうだし」


マイ「触らぬ花に祟りなし（さすがにこいつ相手だと逆らわない方がいいしな）」


夢子「ではまず、キャプテンである幽香さんからどうぞ」


幽香「そうね。じゃ、トップバッターとして自己紹介するわ。私がこのチームのキャプテンで分身キャラよ。でもって今回この話を持ちかけた張本人なんだけど、その理由は……」


メディスン「ありすが関わってるとかいう話だよね？」


夢子「えぇ、この大会の結果次第で神綺様とありすとを引き合わせてくれる場をセッティングしてくれるとのことですが…本当ですわね？」



幽香「本当よ。ありすとあんなことやこんなことして遊んであげるのも楽しかったんだけど、飽きちゃったのよね」



神綺「うぅぅ…ありすちゃん…ありすちゃん…」←冒頭からまだ落ち込んだままらしい



夢子「……」


幽香「そんな怖い顔で睨まずとも冗談よ。まぁ時々里に連れて行ったりしたのは事実なんだけどそろそろ次の段階へと移る時期が来ただけ。咲いた花に摘み時があるように…そろそろあの子も本格的に…」


夢子「確かに、あれからずいぶんと時が経ちましたからありすもそろそろ落ち着いてくれたかもしれません」


幽香「（意外と冷静に対処してつまらないわね）この大会はただの暇つぶしみたいなものよ。というのも、ありすは『そーなのかー杯』に出向いててしばらく帰って来れないみたいだし、ただじっと待ってるのもあれだからとこの面白そうな大会に参加して遊ぶことにしたのよ」


リグル「つまり、私達は花の妖怪の遊びや魔界での家庭事情に巻き込まれたってわけなの？」



理香子「科学者にとってスポンサーの腹の内なんてどうでもいいのよ！！
大事なのは実験場や資金を提供してくれるかどうか、ただそれだけよ！！！」



ユキ「うんうん、遊びとはいっても私達は勝つために自分の意思で来たんだしね！！」



マイ「ユキの言うとおり、私達はイブ杯の借りを返すために参加するから（そーなのかー杯は出れなかったのが残念だけどな）」


幽香「そういうわけで、私はボランチとして皆を援護するから勝ちを狙いたければ勝手にどうぞ」


慧音「勝ちに興味はないのか？」（復活）


幽香「あの悪霊がいないと張り合いがないんだし、私自身大会の出場は初めてだから今回は今後に備えて調整のつもりでやらせてもらうわ」


アリス「調整って、以外と慎重なのね」


咲夜「どうせいぢめる相手をじっくり見定めるだけなのかもしれないけど、そろそろ次へと逝かないと時間が危ないわよ」


ユキ「じゃぁ次は私達が行くよ。私達は最初『そーなのかー杯』に出向こうとしてたんだけど、ちょっとごたごたがあって参加できなかったの」



マイ「ちなみに、そのごたごたは�Hとの喧嘩（やっぱり私の悪い予感があたったんだよなぁ…）」



メディスン「この前ルーミアちゃんが�Hちゃんを探したけど見つからなかったとか言ってたけど、それって二人のせいだったの？」


ユキ「う、うん…私達も『そーなのかー杯』に出たかったから�Hと出場枠をめぐって喧嘩になっちゃって、なんとか�Hを倒したまではよかったんだけど…」


マイ「�Hと決着つけた時はすでにメンバーが決まってて、その時のユキはすごい落ち込んでた。
（ついでにいうと、あんときゃぁこのクソチビを蹴り殺してやろうかと思ったぞ、ごらぁ！！）」



ユキ「そ、それで……マイと一緒にしぶしぶ魔界へ帰ろうとしたところ……（マ、マイが怖い…）」



マイ「夢子お姉さまからこの『分身カップ』に誘われた（この話出た時はびっくりだったよなぁ）」


夢子「ユキとマイがサッカーに夢中となってる上に『そーなのかー杯』に出遅れてフリーということを聞いたから、丁度いいかと思って参加を促したのですわよ」



　



慧音「ユキマイコンビは攻撃力だけなら変身した私と匹敵するものがある上、何より二人は……ぐふふふふふ（ｼﾞｭﾙﾘ）」



メディスン「こんぱろこんぱろー。けーね先生がなんか急に変な笑い声あげはじめたけど、この場合スーさんぶつけてもいいの？」



幽香「えぇ、私が許可するから遠慮なしにやりなさい」




メディスン「じゃ、遠慮なく…すーさん逝けーー！！」








慧音「ぐふっ！！」

















ユキ「（吹っ飛ぶけーねを無視して）そういうわけだから、今回は私も攻撃参加していいってことでマイと逆サイドのFW配置。
隙あれば私もクリムゾンマジックでシュート撃つよ！！」



マイ「ユキはシュート力低いから無理しない方が…（てか、下手に撃って私のガッツまでを消費させるんじゃねぇ！！）」



ユキ「と、とにかく、イブ杯は１点も取れなかったんだし今度こそマイと一緒に」



マイ「必ず１点を取る！！（でもってξ・∀・）みたくBランクにのし上がってやる。下剋上だ！！）」



アリス「今回のキーパーはイブ杯ほど固くはないし、二人のシュートでも十分通用するはずよ」


幽香「それでも名無しより固いのは確実なんだけど」


咲夜「キーパーが固ければ固いほど、１点が難しければ難しいほど挑戦のやりがいがあるというものよ」


理香子「そうよ、壁が大きければ大きいほど挑戦のやりがいがあるというものだから頑張りなさい。
…せっかくだからリグル、次は私達の番で逝くわよ」


リグル「うぅぅ…私は本来サイドのFWだったのに…ユキと交代させられたんだよね…」




　　



アリス「リグルは理香子とセットで強力なタックルが使えるんだし、ユキにデフェンス能力がない以上リグルは守りに回ってもらった方が戦力として安定するのよね」


リグル「私も『箸休め杯』じゃ結局１点も取れなかったんだから今度こそ１点をと思ってたんだけど………」


ユキ「えっと…ごめんなさいっと謝った方がいい？」


マイ「謝ることないと思う（こいつの攻撃力はユキより上といっても、パスやドリブルが下手だから自力でゴール前にたどりつくことができなさそうだしな）」




　　




リグル「なんだか透けて見える本音がものすっごい心に突き刺さるけど事実だしもう自棄だ！
左サイドから切り込んできた敵はかたっぱかしらリグルキックでふっとばしてやるぅぅぅぅ！！！！」



理香子「その意気よ！！もちろん、私側の右サイドから切り込んできた相手にもタックル頼むわよ！！！」



リグル「あぁ、任せとけーーー！！！」



幽香「ふふ…頼もしいわね〜」


メディスン「うんうん。こんだけ気合いが入ってたらきっと大活躍だよね」


咲夜「少なくともどこかの門番よりかは役立ちそうね。特に理香子は状況判断能力に優れていそうだし、私から指示を出さずとも大丈夫とみていいかしら？」


理香子「もちろんよ。『RSN杯2nd』以降も集めた多数のデータを元にした真・理論型先行戦術でもって敵を食い止めるわよ。でもって、新型兵器の実用性も試してゆくゆくは、究極破壊兵器Ωを作るわよ！！」



エリー「えっと、なんだかものすっごい発言が出た気もするんだけど…」


アリス「私も不穏な発言が耳に入ったんだけど……聞き流した方がいいのかしら？」



慧音「聞き逃すべきだろうな。どうせ幻想郷の住民はこんな奴ばっかりなんだし、火種なんて腐るほどあるからそれらを消して言ったら幻想郷の住民がいなくなりかねない。だから実際に火事が起きるまでは放っておこう」



夢子「最早、アバウトと言わざるを得ませんわね。そんなので秩序が築かれるのですか？（てか、復活早いですわね）」


慧音「この幻想郷という閉ざされた空間は多少騒ぎや騒動があった方が逆に治安が安定するものだ。さらにいえば、世の中には必要悪という存在がいなければ国の死期を早めてしまうのも歴史が証明している」


咲夜「科学者や発明家が研究や開発をやめたら、生きる屍同然になりかねないともいえるわね。
もっともパチュリー様に限っては歩みを止めてなくても半分生きる屍かもしれませんが…」


アリス「やっぱり、パチュリーはもっと外に出るべきじゃないかしら？」


咲夜「ですわね。外に出るようになってから顔に生気が宿った風に見えますからそうお伝えしておきます」


理香子「というわけで私達は以上だけど、せっかくだから次はセンターバックの咲夜がいきなさい」


リグル「うん。私達がサイドバックだし流れからいくとメイド長さんがいいよね」


咲夜「では、リクエストにお答えして今回センターバックを担当する十六夜咲夜。今回参戦の理由は紅魔館の招待客であったアホ毛とその娘であるありすとの経過を見守るようお嬢様から言われましたからです」


慧音「せっかくだし私もいこう。私もレミリアと同じように、アホ毛とありすとの仲が気になったからおせっかいとして参加することにした。
本来なら妹紅も一緒に参加してもらいたかったんだが…妹紅は永琳が急遽『そーなのかー杯』に出向くことになったのをいいことに堕落の限りを尽くす輝夜の性根を叩き直すためスカーレット姉妹と一緒に山へ籠ることとなったらしく、結局私一人での参戦となった」


アリス「そういえばレミリアって『分身カップ』に出たがってなかったかしら？」


咲夜「お嬢様もアホ毛の家庭事情のことを気にかけてましたから今回はアホ毛のためにと身を引いてくださりました。それにまだまだ多数の大会が開かれる上にお嬢様も文花帖の部で自分の未熟さに気付いてましたから、山籠りの修行で自分の腕に磨きをかけるとおっしゃってました」



リグル「大ちゃんも『箸休め杯』後はしばらく山籠りで修行するとか言ってたけど大丈夫かなぁ？」


幽香「嫁カップに出向いていた魅魔も精神的に未熟な魔理沙を鍛え上げるとか言って魔理沙を引きずりながら山へ向かってたし………今頃山は大騒ぎになってそうね」


ユキ「何せラスボス３人に裏ボス２人が集結だもんね」


マイ「帰ってくる頃は山吹っ飛んでるかも（そんなこといったらスタジアムはどうなるって話になるけどな）」


慧音「まだそうなると決まったわけでもないし、もしそうなってもその時はその時で帰ってきてから対処することにして話を元に戻そう。今回咲夜には世間でいう『不動のオーソ４番』として普通にセンターバックへと配置した」


アリス「でも『不動のオーソ４番』と言われるのも今回までかもしれないのよね」


理香子「さすがにここまで有効性が定着されると大会ルールでのチェックが厳しくなってきているものね。特にオーソドックスの陣形には今後マイナスハンデが一般化される可能性もあるわ」



咲夜「つまり、私の立場も弱くなるということかしら」



　　



慧音「それはないだろう。咲夜のデフェンス能力がトップクラスなのは変わりない事実だしな」


夢子「何はともあれ、咲夜は頼りにさせてもらいますわよ。もちろん慧音さん、貴女もね」







理香子「えぇ、慧音のデフェンス能力も割と高い方なのだからその能力を生かして中盤や試合の歴史を有利に操作するのよ」


慧音「中盤は苦手なのだがアリスだって『イブ杯』ではMFなのにDFを担当して活躍したのだし、何より幼女であるありすのためだ！！出来る限りのことはしよう」



咲夜「私もお嬢様の恥とならないよう最低限の仕事はこなさせてもらうわ」


メディスン「コンパロコンパロー。最低限なんて軽く言ってる割にはものすごい威圧感があるよね」


ユキ「うんうん。パーフェクトメイドの名前も伊達じゃないって感じだし、私達みたいな雑魚だとどうあがいても抜けないよね」



マイ「ユキ…私達は二人で一人（誰が抜けないだと突っ込みたいんだが…今言うことでもないし我慢だ我慢）」



アリス「そうよ。二人で一人なんだし、もし対決になったらコンビプレイを駆使して抜けばいいのよ」


夢子「アリスの言う通り…もし咲夜みたいな強敵が立ちはだかれば白黒コンビを使いなさい」







咲夜「えぇ、さすがにあのパスワークを使われたら私でも止めれるかどうか怪しくなるわ」


ユキ「そ、そうかなぁ…？」



マイ「ユキがそんな弱気じゃ抜けるものも抜けない。だから絶対抜くという気持ちでプレイしてもらわないと困る（むしろ困るを通り越して殺意に目覚めるかもしれんがな）」



ユキ「そ、そうだよね…マイの言うとおり私達は二人で一人なんだし、一人で切り抜けられなければ二人で力を合わせればいいんだよね！！」



幽香「それで必殺タックルは抜けても、必殺カット相手なら無力なのだけど」



慧音「幽香…確かにその通りなんだがそれは禁句だ」



ユキ「大丈夫！！マイと一緒なら顔面カット相手でも突破してみせるから！！」



マイ「……それ、言いすぎ（煽った私が言うのもなんだけど、�Hの真似だけはやめろ。あいつ相手では絶対勝てん！！）」



リグル「どうでもいいけど、あのハクタクの発言はただ煽ってるだけのように聞こえなかった？」


エリー「多分その通りよ。でも、幽香様のいぢめもユキには通用しなかったみたいだし…あぁ、あのボシティブな思考が羨ましいわ」



メディスン「コンパローコンパロー。ポシティブ思考だったらえーりん先生から『陽気になれる薬』をもらってきたらどう？」



エリー「それって…永遠亭の月兎が陽気を通り越して壊れた挙句に薬が切れたら死にかけたアレのこと？」


メディスン「わかんないけど、れーせんちゃんに投与したら暴走し過ぎて失敗したとか言ってたから多分それだと思う」



エリー「ごめんなさい。暴走も捨てがたいんだけど幽香様のことだからその薬を中和させられて正気に戻された後に（勝利マンの）アレによるお仕置きが待ってそうだから気持ちだけで……」



幽香「ふふふ…そこで何こそこそとナイショ話してるのかしら？」



エリー「ひぃぃぃ！！な、なんでもありません！！！」



メディスン「うん。ただせけんばなしっていうのをしてただけ」


幽香「ふふ……よかったわね。今回はエリーをかばうメディの顔を立てるために黙認してあげるけど、薬を使うなんていう逃げに入ったら貴女が想像している通りの目に合わせてあげましょうね」



エリー「あぁぁ…それだけは勘弁を（ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ）」



咲夜「ここの門番は順応でいいわねぇ…機会があればアレを教えてもらいたいわ」


幽香「いいわよ、今度貴女にアレを施してあげても」


咲夜「それなら美鈴を派遣するからアレにアレを施してやって頂戴」


幽香「駄目よ。貴女相手だからこそやりがいがあるんじゃない。なんなら紅魔館のお嬢様の目の前でアレを施して恥ずかしい姿を………」




咲夜「是非ともお嬢様の目の前で私自身にアレの施しをお願いするわ」




幽香「………………さて、次はメディで逝きましょうか」



ユキ「スルーしたね」



マイ「スルーした（さすがのドSもあの切り返しには対応できないのか）」



慧音「なにはともあれ、さすが瀟洒なメイド長だな」



アリス「本当に……いろいろな意味で瀟洒だったわね」



夢子「えぇ、いろいろな意味で参考にもなりますわ」



リグル「うぅぅ…この場合なにから突っ込めばいいんだろう（頭抱えている）」



エリー「せっかく幽香様がスルーしてくれたんだし、下手に刺激を与えないで……」



リグル「じゃ、じゃあ私もスルーで……」



メディスン「コンパロコンパロー。次は私の番だからいくよ。今回はありすと魔界神さんとの仲直りのために大会へ出るって聞いたから私も協力するために参加なの」


慧音「…ところで身体の方は大丈夫なのか？」


メディスン「アリスに直してもらったから大丈夫」


咲夜「……アリス、本当に大丈夫なの？」


アリス「永琳の処置が丁寧だったから身体の方はすでに完治したし、霧散してしまったという毒もほとんど補充済よ。ただ一つ問題があるとすれば補充分の毒が身体に馴染みきってないことだけど、そこは私の力を使って大会までに最低ラインをクリアーさせて後は試合中の実戦を通してで毒を馴染ませてもらうことにするわ」


メディスン「そういうわけで、ありすのために試合の日にはちゃんっと戦えるようにしてもらうから安心してね」


慧音「…多少心配だが、それはさておいて今回のメディは『文花帖の部』での反省を生かしてスイーパーにおいてみた。これならだんまくからいきなり危険人物へのセンタリングというピンチはでないはずだ」


メディスン「今回はアリスがいるから攻撃もできるしがんばろーね」


アリス「私はトップ下の司令塔だからあまり攻撃に絡むことはない…なんて水を差す事は言わない方がいいわよねぇ？」


咲夜「そうかしら？中学時代の翼君はトップ下でありながらも積極的にシュートを放ってたわよ」



理香子「今までトップ下に配置された魔理沙やパチュリーも自分で得点を稼いでいたのだし、積極的にシュートを狙っていいと思うわよ」



慧音「あぁ、後ろのボランチにはゲームメイクが可能な幽香がいるし捕られても私が即座に奪い返そう」


リグル「皆そういってるんだし、前にでてシュート撃っちゃえばいいじゃない」

アリス「そう…皆が言うなら、隙あればこの七色の人形使いの華麗なる人形劇で得点を決めさせてもらうわ。
もちろん人形劇の終焉はメディにやってもらうから私が合図したらゴール前まで駆けつけて頂戴」








メディスン「うん。合図が来たらスーさんと一緒にスカイダイブでボールを押し込むよ！！」



慧音「アリスはイブ杯で大活躍したとの話だしな。司令塔として上手く前衛を補佐してくれ」


咲夜「あと、私や慧音では上手くメディを扱えなかったからメディのこともよろしく頼むわ」


アリス「任せて、フィールドのアーティストとも呼ばれる岬君らしく華麗なスルーパスやドリブル、シュートを駆使して攻めるわよ」



幽香「そういうことでそろそろ最後が近いし次は…アホ毛ね、そろそろ起きなさい（ゲシッ）」



神綺「はっ？！夢子ちゃん。私は一体何を…」



夢子「神綺様、ようやくお目覚めですか。今はドキュメンタリーの撮影で今は神綺様の出番です」


神綺「そうなの、いつのまに…」


慧音「何時の間にというか、今までずっと落ち込んでいたという方が驚きなんだが」


リグル「めんどくさいから誰も慰めようとせず放置してたからじゃないの？」



ユキ「もしくは発言者を減らすためにわざと放置してたとか」



マイ「それ、ありえそう（おかげで私の発言の機会に恵まれたからよかったけどな）」



神綺「とにかく、この大会に参加して勝てばありすちゃんに会えるってそこの花妖怪が言ってたわ！！
だから、あの黒いのに誘拐されたありすちゃんのために…ママは頑張るわよーー！！」



夢子「神綺様。その意気です」


アリス「ところで、おｋ…神綺だけど紅魔館にいる間もずっとあの調子だったわけ？」


咲夜「えぇ、いくら説明しても全く信用しようとしないからお嬢様やパチュリー様も手を焼いていましたし、夢子でさえも説得を半分諦めてるそうよ」


夢子「ですが、いつまでもありすとの対面がなければ一向に先へ進みませんし…少なくとも神綺様とありすとが対面して話をすればなんらかの展開があるでしょう」



理香子「それで、もし事態が災厄の方向へ進んだらどうするのかしら？」



夢子「そうなる前に私がフォローします。もちろん、事態を複雑にさせるような異端は事前に排除いたします」



咲夜「貴女一人じゃ荷が重いでしょう、私も手伝ってあげるわ」



幽香「ふふ……魔界と悪魔のメイドの連携ナイフ攻撃なんて面白そうだし、同時に相手してあげるわよ」



リグル「それって、最初っから花の妖怪が邪魔するってことなの？」


慧音「アホ毛とありすとの関係を複雑にした張本人の一人だし、真っ先に排除すべき異端というのはあっているだろう」



メディスン「張本人の一人というと他にもいるの？」



慧音「小さなことなら多数いるが事態複雑化の２大要因はありすを保護した幽香と『魔理沙がありすを毒牙にかけて魔界パワーを得た』なんていうガサネタを裏も取らずに広めかけたブン屋ということになっている」



アリス「ブン屋に関しては新聞がばらまかれる直前に阻止できたのだけど…どういうわけか別世界で中途半端に噂だけが広まったのよねぇ」



夢子「とにかく、神綺様やユキとマイが大会に出るというのに私だけが何もせずじっとしているわけにもいきませんし今回はGKとして参加します」



理香子「各大会ではその反則的必殺技のせいで褌やSGGKに並ぶ禁止キャラと名高い貴女が参戦なんて心強いわ」



慧音「心強いというか、相手GKに同情してしまいそうなんだが…」










幽香「いいじゃない。悲しみドールなんてこれ以上にない一方的ないぢめなんだし、相手を恐怖のどん底に叩きいれる姿を想像するとぞくぞくしてくるわ…」



ユキ「もしかして、花の妖怪が大会参戦を申し出たのって夢子お姉さまの悲しみドールを間近で見たいからなのかなぁ？」



マイ「だと思う（タイミング的にも出来過ぎというぐらいピッタシだしな）」



神綺「今回は夢子ちゃんが来てくれるんだし、ありすちゃんのために絶対負けられない…皆、この大会では絶対優勝するのよ！！！
ありすちゃんのために！！！！」



リグル「なんでそうなるの？」


咲夜「ただ、勘違いしてるだけでしょうね」


夢子「ですが、ありすのためにという想いをこめて戦ってくれるならいい傾向なのであえて否定せずあのまま逝かせましょう」


アリス「………わかったわ」


ユキ「夢子お姉さまがそういうなら」


マイ「私達は黙って従う（逆らうと後々面倒だしな）」


咲夜「私はアホ毛の従者ではないので口出す権利はないから任せるわ」


慧音「そうだな、どうせどう転ぶか私達には予想がつかないなら対応はよく知る者に任せるしかない…が、一人だけで悩んだ挙句に早まった真似はしないようにな」


理香子「えぇ、一人で悩むと行き詰るのだし迷ったら遠慮なく私達に相談なさい」


メディスン「うん、私じゃ大したことできないと思うけど力になってあげる」


リグル「でもって私は関係ないから話を振ってこないでね」


夢子「……ありがとうございます。迷った時や問題が起きた時は遠慮なく頼りにさせてもらいますわ」


幽香「さて、そろそろ時間も来たことだし…最後の締めと逝きましょうかしら」


咲夜「バケバケと毛玉、残り時間はどれぐらいかしら？」


バケバケ「ﾊﾞｹｰ（後３分ってとこだな）」


毛玉「ﾓｹｰ（何か締めをやるなら手早く簡単にやった方がいいぞ）」



神綺「それだけあれば十分よ。皆、ありすちゃんをこの手に取り戻すため協力しなさい！！！」



ユキ「本当に簡単だ」


マイ「しかも命令形（まぁ神だし）」


アリス「でも、私達の返事は決まっているわ」


咲夜「アホ毛は『文花帖の部』でお嬢様に協力してもらったのだし、今度は私達が協力する番」


慧音「あぁ、幼…ありすのために」


メディスン「協力するよ」


理香子「私も、実験のために」


リグル「私は無理やりで嫌々なんだけど…（ぼそぼそ）」


幽香「ふふふ…皆お人よしばかりね」


夢子「神綺様…ありすのためにも頑張りましょう」



神綺「うん。皆も協力してくれてありがとう！！さぁ、逝くわよ……ありすちゃんのために……」







全員「いざ、分身カップへ向けて『黒赤マジック「風」』しゅっぱーーーーっつ！！！」















というわけで、第１回目の『偶然カップF』から続く魔理沙の魔界パワーネタに決着？を付けるため……


『黒赤マジック「風」』　分身カップに出陣

大会へ提出したメンバー表




編成図





戻る