現在地:白玉楼
美鈴「皆さん聞いて下さい…私はなんでこんなところにいるんでしょうか?」
リリカ「そんなのこっちが聞きたいよ」
メルラン「そうよ〜紅魔館の門番仕事がいよいよクビになったのかしら〜?」
ルナサ「もしくはメイド長から引導を渡されたとも考えられる…」
カナ「どちらにしても可哀想ね…」
美鈴「だから、なんでそんなことになるんですか?」
妖夢「そうは言われましても…紅魔館の門番である貴女が単体で冥界に現れた時点でそう考えざるを得ませんよ」
美鈴「orz」
ルナサ「という冗談はおいといて……今回はあのゼフのオーナーが主催する大会『Gensokyo Gokan Club Championship A-9 Lv. Matches』に出陣するメンバーによるドキュメンタリーの撮影」
メルラン「だから私達は撮影のために集まってるξ・∀・)ぽ」
リリカ「しかも、出場メンバーをよ〜く見てごらん」
カナ「騒霊4人に半身半霊な白玉楼の庭師。もう見事なまでに冥界と縁がある連中ばかりよ」
妖夢「ですから、必然的に集合場所が冥界になりますね」
美鈴「確かにそれはそうなんですが……だからってなんで私がキャプテンとして冥界組を率いなければいけないんでしょう?」
ルナサ「門番が主人公互換に選ばれたから」
カナ「しかも、紅魔館の当主やメイド長が楽しそうに送り出してきたわよね」
リリカ「なんでも、この大会の成績によって門番をジャックにまで格下げさせるかどうかを決めるとか言ってたよ」
ルナサ「わかりやすくいうと、今回『そーなのかー杯』に出向いたジャックが今後もロボを使うかオリジナルを使うかをこの大会での結果で査定する…とのこと」
メルラン「まさしく、崖っぷちξ・∀・)ぽ」
美鈴「それだとあのH奴隷さんになってしまいますので、せめて背水の陣でお願いします!!」
H奴隷「………」
妖夢「とりあえず、一度この『GGCC』について説明してもらいたい。私はついさっきまで『嫁カップ』に出向いてて、くわしい説明のないままに参戦することになってしまったのでどういう内容かまだよく把握してないんだ。
それに加えて、あまり長引くとその…『嫁カップ』との日程が重なってしまうのだ」
カナ「あるぇ?なんだかちょっといつもと口調が……」
リリカ「リリカ達と妖夢はプライベートな付き合いあるしね」
メルラン「うんうん、プライベートな時にまで敬語使われたら接待されてるようで居心地悪くなるし」
ルナサ「だから、プライベート時は敬語使わないようにしてもらってる」
妖夢「そういうことなんで、プライベート時な騒霊相手の時は敬語使わないようにしてるんですよ、カナさん」
カナ「あっ、そうなの…そうなんだ」
美鈴「というか、妖夢さんが敬語以外を話すとこ初めてみたかもしれませんね」
妖夢「それはお互い様ですよ。私も美鈴さんの敬語以外の口調は聞いたことありませんし……やっぱり、私達が敬語を使うのは主人の恥とならないようにという考慮からですかね?」
美鈴「そう言われると確かにそうですよね……咲夜さんみたいな全面的な信頼があれば別なんですが、いつもいつも怒られてる私にはそんな信頼なんてこれっぽっちもありませんし………」
妖夢「私もまだまだ半人前ですし、幽々子様の代弁ならともかくとして半人前が来客者と対等な口なんて失礼千万に値しますから………」
ルナサ「なんだか、変な方向に話がずれてるが……『GGCC』についての説明をする」
妖夢「あ、あぁ、よろしく頼む」
ルナサ「まず、この『Gensokyo Gokan Club Championship(GGCC)』だが直訳すると『幻想郷互換クラブ選手権』となる」
カナ「つまり現実架空を問わずに存在するなんらかのサッカーチームをモデルとした互換チームによる大会よ」
リリカ「互換チームの代表的なのが外の世界のジェフユナイテッド互換のあれ」
メルラン「だから、私達もあのゼフみたいなチームを作ればいいのよ〜」
妖夢「それはわかったんだが…私達は何のチームから互換したんだ?」
ルナサ「『とっても!ラッキーマン』出典による『第3小宇宙』」
妖夢「………」
ルナサ「………(チャラリラ〜)」
バケバケ「バケー(そして時は動きだす)」
妖夢「………はぁ?
あまりの意外さに咲夜さんのボムを食らった気もしたが、なぜそんなものが…というより、そもそもあれはサッカーとはほとんど無縁のはず…」
カナ「そうよね〜これについては、私達も最初は驚いたんだけど…」
メルラン「監督の指示なのよ〜」
美鈴「えぇ、監督が私達とあのヒーロー達の互換表を作ってきて『この表に沿ってチーム作ってね』と言ってきたんですよ。もっとも、私がこの話を聞いた時はすでに騒霊4人組に主要キャラの互換が埋められてたんですけどね」
リリカ「うん。あの主要の3兄弟ヒーローとおまけがリリカ達と丁度互換できるしね」
ルナサ「それに加えて、私達は主催者のチームとの少なからず縁があるのと、近々『分身カップ』という大きめな大会があるということでこの『GGCC』は4人同時採用に皆納得してくれた」
美鈴「お譲様はガチで戦える試合を望んでいるようですから、プレ大会に興味示しても騒霊の皆さんを押しのけてまで参加するつもりはないみたいなんです」
妖夢「(互換表を見ながら)なるほど…確かに美鈴さんと『ラ・オルケスタ』組が揃えば互換による元ネタ的にもコスト的にもぴったりくる組み合わせ…だけど、その中でなぜ私が…?」
ルナサ「最後の主要である、天才マン互換の永琳は『そーなのか杯』にでるルーミアが勧誘済みだった」
カナ「もう一人の夢美教授は何かの開発の大詰めとのことで断られたわ」
リリカ「最後の一人の理香子も同じ理由ね」
メルラン「そうやって、元キャラ互換とコストがぴったりとくるのを探してたんだけど〜」
リリカ「萃香はルーミアに捕られてたしメディは絶対安静で、スキマは冬眠中」
美鈴「咲夜さんはお譲様の世話やらなんやらがありましたし……」
カナ「つまり、最後の一人がなかなか見つからなかったのよ」
妖夢「なるほど…そうやって、四苦八苦してたところに丁度私が帰ってきたというわけ……ですか」
ルナサ「その通り…『嫁カップ』の方も妖夢達はしばらく間がある上に『そーなのかー杯』進行中はストップのことだから……その空き時間を利用してでてほしい」
カナ「それに、この大会は『プレ大会』だから『そーなのかー杯』よりも早く終わるはずよ……多分だけど」
妖夢「わかったわかった。皆は私が留守の間に幽々子様の世話をしてくれた上にいつぞやの一件で迷惑をかけてしまったのだし、最初に言ったとおり協力しますよ…じゃなくてしよう」
ルナサ「ということで……私達6人が『GGCC』に出陣するメンバー。以後紹介コーナー」
美鈴「では順番として最初に私から逝きます。私は主人公ラッキーマン互換です。しつこいようですが、紅魔館の門番はまだクビになってません!!
ですが……もうクビ皮一枚ものでここで手柄を立てなければクビになるどころか、ラッキーマン変身前の追手内洋一互換である『ジャック』として生きていく羽目になるんです!!」
カナ「でも、洋一君とラッキーマンって戦闘能力的にはあまり大差ないのよね」
リリカ「ラッキービームなんか『へなへな』なんてなさけない効果音ついてるぐらいだし以下にも威力ありませ〜んって言いたげだもんね」
妖夢「ですが、いろいろな偶然やラッキーが働いて致命傷になるんですよねぇ…」
メルラン「まさしく、ぼてぼてゴロなのになぜかブロッカーやキーパーを抹殺する飛竜の拳と瓜二つ」
ルナサ「洋一君も黄泉返りでヒーローとなってるし、あらゆる意味で互換通り…」
美鈴「そこ五月蠅いです!!とにかく私はもう後がないんですから正真正銘の背水の陣を使わざるを得ません!!!
この紅美鈴、キャプテンとして必ずやこのプレ大会を制してみせます!!!!」
ルナサ「では次が私……長女つながりということで3兄弟ヒーローの長男勝利マンの互換となった……上手く勝利マンを演じる自信はないが、なんとかしてみよう」
カナ「素でバイオリンを振り回せばそれだけで勝利マン互換になったりしないかしら?」
メルラン「あはは〜そうよね〜」
リリカ「どうせならバイオリンを背中に背負ってから上着を着てみたらどう?
そんでもってドリブル中、敵がタックルしかけてきたら服下に仕込んでるバイオリンをスルスルっと取り出して殴り付ければ……」
ルナサ「それだと、勝利マンではなくハー○ルになってしまいそうだが……悪くないので『トリニク苦労すカツンター』として採用。もっとも、これは原作だと技名だけで披露されてなかったのが残念……」
妖夢「ちなみにルナサはバイオリンだけでなくバットも仕込まないようにな」
美鈴「もちろんフライパンも駄目ですよ。ほかに仕込むなら爆弾に留めてください」
ルナサ「爆弾はともかく、バットやフライパンまで仕込んだら日々野○矢になってしまうんだが……」
メルラン「次は私よー。私は次女繋がりで友情マン互換ξ・∀・)ぽ」
リリカ「ただし、監督曰く『次女ぐらいしかつながりない』だけどね〜」
妖夢「確かに…まぁあえていうなら友情マンは『情熱キック』を持ってるからそれをヒノファンタズムに変換できるぐらい…か?」
カナ「それぐらいよね」
ルナサ「他、強引にこじつけるなら…『友達100人できそうなタイプ』」
美鈴「それは、ありえそうですね…」
メルラン「とにかく、友情マンだから友情を大事にってことで…美鈴!!
友達として、門番をクビにされないよう協力してあげるわよ!!!」
美鈴「うれしいんですが……友情マンの友達は奴隷を意味しますから、ものすごい不安が…」
リリカ「大丈夫だよ。メルラン姉さん単純だし、そんな頭回らないって。あっ、ついでだしリリカもいくよ!
リリカは末っ子繋がりな努力マン互換。得意技はファツィオーリ冥奏による『鉄下駄キック』」
カナ「あのタックルは敵を軽々ふっとばしたりもするし、鉄下駄キックとの互換はある意味納得ものよね」
ルナサ「しかも、努力マンは裏宇宙のさっちゃん編で要らない子扱いされかけてたし…意外と共通点もある」
美鈴「ついでにいえば変身前の努力君は3巻辺りで『鉄下駄コーナーキック!』と叫びながらコーナーからセンタリングあげてましたよ」
妖夢「あーあげてましたね。でもって、そのセンタリングをヘディングしようとしていたロボがふっとんで壁にめり込むというおまけ付き」
ルナサ「それ見てたギャラリーは一斉に『努力君のキック強すぎ!!』…の突っ込み入ったと思う」
カナ「さらにいえば努力君って洋一君へのラストパス送った時、間違えて鉄下駄を飛ばしちゃったりもしたのよね」
メルラン「しかも、洋一君は鉄下駄をボールだと思い込んでたままヘディングに持って行き……」
ルナサ「ひでぶっと叫びながらピチューン」
美鈴「それ、私の死亡フラグじゃないですか!!」
リリカ「とりあえず、リリカはそんな殺人シュートやパスが放てないからその役目、妖夢にパス」
妖夢「私はスピードマン(パシリ一号)互換なんだが…表には努力マンの候補にあげられてるし、コーナーの時だけ技を借りる…でいいのだろうか?」
美鈴「いいと思いますよ。どうせコーナーキックは妖夢さんしか蹴らないのですからネタにしませんと…
ただしコーナーからの殺人センタリング、もしくは鉄下駄パスだけは勘弁してください!!」
カナ「大丈夫よ。そんな殺人パスが使えるのってルナサだけだし」
妖夢「えぇ。私は必殺パスを持っていませんので大丈夫ですよ。ただ、ルナサが美鈴さんに殺人パスを送る可能性がないともいえないことなんですが…」
ルナサ「……(チャラリラ〜)」
美鈴「………」
妖夢「そういうことで、普段はスピードマンとして葵君のごとくフィールドを駆け回り、コーナーの時だけ努力マンになります」
美鈴「あの……本当に大丈夫なんでしょうね?」
リリカ「それは神のみぞ知る」
メルラン「次にいってみるξ・∀・)ぽ」
カナ「それじゃぁ、最後は私ね。私は…どういうわけか目立ちたがりなおまけとしてスーパースターマン互換にされたけど…私はあんな小悪党なヘタレまで真似しないわ!!
だから私は、常に『怨念の力』による怒りの炎を燃やし続けられる『ホットスパースターマン オン ファイヤー』状態を維持しつづけてあげるわよ!!!!」
ルナサ「……『怨念の力』は虐げられてなければ発揮できないのだが」
リリカ「大丈夫じゃないの?あのスーパースターマン互換なんてそれだけで屈辱物なんだし、『スーパースターマン』の言葉だけで勝手に『怨念の力』が発揮できそう」
メルラン「それでだめなら追い打ちをかければいいξ・∀・)ぽ」
美鈴「貴女達鬼ですか?仲間意識はないんですか!?」
妖夢「とはいうものの、スーパースターマンの扱いは元でもかなり酷い扱い受けてたし……あのH奴隷さんみたくフォローのしようがないんですよねぇ」
H奴隷「………お前ら、相変わらず俺を助ける気はなしかよ」
バケバケ「バケー(まぁ当然だろうな)」
毛玉「モケー(お前は奴隷で名無し以下なんだ。名無しの俺等でさえ消耗品扱いされることがあるんだから、本当に早く無駄な希望捨てな)」
H奴隷「………結局なんだかんだ言ってお前等も俺と似たりよ……」
バリバリバリバリバリバリバリバリ
美鈴「(誰かの悲鳴を聞いてないことにしながら)…とりあえず、一通り終わりましたし今回はこれで解散とします?」
妖夢「そうですね。査定のために閻魔様の元へ出向いている幽々子様が帰ってくるまでに食糧庫のチェックしないといけませんから、そろそろ終わってもらうとありがたいです」
メルラン「なら、最後に門番さんがキャプテンとして締めをするξ・∀・)ぽ」
カナ「そうね。魔理沙も最後に締めて終わらせてたし」
ルナサ「むしろ、ドキュメンタリーはほぼ例外なくキャプテンが締めて終わらせてる」
リリカ「そういうわけだから、最後の締めをよろしく。キャ・プ・テ・ン・めーりん」
美鈴「わかりました…こんな大役は初めてですが、逆に言うと負ければもう逃げ道がないということなんです!!
だから…この大会はプレとはいえ負けられません!!!
絶対勝ちにいきます!!!!」
全員「もちろん、私達は負けるために試合はしない!!」
美鈴「いきますよ!!今日も元気だーー!!!」
全員「らっきょがうまーい!!!」
美鈴「『とっても黒赤マジック』しゅつじーーーん!!!!」
とまぁそういうわけで……大会中はもう完全にラッキーマン一色に染まってしまいそうだが
『とっても黒赤マジック』 GGCCに出陣
おまけ
大会へ提出したメンバー表
編成図
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