現在地:黒赤マジック 控え室





幽香「今日の視聴者に捧げる花は『バジル』『ツクシ』よ」


リグル「いきなり何言い出してるの?」


神綺「そうよそうよ、いきなり花の話なんかしだしちゃって」


幽香「あらあら、最近出だしがマンネリ化してるというからあの吸血鬼や悪霊達が思いつかないような話題をだしてあげたというのに、意味がわからないなんて無粋よねぇ」


アリス「おk…じゃなくって神綺さんはそういう意味で突っ込んだわけじゃないというか…その言葉って」


咲夜「………紅魔館に喧嘩を売ってるのかしら?」


夢子「咲夜、気持ちはわかるけどここは抑えなさい。ここで手を出したら相手の思う壺ですわよ」


幽香「そこの吸血鬼の狗は何か不満そうだけど、私は事実を言ったまでよ。だってそうでしょ〜確かあの吸血鬼は文花帖の部での出だしでHと全く同じ」





鈴蘭フラン「お姉さまを馬鹿にするなー!!!」


















どかーん☆















幽香「ふらわばっ?!!」








ユキ「わ〜〜あの花の妖怪が試合以外なところで吹っ飛ぶなんてはじめてみた」



マイ「所詮奴も自称最強(これであいつの黒赤内最強説は崩れたな)」


慧音「いやいや、加害者は攻撃力なら幻想郷最強クラスの一端を担うフランドール・スカーレットだ。そんな奴から不意打ちを食らえばさすがに幽香でも吹っ飛ぶだろ」


理香子「というか、誰も突っ込まないから私が解説するけど幽香が言いたかったことは花言葉のことね。『バジル』は『何という幸運』『ツクシ』は『向上心・意外・驚き・努力』を意味するのよ。さらにバジルは」


咲夜「パスタを初めとする洋風料理には欠かせない香辛料の一つ」


夢子「ツクシは春の名物の一つ。食用にできる他、尿剤・止血剤・解熱剤にも使えますわ」


メディスン「そーなのかー。まるでスーさんみたい」


慧音「うむ、薬や毒は鈴蘭に限ったわけではないからな。ここはテストにでるからノートをしっかりとっておくようにな」


ユキ「わかりました〜先生(カキカキ)」



マイ「ユキ……ここ学校じゃない(てか、テストってなんなんだよ!!)



リグル「えっと……なんだか放置プレイにされちゃってるようだから私が変わりに挨拶した方がいいのかなぁ?」



IT美鈴「いえいえ、お構いなく……………しかし、これが黒赤のドキュメンタリーの収録現場ですか。噂どおりのカオスですよね……」



鈴蘭ミコ「私はこのチームとの認識があまりないから勝手がよくわかんないんだけど、とりあえずここに来てそうそうフランが暴れたことについては私達に責任がないでいいわけね?」



アリス「いいんじゃないのかしら。ああいうノリはいつものことなんだし」



慧音「そうだな。撮影は基本的にフリーダムでやってるから放送事故なんぞ日常茶飯事だ



ユキ「むしろ、ああやって取り込み中になればそれだけ発言者が減って」


マイ「残った者のカメラに写るチャンスが増える(ただ、時々騒動にスポットが当たって目立つこともあるんだがなぁ……)」


咲夜「ゲストの皆がこうやって来てくれたことだし、本題に入りましょうかしら」


神綺「そうよそうよ、さっさと本題入るわよ」


夢子「では、勝手ながら私が前口上を…今回の撮影は分身キャラの出場が必須である『分身カップ』に出陣した『黒赤マジック「風」』の予選1回戦&2回戦分の撮影です。なんでも今回は他大会との兼ね合いもあるということで2試合分を一つにまとめて撮影するとのことですわ」


メディスン「だから、ゲストも2チーム分いるってことでいいのね」


理香子「そういうことよ。でも……『おどる人形メランコリーナ(鈴蘭蘭)』チームは名前やハクレイタイプの10番を背負ってるということでメディが来ると思ったけど来たのはフランとミコなんて予想外だわ」



鈴蘭ミコ「メディは人見知りするからこっちに来るのを遠慮した…が建前で本当は『ゲストの選出は任せるけどなるべくウチと被らないようにして』とそっちのオーナーに言われたから私達が代表で来ることになったのよ」



ユキ「ぶっちゃけた」


マイ「だな(でもってまだ裏がありそうだな)」



咲夜「……あえて突っ込んだこと言わせてもらうけど、ミコ。貴方はあそこで幽香相手に暴れているフラン様のおまけね」



慧音「さらに言うとフラン一人だけで行かせたら何をしでかすかわからないということでお目付け役を選ぶこととなり……」



夢子「ジャンケンあみだくじ辺りで選んだ結果、当たりをミコが引いた…ってとこですわね」



鈴蘭ミコ「否定したいところなんだけど実はその通りなのよね。そうでなかったらこんな面倒なこと引き受けたりはしないんだけど、来たら来たでお賽銭くれるって言うし……」



リグル「やっぱりミコも霊夢も根っこは同じっぽいよね」


ユキ「ん〜でもこの場合別世界の話だから私達の霊夢とミコに当てはまるってわけじゃないと思うけど」


マイ「いや、どこの世界も割と共通点があるからリグルの言うとおり(ただ、私のようなタイプの私はいないのが微妙に気になるんだよな…)」


鈴蘭ミコ「なんだかこそこそと内緒話されているのは気になるけど、とりあえず私達はこの黒赤と1回戦で戦ったからということでお呼ばれしたの。あ〜監督はこの話知ってるかどうか知らないけどよろしくね」


咲夜「あのオーナー……また無許可で呼んだのね」


アリス「いつか本当に苦情来るんじゃないかしら」



IT美鈴「ですが、このドキュメンタリーは知名度や人気が適度にあって巷では黒赤と戦いたいというチームが大勢いるそうですし、多分大丈夫だと思いますよ。少なくとも私のところの監督は黒赤と戦いたいという公言は聞いてませんが、出演に関しては黙認っぽいですし」



理香子「そっちの監督は例の酒場に出入りしてるようだし、あそこの酒場の住民はこういうお祭り騒ぎが好きって聞くわね〜」


メディスン「こんぱろこんぱろ〜。今酒場の人達はある番組のエキストラとして出演してるっぽいしね」



慧音「あぁ、あれか……私としては幼女が一人も出てこない時点クソクラエ評価を出したいのだが」



夢子「一部のモノ好きというかマニアな方々に大好評らしいですわね」


IT美鈴「っと、自己紹介が遅れました。私は2試合目に対戦した『In The Ruins(ITR)』チームの美鈴です」


理香子「そういえば、貴女方のチームは美鈴が分身キャラとなってキーパーも受け持ってるそうけど、どういう仕組みになってるのかしら?」



IT美鈴「ごめんなさい。それはノーコメントです。企業秘密です。反論は受け付けませんからこれ以上の突っ込みはなしです。むしろ、これはそちらのオーナーからの意志です!
逆らったら強権でスキマ送りにされるのでこれ以上聞かないでください!!





理香子「ちょ、顔が近い!顔が近いわよ!!」






咲夜「わかったから、まずは離れなさい!!」



















サクサクサクサクサクサクサクサクッ
















メディスン「わーナイフが面白いぐらいに命中したねースーさん」


ユキ「しかも、何本かが理香子さんの額に命中してるし…あれってわざとなのかな?」



マイ「わざとだろ(少なからず、理香子を危険人物と認定してたしどさくさまぎれて排除したな)」



夢子「二人ともというか特にマイ。いくら本当のことでも…」



リグル「それあおってる!あおってるから!!」



神綺「まぁまぁ、子供は素直が一番なんだしそれぐらいで…」



慧音「そういうアホ毛はにチルノから悪気ない毒舌攻撃食らって凍結させられたりもするんだが……」



幽香「喉元過ぎれば暑さを忘れる…でしょ」


メディスン「おかえりなさ〜い。フランちゃんとの弾幕勝負はもう終わったの?」


幽香「えぇ、私に不意打ちを食らわせたお礼たっぷり返してやったことだしそろそろ脱線はやめて試合を振り返るわよ」



鈴蘭フラン「うん、振り変えろ振り変えろ」


ユキ「たっぷり返した割にはぴんぴんしてるよね」


マイ「あの吸血鬼の妹は不死身に近い身体持ってるし、あの花の妖怪でも滅せることはできないと思う(所詮、奴も……)」


夢子「いくら幽香さんでも子供相手に本気で怒ったりはしない…そうですわね?」


幽香「えぇ、子供にはまだまだ成長する要素があるのだし、咲きかけの花を今ここで摘んでしまうよりも満開になるまでじっくり育てながら待つのも……(クスクス)」


鈴蘭ミコ「このドSが(ぼそ)」


リグル「ちょ、そんなこと言ってもし耳に入ったりなんかしたら……」


幽香「残念ね。もうすでに入ってるわ」



リグル「ひぇぇ、でた〜〜!!」



夢子「何はともあれ、これ以上雑談で時間を伸ばすのはアレでしょうから、そろそろ発表と逝きますわよ。監督から届いた受賞選手発表でまず第1試合は……」






MVP:前後半戦で3得点&守りでも目立つ魔界神(のアホ毛)

技能賞:瀟洒にボールを奪いまくる咲夜さん

敢闘賞:コンビプレイを駆使してシュートを打ちまくるユキマイ

ムカつく奴で賞:何度も降臨するSGGP

裏MVP:『あえて』選ぶならメディ…かもw;









ユキ「えっ、いきなり全部発表しちゃうの?」


咲夜「今回は1回で2試合分を収録だから今までの方法では到底間に合わない…のよね?」


バケバケ「バケー(ん〜まぁ今回は多めの時間はもらえてるんだが、今までの方法だときついのは確かかもしれんな)」


毛玉「モケー(不足の事態がないとも言えないなら省略できるところはどんどん省略してくれるといいんじゃね?)」


慧音「そういうわけだが、これだけでは味気ないので少し解説を加えるとしよう。まずMVPのアホ毛だが」




神綺「これで安心魔界神!!」




  






夢子「3得点を叩き出した魔界神聖に加えて髄所でのカット。さすがです」



神綺「当然よ!この大会はありすちゃんがかかってるんだからねっ!!!」



慧音「そして、技能賞の咲夜…これは妥当だな」





  




ユキ「うん、メイド長のボール奪取率はイブ杯のアリス以上だったし」


幽香「確かイブ杯ではメイド長並の奪取率を誇ったとか言われたどこぞの人形遣いさん。今の気持ちはどうかしら?」


アリス「どうって……私は元々MFなんだし、DFは本職が努めればそれだけ力が発揮できて当然でしょ。というより私はあの時MVPを獲得して咲夜は技能賞なんだしどちらが格上なんかは……」



マイ「……それ、けんか腰(ついでに言うと負け犬の遠吠えにも聞こえるがな)」



ユキ「でもマイ。あの人形遣いはツンデレとか言うし、ああいう態度はデフォじゃないの?」



慧音「確かに、そういう見方もあるな」


幽香「ふふふ、これはこれで面白い百合フラグが立ったわねぇ、これを黒いのや吸血鬼に教えたらどうなるかしら」



アリス「えっ?なんでそこで魔理沙が…」


幽香「なんでも何も、アリスは咲夜に気があるということがあの黒いのが知ったら…そうよね〜きっと意外に純情でナイーブな魔理沙のことだからアリスに裏切られたことを知るやいなやベッドの中でしくしく泣くことになりそうねぇ



アリス「えぇぇ?!!ち、違うの…こ、これはただの誤解で…」




マイ「(全然似てない魔理沙の声色で)アリスなんか…絶好だ!もう顔もみたくねーぜ(ぼそ)」











































ガラガラガラ! グワッシャーーーン!!!





痛恨の一撃!!


アリスの心に8102019(ハートブレイク)のダメージを受けた
























アリス「えぐえぐ……魔理沙に嫌われた………しくしくしくしくしく」






ユキ「ちょ、マイ……少しやりすぎじゃ」


マイ「あの紅魔館の魔女……機会あればああやって精神ダメージ食らわせろと言ってたから(もちろん出鱈目だがあの騒霊もやってたことだし、私がやってもお咎めないだろ)」


咲夜「………さてと、脱線はこの辺りにしてもらいましょうかしら」


鈴蘭ミコ「そうね。せっかくやってきた私達を忘れないでくれないかしら?」


鈴蘭フラン「うんうん、私達を忘れないでほしーな」


幽香「ちっ、メイド長を堕とす前に横槍が入ったなら話を元に戻さざるを得ないわね」


リグル「どうでもいいけど、さっきのマイが真似た魔理沙の声…これでもかというぐらい似てなかったよね」


慧音「具体的にいうと判定をピンゾロって失敗した某ほら吹き魔術師ぐらいの物真似レベルだな」



鈴蘭ミコ「そんな大根役者並の演技にだまされる方もあれだしほうっておきましょ」



マイ「てめーら揃いも揃って言いたい放題言いやがって…ホワイトオーバー撃つぞ、ごらぁ」


ユキ「よし、次は敢闘賞を取った私達の…マイ?」



マイ「ん…次は私達の番?(やばっ、つい本音をポロっと)」



ユキ「う、うん…次は私達の番だけど…いつものマイ…だよね(別の意味だといつものマイかもしれないんだけど…)」



マイ「……もちろん」


夢子「そんなことより、二人ともおめでとう」






神綺「何度も降臨するポスト神にもめげずに頑張った結果、ついに初得点を挙げたのよ!おめでとう!!」



ユキ「そうそう、だからマイ。今度こそ…」


マイ「本当の意味での万歳…で(あくまでユキのつきそいだぞ!)」






ユキマイ「ばんざーい!ばんざーい!!ばんざーい!!」






メディスン「二人ともうれしそう…」



慧音「うむ、やはり幼女は素直が一番だな」



鈴蘭フラン「やっぱりどかーんは楽しいもんね〜」


咲夜「と言う割にはそちらのチームは…」


リグル「ふっとばしシューターがほとんどいないよね」


  



慧音「むしろ、あの破壊魔が大人しくゴールを守っていたこと自体おかしいんだが」


鈴蘭ミコ「ノーコメントよ。後、ついでに突っ込むけどそっちのキーパーは真面目にやる気あった?言っちゃなんだけど必殺セービングメディやうどんげごときに抜かれるなんて…」















神綺「なんてこというのよ!!夢子ちゃんだってたまにはミスぐらいするわよ!!!
それに今回大会は初出場なんだし初戦だったから緊張したのよね?」


夢子「え、えぇ…初めてでしたからちょっと緊張していたみたいで…」


メディスン「そーなのかー」


慧音「……なるほど、幽香が言いたかったのはそういうことか」


リグル「何のこと?」


ユキ「あっ、そうか…なるほど」


マイ「……ユキ、わかったの?(くそ、こいつにわかって私がわからないなんて……)」


ユキ「ほら、あの花の妖怪が最初に言った花言葉『バジル』『ツクシ』。バジルの『なんという幸運』が鈴蘭チームに降臨した5回のポスト神や夢子お姉さまの不調のことを差して、ツクシが私達の諦めない『努力』を意味する。そうだよね?」



幽香「………正解。鈴蘭チームは、はっきり言って悲しみポストポスト神のおかげで引き分けたようなものなんだし、お似合いでしょ」


鈴蘭ミコ「こいつ…もう一回封印してやろうかしら」


鈴蘭フラン「気持ちは分かるけど楽しかったんだし、やめよ。ねっ」


鈴蘭ミコ「…ま、まぁフランがそういうなら」


メディスン「こんぱろこんぱろ。じゃぁ最後の裏MVP取った私だけど…役に立てなくってごめんなさい」


咲夜「大丈夫よ。メディは本調子じゃないのだし」


慧音「それに加えて、メディはドリブル突破を仕掛ける敵にこそ本領発揮するのだから今回のチームは相性が悪かっただけだ。だから、気にしないでいいんだぞ」


メディスン「でも、せっかく協力するっていったのに何の役に立てなくって悪いような気もするから、試合以外でも私にできることならなんでもするから遠慮なく言ってね」


リグル「うわ〜〜〜物凄い良い子だな〜〜」


理香子「そうよ、だからリグル。メディの素直さを見習いなさい!!




リグル「それとこれとは話は別だーーー!!この人でなしがってか何時の間に復活したーーー?!!!




  





幽香「ふふ…人間を恐れてこき使われる妖怪というのも面白い構図ね」


咲夜「閻魔が聞いたらまた激怒しそうな構図だけど…美鈴も気がついたみたいだし、次の試合と逝きましょうか」


夢子「では神綺様。これを」


神綺「発表逝くわよ。第二試合『In The Ruins(ITR)』戦での受賞選手は…これよ(ババーン)」







MVP:悲しみドールでセービングと得点を同時に演出する夢子

技能賞:相変わらずよく得点にからむ魔界神

敢闘賞:攻撃にでしゃばるどころか、しっかり得点したユキ

ムカつく奴で賞:閻魔様、キックオフジャッジメントはやはり怖い…

裏MVP:あえて選ぶならy……と思ったけど、なしで











神綺「というわけで、夢子ちゃんを筆頭に魔界勢が主流賞の獲得よ!!」











理香子「悲しみドールは相変わらず強力だし、型にはまれば敵なしなのは間違いなしね」










咲夜「さらに技能賞を取ったアホ毛も自力で点取るだけでなく、ねじこみによるフォローも行ってるみたいだしゴールに対する執着心は魔理沙以上ね。サッカーの試合に関してだけは頼りになるわ」


ユキ「あの〜敢闘賞だけど…私でいいの?マイとセットじゃなくって私の単独でいいの?」


メディスン「こんぱろこんぱろ。黒赤の偉い人が選んだんだからいいと思うよ」



マイ「メディの言うとおり、ユキ…おめでと(ユキは頑張ってたし、たまにはをやるのも必要か)」



ユキ「う、うん…でも…本当にいいの?」


リグル「ユキは頑張ってたし、納得物だよねぇ」







咲夜「そうよ。ほぼ零距離のクリムゾンマジックをキャッチされても、諦めず貪欲にゴールを目指していたのだし」







理香子「あの競り合いからのゴールは、その不屈の努力でもぎ取った執念の1点なのだから素直に受け取っておきなさい」


ユキ「みんな……ありがとう……」


慧音「こらこら、泣くんじゃない。泣くなら私のむn…(サクッ)」



IT美鈴「(慧音の額に刺さった夢子のナイフを見ないようにしながら)でも、泣く気持ちわからないでもないと思いますよ。何せユキさんはマイさんのおまけ単体ではほとんど役に立たないと言われていましたし」



幽香「あらあら、人のことより自分の心配した方がいいんじゃないかしら?後、頭にまだナイフが1本残ってるわよ」







咲夜「美鈴。貴女は夢子を一回抜いたとはいえ、その後はもう調子に乗ったかのようにひりゅうのけんを連発してたようだけど…」


理香子「かろうじてはじかれたりポストだったりで防がれるどころか、一回キャッチされて悲しみドールの餌食にされかかってたわよね」



神綺「とにかく、私の夢子ちゃんやユキちゃんが本気だしたら雑魚門番なんかひとひねりなのよ!!」








リグル「それ言いすぎだって。一応閻魔様のラストジャッジメントは成すすべもなく紙切れのように吹っ飛ばされてたんだし」









神綺「あんなの反則よ!!特にキックオフジャッジメントなんて反則だからノーカウントでいいのよ!!」



IT美鈴「それ、無茶苦茶な理論じゃないですか」



慧音「まぁノーカウントなのは正論だろう。なにせ、あの閻魔のジャッジメント『偶然カップF』にてスキマ妖怪がトラウマと化してしまうほどの威力を持っているとの話だ。そんなものを止めろというのは少々酷と言わざるを得ない」









ユキ「ところで、あのジャッジメントだけど……皆が立ち向かっていく中で神綺様だけがさりげなく避けてなかった?



マイ「避けてた(夢子お姉さまを支援したいならてめえも身体張りやがれ!このへたれアホ毛野郎が!!)」



咲夜「……それはそれとして夢子。悲しみドールなんだけど時々わざと手加減してたわね(こっそり)」


夢子「そんなことは……っと、言っても通用しそうにありませんわね。ぶっちゃけるとその通りです。閻魔のラストジャッジメントは本当にキャッチできませんでしたが、一部のシュートはわざと手を抜きました。それも…」


慧音「アホ毛のためだな」


夢子「えぇ、私が試合を決めてしまっては神綺様のためになりませんので、最初はわざと得点を決めさせて神綺様を無理やり窮地に追い込ませてもらいました



咲夜「…………貴女の方針には従うと公言したのだし、私からは何も言わないわ」



慧音「そうだな、やり方は強引だったがアホ毛は初戦でロスタイムギリギリに引き分けへと持ち込むゴールを決めた上、2戦目でも2点先制された状態でも諦めずにチームを引っ張っていたのだ。
結果として良い方向に進んだのであれば、私からは何も言うまい」



理香子「もちろん、私も実験が目的で勝敗は気にしてないから何も言わないわよ」


幽香「皆優しいのねぇ…私は少し腹が立ってつい気晴らしに……」


メディスン「えっ、なんで腹が立ってるの?カルシウムが足りないから??」



ユキ「よかったらミルクでもあげよっか?」



マイ「それ、火に油を注ぐだけ(むしろ焚き火にダイナマイトを投げつける行為だ)」



幽香「ふふふ……お子様達に心配かけさせるなんて私もまだまだね」


夢子「何はともあれ、ここで意味なく暴れるのであれば……私がお相手いたしますわよ」


咲夜「その時は私も加勢しようかしら」


鈴蘭フラン「今からどっかーーんするの?じゃぁ私も混ぜてっ!!




IT美鈴「待って下さい!!まだどかーーんすると決まったわけじゃ…」









鈴蘭フラン「皆壊れちゃえ!!!スターボウブレイク!!!」






















IT美鈴「なんで私がうぼぁー!!」















幽香「あらあら、私が暴れるまでもなくあの子が暴れ出したわねぇ…」


鈴蘭ミコ「暴れ出したわね…」



リグル「そう思うんなら同じチームメイトなんだし止めてよ!!」



鈴蘭ミコ「ん〜〜暴走の止め方なんか知らないし、適当に暴れたらそのうち収まるから止めなくていいんじゃないの?



慧音「それアバウトもいいところだぞ」


幽香「そんなことより、このままあの子に暴れ続けられたらカメラを壊されそうだし…いいわ。また、私が相手してあげるからかかってらっしゃい」


















鈴蘭フラン「きゃははははははは!!!まとめてふっとんじゃえーーーー!!!」
















幽香「そんな攻撃、この元祖ダブルスパークで跳ね返してあげるわ!!」













咲夜「…結局、こうなるのね」



慧音「まぁこれがある意味黒赤マジックなのだ。この流れは仕方ないだろ」



リグル「えっと……2人の中央で門番が巻き添え食らう形で被害にあってるんだけどあれについては…」


ユキ「あれは私も気になってるんだけど…私達程度じゃあの中に割り込むことできないから助けることできないし」


マイ「放置プレイが吉(可哀想だが、仕方ないことだ)」


メディスン「それに万が一があったらスーさんで蘇生させてあげるしね」


理香子「ああいうやられ役はほっといても治癒するのに、メディは本当に良い子ね」


神綺「ホントホント、もう私の子供になっちゃわない?」


メディスン「ん〜それもいいかもしれないけど、私にはスーさんやえーりん先生やてゐちゃんやレーセンちゃんがいるし……」


夢子「神綺様、タイムオーバーが迫っていますのでそろそろ区切るべきでしょう」


バケバケ「バケー(一応残り時間は5分ほどあるから後は適当に締めてくれ)」


アリス「気がついたらなんだか目の前が凄いことになってるんだけど……」


神綺「時間も来たことだし、そろそろ締めるわよ……で夢子ちゃん、何すればいいの?」


夢子「……まず、試合の結果を伝えてから今後の意気込みを語るでいいかと思いますわ」


神綺「じゃぁえっと…初戦は私やユキちゃん、マイちゃん、夢子他皆の活躍で4−4で引き分け。でもって2戦目は7−5で勝利して合計の勝ち点4をゲットしたわ。
残り2試合もこの勢いで勝てば決勝トーナメントに進めるんだし、皆勝つよ!!ありすちゃんのために!!!!




ユキ「ありすのためってのは気になるけど、私達は立ち止まるわけにはいかないよね!



マイ「ユキの言うとおり…私達の力も通用するんだし、次の試合も1点と言わず2点3点を狙うつもりで!!



リグル「特にユキは私の代わりにFWついてるんだしね。2試合目みたく、どんどん点を狙って行きなよ」


アリス「えっと……(状況判断中)……私がしっかり敵を引きつけてからのスルーパスを送ってあげるから、どんどん積極的にゴールを狙っていきなさい」


慧音「例え、失敗したとしても私達がフォローをしよう。だからリグルやアリスの言うとおり、失敗を恐れず2試合目のユキみたく積極的にゴールを狙えばいい。むしろ、それが二人の役目だ」


理香子「そうよそうよ。後ろには私達がいるんだし、守りのことは心配せず安心して攻めなさい」


咲夜「少なくとも、中央突破してくる輩は誰であろうとも容赦なくストップをかけさせてもらうわ」


メディスン「もちろん、ゴール前はスーさんぶつけて追い返すよー」



夢子「神綺様。見ての通り、神綺様の活躍に感化されて皆の士気が高まっていますのでこの調子で勝ち続けましょう!





神綺「えぇ、いくわよみんな!!残りの試合も…絶対勝つわよーーー!!!」










全員「おーーー!!」





























おまけ?









幽香「あー楽しかったわ。じゃ、これはよろしく頼むわね」


鈴蘭ミコ「わかったけど…死んでないわよね?」


幽香「大丈夫よ。遊び疲れて寝ちゃっただけなんだし。ただ、そっちの門番は知らないわよ」


鈴蘭ミコ「私だってあんな粗大ゴミのことなんか気にかけるつもりないから問題ないわ。じゃぁ撮影も済んだし帰らせてもらうわよ」


バケバケ「バケー(はいはい、お疲れさまでしたー。これが今回のギャラと言う名のお賽銭だぜ)」



毛玉「モケー(また何か機会あればよろしくお願いするかもな)」


鈴蘭ミコ「微妙に名無しのガラが悪いけど…まぁもらうものもらえたんだしいいわ。またね」


幽香「……さて、皆はとっくに退散したみたいだし私も合流するから、後片付けはお願いするわよ」


バケバ毛玉「バモケー(ラジャー)」











鈴蘭ミコ&フラン、幽香 退場





バケバケ「バケー(さ〜って、幽香様と妹様が派手に暴れてくれたおかげでずいぶんここも散らかったが、どうするか?)」


毛玉「モケー(H奴隷が居れば奴にやらせるんだが、いないんじゃ仕方ない。羽目玉達にも手つだってもらいながら皆で片付けるか)」


バケバケ「バケー(だな、ひとまず俺はこのテープをナベ・ザ・ダーク様に届けてくるからその間、毛玉は助っ人を呼んどいてくれ)」


毛玉「モケー(ほいきた、なら後でまたここで集合としようぜ)」
















バケバケ、毛玉。撤収……そして





IT美鈴「あの……私は無視ですか……??一応ゲストで黒赤の私じゃないんですが……この扱いってあんまりじゃないですか……?てか、助けて下さいよ……誰か……ボスケテ……」









こうして、一人残されためーりんは誰もいない半分廃墟と化した部屋の中でがれきの中で一人さびしく埋もれていたそうな……






なお、その後ITめーりんは燃える粗大ごみとしてゴミ捨て場に捨てられていたところをチームメイトに発見されて保護されたとかなんとか……











次回へ続く







予選1回戦 結果:引き分け

vs おどる人形メランコリーナ(鈴蘭蘭)監督:シェント  HOME戦 3-2 / AWAY戦 1-2
1勝1敗で引き分け


得点:神綺(魔界神聖3点)・マイ(ジューダスストーム1点)





予選2回戦 結果:勝利

vs In The Ruins(ITR)監督:ALT☆RUSE   HOME戦 4-2 / AWAY戦 3-3

得点:夢子(悲しみドール3点)神綺(魔界神聖2点)・マイ(ジューダスストーム1点)・ユキ(シュート1点)
ねじこみ:マイ→神綺









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