現在地:黒赤マジック 控え室

幽香「今日の視聴者に捧げる花言葉は『吊られたH馬鹿』よ」

夢子「それは花言葉じゃありませんわ」

慧音「その言葉は俗に言う『たろっとかーど』というものだろうが」

咲夜「ちなみに意味は…忍耐だったかしら?」

アリス「タロットカードでの忍耐は『吊るされた男』なんだけど、それより…」

メディスン「入口に仕掛けているあの罠は何なの?」

理香子「あれは紅魔館の魔女に依頼されたネズミ捕獲用の罠の試作品よ」

ユキ「ネズミ捕獲用なのに、なんでエサがバナナなんだろ」

マイ「……てか、今大会中だからそういう実験は後にしてほしい(むしろ、そんなもん作る暇があったらもっと強烈なタックルかませるよう強化せんか!!)」

リグル「マイ…タックルの強化は私の命が危険にさらされるっという方程式になってること知ってる?」

咲夜「…理香子に関してだけど好意で協力してくれているのだし、試合後は好きにやらせてもいいんじゃないかしら?」

夢子「そうですわね。確かにフリーダム過ぎるところはありますが、作戦会議にはなんだかんだ出席して意見を述べてくれますのでこれ以上望むのはやめておくべきでしょう」

慧音「というわけで試合と関係ないことを行うのは容認になるわけだが、誰を対象にした罠なんだ?」

幽香「まぁ少なくともアホ毛を対象にした罠じゃないのは確かね」

神綺「た〜す〜け〜て〜(じたばた)」←バナナを手にしたまま網で吊り下げられている

咲夜「……以前アホ毛を捉えた罠は小悪魔やパチュリー様が考案したのではなく理香子が考案していたのね」

ユキ「それ以前にバナナなんかに釣られる神綺様もどうかな〜っと思うんだけど」

マイ「まさに『釣られたH馬鹿』(でもってカリスマが網目の隙間からダダ漏れ中っと)」

アリス「……あの吊るされたアホ毛はひとまず視界というか記憶の隅にでも置いといて、対魔理沙用の罠にするならバナナじゃなくって本にすべきじゃないかしら」

メディスン「なら、この本なんかどう?」

理香子「何々、タイトルは……『おいしいお弁当の作り方3』」

リグル「なんだか白玉楼の亡霊嬢が喜びそうな本だよね」

夢子「それより、3ということは1と2があるのか気になったりもしますが…」

咲夜「やはり、夢子も私と同じ気持ちのようね」

夢子「えぇ、台所を預かる身として是非とも読んでみたい一品ですわ」

慧音「そんなことより、なぜメディがそんな本を持っているのかということに疑問があ……」

ユキ「けーね先生。どうしたの?ってぇぇぇぇぇ!!!!?」

マイ「………(……)」

リグル「3人ともどうしたの!?」

アリス「黙ってちゃ怖いじゃないのよ」

慧音「………いや、この本の持ち主があまりに意外だったものでな。とりあえずこの裏を見てみろ」
『風見 幽香』










全員「………」

アリス「て、手作り弁当……あの幽香が手作り弁当…」

夢子「しかも中身は彼氏に送る愛情弁当特集……」

咲夜「た、確かにこれは…絶句ものだわ」

幽香「うふふふふふふふふふふふ………笑いたければ好きなだけ笑ってもいいのよ」

魔魅魔「じゃ、遠慮なしに笑わせてもらおうか。はははははははは」

違魔梨沙「そうですわねー魅魔様の言うとおり、笑わせてもらうわ。うふふふふふふふふ」

幽香「ふふふふふふふふふふふふ…やっぱり貴女達は正直ね〜」



三魔砲「うふふふふふふふふふふふふふふふ……」

メディスン「わースーさん。あそこの3人とも笑ってるけど全然楽しそうじゃないよね」

リグル「な、なんであの場を直視してそんな冷静な解説なんかできるの(汗)」

ユキ「メ、メディは人形で無神経だから…じゃないのかな?毒も吐くし…」

マイ「……あれは無視で撮影を(あんなのにこれ以上関わったら殺されるわ!!)」

夢子「そ、そういうわけで、キャプテンの幽香と副キャプテンである神綺様が取り込み中なので代わりに私が前口上行います。この撮影は『分身カップ』に出向いた『黒赤マジック「風」(黒赤風)』組の予選3試合目分と4試合目分のドキュメンタリー収録です」

咲夜「ちなみに1回目と2回目の結果は1勝1分で勝ち点4をゲットしてるわ」

違魔理沙「もっとも私達のリーグは2試合目終了時点でトップの勝ち点4が3チーム並んで、混戦になってたんだぜ」

アリス「って、魔梨沙だけでなく魔理沙も来てたの!?」

違魔理沙「本来は呼ばれてなかったが面白そうだからついてきたZE」

リグル「なんかゲストが勝手に加わってちょっと混乱しそうだから自己紹介お願いできる?」

違魔理沙「いいぜ。私は3回戦で戦った『良い子、悪い子、いらない子(違う!)』の魔理沙でそこの魔梨沙と一緒にゲストとして来させてもらったぜ」

咲夜「でもってあそこの悪霊が4回戦を戦った『トリプルスパーク(三魔砲)』所属の魅魔といったところね」

神綺「じゃ、そういうことで早速試合を振り返るわよー」

ユキ「うわ、神綺様何時の間に復活したの?」

神綺「あんな網なんてこの魔界パワーをこめたアホ毛の前ではあの通りよ」

マイ「…見事に切り裂かれてる(だが、今さらかっこつけたところでカリスマは戻らないぞ)」

理香子「ふむふむ…あの網は鋼を仕込んでたけど強度が足りなかったようね。なら今度は毒でも仕込んでみようかしら」

メディスン「コンパロコンパロー。スーさんの毒が入用ならどんどんあげるよ〜(ばふばふ)」

リグル「ちょ、こんなところで毒をまき散らさないで!!」

夢子「…………神綺様。これが3試合目の受賞選手表です」

神綺「よしよし。じゃ、いくわよー3試合目の『良い子、悪い子、いらない子(違う!)』での結果は以下の通りよ」
MVP:ドリブルどころかパスも奪いまくる、不動の4番咲夜さん
技能賞:悲しみドールを決めまくる夢子
敢闘賞:なんかやけに攻撃的だったけーね先生。一度ぐらいはゴール決めてほしかったけどそれは贅沢?
ムカつく奴で賞:唯一点を取った魔理沙にしとこう
裏MVP:特にこれといった働きをしていないy…ゲフンゲフン

神綺「って、あれ?私の名前がない…」

ユキ「私達の名前もないね」

マイ「…ない(やっぱり、ユキのせいでジューダスが一度も決まらなかったのが響いたか)」

慧音「いろいろ不満はあるかもしれないが、上から順番に解説していこう。まずMVPの咲夜だが、あの奪取力なら当然の結果だろう」


アリス「本当に規制がかかってもおかしくないぐらいのボール奪取率よね」




理香子「技能賞の夢子とセットでメイド守護神コンビとでも名乗ってみたらどうかしら?」

咲夜「………謹んでお断りしますわ」

ユキ「あのメイド長。黙ってた時に夢子お姉さまの胸をじっと見つめてたような気がしたけど、言わない方がいいんだよね」

マイ「当然(少なくとも、凸凹コンビなんて思ったことは口にだせんな)」

咲夜「…………(チャキ)」

夢子「あの二人に関しては私から後で十二分に言い聞かせておくから、ここは耐えるのよ」

神綺「そうよそうよー。咲夜ちゃんだってまだ成長期なんだしね〜」

リグル「そういえば、神様や魔界人の成長速度ってどうなってるんだろ…」

違魔理沙「人間より長生きする分遅いんじゃないのか?」

メディスン「どの道、あのアホ毛さんの言葉は慰めにはならないということは確実なのかなー?」

リグル「この毒人形、本当に言いにくいことズバッと言っちゃうよね」

理香子「それだけ純粋というだけよ」

アリス「あまり純粋過ぎるのも少し問題はあるんだけど、メディは生まれて間もない子供の妖怪だし仕方ないことなのかしら」

幽香「それに、子供といえどもお仕置きは必要。そうでしょ?はくたく先生」

慧音「お前から先生呼ばわりされる筋合いはないんだが、まぁそうだな。例え幼女といえども悪いことをすればお仕置きは必要だ…グヘヘ(ジュルリ)」

違魔理沙「この変態め(ぼそ)」

違魔梨沙「うふ、うふ、うふふふふふふふ……」

アリス「なんだかその言葉聞くと、零距離マスタースパークを食らって地面に逆さで突き刺さる目にあわされそうな気がしてならないんだけど…」

魔魅魔「上の動画みたくかい?」

咲夜「サッカーとは関係ないコアなネタはさておいて、敢闘賞はあの変態先生が選ばれたわね」


ユキ「はくたく先生はマッハブーツの機動力を利用して、フィールドのあちらこちらに出没してたしね」


マイ「中には勢い余って敵GKと1対1勝負になってたりも(足が速すぎるというのも難ありということか?)」

理香子「贅沢をいえば、あそこまで出張ったならゴールぐらい決めてほしいわ」

神綺「仕方ないわーあの子鬼は1対1の接近戦に強いんだし、ゴールは難しいのよ」




幽香「さすが、勢い余ってよく1対1勝負になっては吹っ飛ばされてチャンスを潰すH式特攻アホ毛野郎の言葉なだけあって説得力あるわ」

神綺「ちょっと、私は野郎なんかじゃないわよー!!」

リグル「怒るところはそこなの?!っていうか、あれ別チームのことだし…」

メディスン「コンパロコンパロー。とにかく、1対1勝負が多いってことはそれだけ1対1の経験が豊富で強いってことなの?」

マイ「経験豊富は1対1に強いことに直結はしない
(むしろ、あの鬼相手に1対1勝負なんか挑まず距離置いてからシュート撃てよ!!
どうせ奴はパンチングしかしないんだから、そのこぼれ球を叩きこんだ方が効率いいんだよ!!!)」


アリス「まぁ例外でてゐなんかは1対1にこれでもかというぐらい強かったりするけど」

違魔梨沙「うふふ…私達も接近戦には強いわよー」

魔魅魔「そうだな。特に零距離トワイライトスパークなんかはポスト以外で止められるものなしさ」

幽香「あら〜自分自身相手でも抜けないんじゃないかしら?」


慧音「確かにそうだな。GKの魅魔は接近戦だと100%に近い確率でスぺキャンが発動するからトライライトどころか褌結界ですらも抜けないぞ」

魔魅魔「つまり、最大の弱点は自分自身…まさに真理だねぇ」

理香子「むしろ哲学に近い物があるわ」

違魔理沙「ということはさておいて…ムカ賞は私が入ってるようだぜ」




夢子「唯一私の悲しみドールを抜いているとなれば、妥当ですわね」

神綺「もっとも2発目は抜くどころか思いっきり夢子ちゃんのカウンターとなっていたようだけどね〜」

違魔理沙「いやまぁその…」

違魔梨沙「うふふ…思いっきり修行不足ね」

咲夜「別の大会で出直してきな」

違魔理沙「うぐっ!ここでその台詞を聞くとは思ってもみなかったぜ」

アリス「でも事実なんででしょ。なにせ違う!の成績って……0勝4敗」


違マリサ「うふふふふふふ……」

幽香「っというわけで、結果はH−1と黒赤の圧勝よ」




神綺「あの子鬼に私の魔界神聖を止められたりして粘られはしたけど、結果的には全く問題なかったわね」

ユキ「むしろ問題あるとすれば裏MVPのyだけど…」

マイ「ユキ…命が惜しかったら黙ってた方がいい(まかり間違えても、あのyを幽k)

幽香「あっと、手が滑ったわ」

ユキマイ「ぎにゃぁぁーーーーー!!!」

神綺「ちょ、ちょっとー!!私のユキちゃんとマイちゃんになんてことするのよー!!!」

幽香「だから、手が滑っただけよ」

神綺「どこをどう手が滑ったら傘からレーザーなんか出せるって…きゃぁぁぁーーー!!」


幽香「あーごめんなさい。今度は足が滑ったわ」

リグル「あれ、絶対わざとだ…」


アリス「言うまでもないでしょうね。もっとも、アホ毛で上手く攻撃をはじいたようだけど」

慧音「でもって、弾かれたフラワーはカメラ役の覆面に命中…か」

理香子「宵組やB組の話だとあの覆面の中身はH監督から褌皇帝に入れ替わってるとかいうことだけど、扱われ方は双方同じってことでいいのよね?」

ガチャピン「バケー(当然だ。話が早くて助かるな)」

ムック「モケー(今後も予告なしでああいうのは増えることもあるが、扱いは全部H奴隷みたくやってくれや)」

幽香「ふふふ…私のフラワーパスをはじくなんてやるじゃない」

神綺「私の魔界パワーを甘くみないで頂戴!それより、さっきのは挑戦状と取ってもいいの!!」

幽香「血の毛の多い神様ね〜でも、ふっかけられた喧嘩は買う主義だからそう取ってもらっても構わないわ」

神綺「先に喧嘩をふっかけたのはそっちじゃないのよー!!
今ここでユキちゃんとマイちゃんの仇を取ってやるわー!!」

魔魅魔「はっはっは、二人とも血の気が多くていけないねぇ」


咲夜「そういう悪霊もさっきのレーザーの時にこっそり混ざってなかったかしら?」

魔魅魔「いやまぁその…あれさ。昔の血が騒いでついカッとなって」

違魔理沙「やっぱり、魅魔様は魅魔様だぜ」

違魔梨沙「全くね〜」

夢子「……とりあえず、吹っ飛んで気絶したユキとマイはメディに気付けを頼むこととして次の試合に参りましょう」

慧音「次の試合は『トリプルスパーク(三魔砲)』で1位と2位の直接対戦だな」

魔魅魔「私達三魔砲は2位だとはいえ、勝ち点は同じだしね。この試合を制した方が予選突破で決勝トーナメント進出。実にわかりやすい構図さ」

咲夜「もっとも私達は得失点差の関係上引き分けであっても決勝トーナメント行きの切符はもらえるのだけど」

理香子「そういう話は後で、まずはこの試合での受賞選手発表をするわよ。今回は…」
MVP:攻守にわたって活躍。でもって、最後の最後で同点ゴールを決めたアリス
技能賞:随所でキラリと光る縁の下な頭脳的ディフェンス、理香子とおまけのりぐるん
敢闘賞:最後まで諦めずに食らいつく、マイ
ムカつく奴で賞:魔界神に恨みでもあるとしか思えないポスト神
裏MVP:ポスト直撃やスルーしまくる魔界神

アリス「私が…MVP?」

メディスン「コンパロコンパロー。アリス、おめでと〜」

アリス「う、うん…でも私で…いいの?」




咲夜「司令塔として攻守に活躍してた上、最後のロスタイムで同点ゴールを決めたのは貴女よ」


夢子「つまり私達が予選を勝ち抜けたのはまぎれもなく、アリスの功績ですわ」


慧音「ついでに今だからこそ言うが、あの最後のロスタイムでアホ毛がスルーして慌てて私がフォローに入った時…突然後ろから『私達が撃つからスルーして!!』なんて叫んで何事かと思ったぞ」

アリス「ご、ごめんなさい。でも、ユキとマイのガッツは残り少なかったし慧音は必殺シュートがないなら、ここはまだガッツが有り余っててなおかつ空中必殺シュートを持つ私達が撃つべきだったと思ったから…」

幽香「アリス。一応聞くけど、もしあそこで笛が鳴ったりしたら負けた責任は全て背負うことになっていたのだけど、それがわかっていたのかしら?」

アリス「………わかっていたわ。それに、あれは慧音を信頼してないということじゃないのよ。ただ……なんていうか………」

幽香「なんとなくで命令なんて、無責任もいいところね〜」

慧音「幽香もいい加減にしないか。アリスはチームの司令塔であり、チームをなんとしても勝利に導くようゲームメイクを行う役目がある。それに、感じていたのだろう。アホ毛が緊張し過ぎていたために空ぶりをしてしまう可能性があったことや、私では決められないということを…」

アリス「慧音…」


慧音「私もFW経験はあるからなんとなく気付いてはいた。あそこでシュートを撃っても捕られるだけだということ…
だからこそ、アリスの声を聞いた私は躊躇なくスルーをして敵GKの注意を引きつける役目をおった」

メディスン「それに…あの時にアリスを炊きつけた原因は私だったんだし、アリスだけのせいじゃないの!むしろ、失敗は……」

リグル「そんなことないって。大体、負けた責任を一人に押しつけるのは…間違ってると思うし」

理香子「そうよ!イブ杯みたいな時は例外として、こんな状況でなら皆で責任を負うべきよ!!」

咲夜「二人の言うとおり、もし負けても私達はアリスだけに責任を押し付けたりはしないわ」

ユキ「うわ〜、気がついたらなんか凄いことになってる」

マイ「…なってる(一体なんだ?!この空気は…)」

夢子「っということですが、まだ何か反論はあるかしら?」

幽香「……ふっ、ちょっとした冗談よ。結果的にはアリスとメディの二人はあの大事な局面で見事に決めたのだし、それはまぎれもないMVPクラスの活躍。それにアリスは気付いたでしょ、貴女は人形や魔理沙以外でもこんなに素晴らしい仲間というか友達がいるっていうことを」

アリス「…えっ?」

幽香「外からやってきた魔理沙を追いかけるため、家族から逃げるように故郷を離れて幻想郷へと流れてきた貴女には魔理沙だけが心の拠り所になっていた。
魔理沙のそばだけが自分の居場所と思っているのかもしれないけど、それは間違い。
周りを見渡せば、居場所なんていくらでもあるのよ」

アリス「……」

メディスン「アリス、どうしちゃったの?急に黙っちゃって…」

ユキ「ていうか、本当に何が起こっているの?!」

マイ「神綺様も『ありすちゃんありすちゃん…』なんてウワゴト呟きながら沈んでるし…(まぁどうせあの花の妖怪に心の傷をモロ抉られただけなんだろうけどな)」

幽香「というわけで、次の技能賞を見てみようかしら」

咲夜「あっさり流したけど貴女がアリスを気遣うなんて以外ね」

幽香「花は風に乗って遠くへと種を飛ばし、未知の大地での恵みを得ながら根を下ろす…
だから未知の大地に戸惑うばかりで根付こうとしない種にちょっとしたおせっかいを焼かせてもらったのよ」

理香子「なるほどなるほど。さすが腐っても花の妖怪ね」

リグル「…もう突っ込むとキリないから流すけど、なんで私が理香子とセットで技能賞に?」


慧音「何でも何も、リグルは理香子の遠隔操作で思いっきり敵をふっとばしまくっていたじゃないか」


咲夜「特にパチュリー様なんかは何度もリグルキックの餌食となって宙を舞ってたし」




魔魅魔「私も理香子のロケット頭突きをモロ食らって宙を舞ったしな。まさに頭脳的ディフェンス」

違魔梨沙「魅魔様、座布団一枚ですわ〜」

夢子「あそこでトリニティスパークを撃たれていたらまず間違いなく終わりでした。あの頭突きは本当に助かりましたわ」

理香子「頭突きは痛かったけど、その代償として科学の力を見せつけられたなら結果オーライってとこね」

咲夜「生身の人間があれだけ強烈な頭突きをかまして痛くないという方が不自然よね」

リグル「妖怪でも痛いものは痛いってば!!」

夢子「それはおいといて次逝きましょう。次の敢闘賞は…単独でマイの受賞ですわね」

マイ「…ユキは?(当然の結果だが、ここは聞いておくのがセオリーだしな)」

ユキ「ジューダスはほとんど決まらなかった上に、後半戦の終盤に食らいついていたのはマイだしね」


慧音「夢子がガッツ切れとなって頼れないあの場面で立て続けにホワイトオーバーとジューダスを決めたのは大きかったしな」




魔魅魔「全くだ。途中までは5-2と完全に引き離していたっていうのに、あれよあれよと言う間に1点差まで追い詰められてしまったねぇ」


咲夜「終盤はガッツが切れたはずの夢子も決死を発動させて、なけなしのガッツを全て使った悲しみドールで反撃に転じてたし…」


夢子「私にも少なからずプライドというものがありますわ。それに、ユキやマイに神綺様をはじめ、皆さんが試合を諦めずにいたからこそ使えた悲しみドールです」

アリス「…そうやって、皆が最後まであきらめずに繋いだ想いが同点になったのよね」

メディスン「うん。最後のロスタイムでドールズウォーポイズンを決めたおかげで私達は引き分けに持ち込めて決勝トーナメント進出だよ」

違魔理沙「審判も後30秒笛を早く鳴らしていたら魅魔様の三魔砲チームの勝利だったけどな」


魔魅魔「それは違うな。私達だって前半戦はポスト神のおかげで引き分けに持ち込めたんだ」

幽香「敵チームにポスト神の加護がついているなら、私達には審判という味方がいるというわけね」

慧音「変な構図だがそういうわけで、ムカ略は敵のポスト神だな」

マイ「…私のシュートを3度もはじいたポスト神(絶対殺す!!)」

ユキ「マ、マイ…気持ちはわかるけど抑えようよ〜(汗)」

アリス「マ、マイはサイドからのシュートで角度あるから仕方ないと思うわよ…それよりも…」

咲夜「アホ毛が問題ね」

理香子「角度のないところからのシュートをポストに当てるどころか、絶好のシュートチャンスをスルーで潰したのだし裏MVPに選ばれて当然ね」

神綺「うぅぅ…ありすちゃんありすちゃん……(えぐえぐえぐ)」

夢子「………神綺様」

幽香「結果的には皆の粘りもあって8-8の引き分け。勝ちは拾えずとも得失点差の関係で決勝トーナメント行きは確定できたけど…あのアホ毛は裏MVPなのだしほったらかしでいいわね?」

咲夜「夢子。アホ毛だって初戦はあの絶望的な展開の中でさえも希望を捨てずにいたのだし、きっと自力で立ちあがってくれるわ」

慧音「その通り。私達はアリスだけでなくアホ毛も信頼しているからな。それに幽香も…」

夢子「…………いいでしょう。元々、この大会は神綺様の性根を叩きあげるのが目的。
こんなところで躓かれては今後の決勝トーナメントは勝ち抜けないので、あえて放っておきます」

アリス「でも、幽香があんな風に他を気遣うなんて……本当にどういうわけなの?」

リグル「う〜ん、たぶんだとは思うけど春で芽生えの季節だから頭の中が春に…」


幽香「あっ、また足が滑ったわ」

リグル「ひぇぇ〜〜!!」

咲夜「足が滑ったとかいいながら思いっきり狙って蹴ったわね」

慧音「もっとも、目前で曲がるところをみると本気で当てる気はなかったようだな」


夢子「ついでに言いますと、先ほどユキマイに放ったトリニティスパークもユキマイの足元を狙って放ったものですから、直撃させるつもりはなかったのでしょう」

メディスン「コンパロコンパロー。やっぱり幽香さんもやさしーんだよね」

幽香「ふふふ……実力に差がある者を相手にする時は手加減してあげること。それが真に強い妖怪である条件の一つだから覚えておきなさい」

メディスン「だってさースーさん」

アリス「…だったら、あの時なんで私におせっかいなんかを?」

幽香「だから言ったでしょ。手加減は明様に弱い相手にする物で少し弱い程度の敵でする物じゃないのよ。
自分の心の弱さ故に逃げ道を確保するため、真の実力を隠して戦っていたならあんなことするつもりはなかったけど…あの時は自分から逃げ道を断った。
結果がどうなろうと、自分を含むチーム全員の想いが籠った全身全霊をの一撃を放ったその心意気に対して応えてあげたまでよ」

アリス「……それでも、私は」

幽香「アホ毛の言葉を借りるつもりじゃないけど、貴女はまだまだ成長期よ。これからもまだまだ伸びる要素があるのだし結論は急がなくてもいいわ。それに、結論を伝えるなら私よりも先に伝えるべき人物がいるんでしょ………」

アリス「……そうね(ちら)」

違魔梨沙「あら、何かしら〜?」

アリス「……真っ先に伝えないといけないのは(じー)」

違魔理沙「おいおい、なんで私を見つめるんだ?」

魔魅魔「はっはっは、以外と優しいところもあるんだな」

幽香「私は弱い相手に興味はないの。戦う相手が弱ければ強くなるまで待つけど、ただ待つだけじゃつまらないから成長を促すぐらいはしたいのよ」

夢子「しかし…この大会は神綺様のためをと思っていたのですが、まさかアリスにまで影響がでるとは思ってもみませんでしたわ」

慧音「…アリスの過去についてはあまりよく知らないからなんともいえないが、私達の予選試合は以上だ」

咲夜「予選結果は2勝2分で勝ち点は8。2位である『トリプルスパーク(三魔砲)』も勝ち点は8だけど、先ほど言ったとおり得失点差で勝ってるわ」

理香子「他のチームも勝ち点からみて私達を1位の座から引きずり落とすことはできないわ」

ユキ「っというわけで、私達は決勝トーナメントに進出だよ!!」

マイ「でも、ある意味これからが本番…(予選突破はあくまで通過点だしな)」

リグル「うん、決勝トーナメントは予選以上に激戦が待ってるとかいうし」

アリス「…それでも、私達は臆すわけにはいかないのでしょ?」

慧音「その通り。私達は『黒赤マジック』という名を背負っている以上、他の大会に出ているメンバー…特に『TSSH』で頑張っているもこたんのために無様な試合はできないのだ!!」

咲夜「私も、お嬢様のために相手が強者であろうとも後ろを見せるわけにはいかない」

理香子「そうよ!!研究者は立ち止まったらもう終わりなのよ!!!」

ユキ「わ、私達だって…終わりじゃない…よね」

マイ「うん…相手が誰であろうとも、いつもどおりに二人の力でゴールを奪う!!(だから不安になるな、ボケが!!)」

メディスン「私もスーさんやアリスと一緒に頑張る!!」

夢子「私も『三魔砲』と戦ったおかげで目が覚めました。負けたチームのためにも…そして敵チームを侮らないためにも決勝トーナメントでは、全力で相手することを誓いましょう」

違魔理沙「そういってもらえると、負けた私も助かるぜ」

違魔梨沙「そうね〜。黒赤の得失点差のプラスは私達のおかげなのだし・・・うふふ」

魔魅魔「私達はまだワイルドカードの可能性があるからな。もし、決勝トーナメントに進出して当たったらその時は…」

幽香「いいわ。その時はまた相手してあげる」

魔魅魔「はっはっは。言っておくが、次当たった時はしっかり本気をだしてくれよ」

咲夜「じゃ、そういうことで…最後はアリスに締めてもらおうかしら」

慧音「そうだな。アホ毛があれなら、アリスにやってもらう方がいいだろう」

神綺「えぐえぐえぐ…」

アリス「そ、そう…なら、私が代表で…いいわね?」

ユキ「いいよ」

マイ「ユキに同じく(なんだかんだいっても決勝トーナメント行きはこいつのおかげだしな)」

理香子「遠慮なく、やりなさい」

アリス「な、なら……………皆、聞いてちょうだい」

リグル「そんなに改めなくっても聞くってば」

アリス「私達はこの名有りだらけの大会では『偶然F』以来の予選突破になったわけよ。でもこの先は予選以上の激戦が待ってて、優勝なんてできないと思うわ」

咲夜「身もふたもないわね」

アリス「どうせ勝てないなら挑戦するだけ無駄。少なくともイブ杯を終えた時も私はそう思って自分の力で立ちあがることから逃げてたの。
自分の力で立ち上がれば、負けた時に言い訳ができなかったから、今回の参戦もメディに誘われたことを理由にして本当の試合から逃げてたのかもしれないの…」

メディスン「アリス…」

アリス「…笑えるわよね。昔の私は『そーなのかー杯』で負けたらあれだけはっきり『くやしい』とか『リベンジしたい』とか自分の感情を素直に出していたっていうのに、いつからか他人に偽りの感情しかぶつけようとしなかった……
今さらかもしれないけど決勝トーナメントはメディや神綺………いや、お母さんのためでなく、自分のために頑張るわ。例え結果がでなくても…
自分の勝ちたい、優勝したいという偽りのない想いでプレイさせてもらうつもりだからそんな私に、いや。私達家族についてきてくれるわよね!!」

ユキ「えっ、家族…てかお母さん…???」

マイ「ユキ……落ちついて(まさか今まで気付いてなかったのか?)」

咲夜「あそこで戸惑っているのはおいといて、私達の答えは一つよ」

慧音「あぁ、アリスの正体がなんであろうとアリスはアリスだしな」

リグル「うんうん、皆いろいろな思惑があっての参戦だけどこのチームの皆で勝ちたいという想いは変わりないしね」

メディスン「優勝はうれしいから、皆で優勝しようね」

アリス「皆…ありがとう」

幽香「ふふふ…いい顔になったじゃないの」

夢子「そうですわね……ある意味今の話を神綺様が聞いてないという状況は結果として良かったみたいですし」

魔魅魔「このチームの裏事情はよく知らないが、あのアホ毛が聞いてたら混乱してややこしくなりそうだしな」

アリス「さぁ、いくわよ……決勝トーナメントでも、私達は…」










全員「勝つために、戦い続ける!!」

神綺「しくしくしくしくしく……」
一部不安を残しつつ、決勝トーナメントへ続く
予選3回戦 結果:勝利
vs 良い子、悪い子、いらない子(違う! )監督:ノンタイトル岡 HOME戦 4-1
/ AWAY戦 5-0
2勝で勝利
得点:夢子・(悲しみドール5点)・神綺(魔界神聖2点)・マイ(ホワイトオーバー1点)・アリス(ドールズウォーポイズン1点)
予選4回戦 結果:引き分け
vs トリプルスパーク(三魔砲)監督:風蜂 HOME戦 3-3 / AWAY戦 5-5
得点:マイ(ジューダスストーム2点・ホワイトオーバー1点)・神綺(魔界神聖2点)・アリス(ドールズウォーポイズン2点)・夢子(悲しみドール1点)
2分で引き分け
2勝2分で勝ち点8(得失点差プラス10)によりリーグ1位、予選突破
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