現在地:ゼフの練習用グラウンド





ガチャピン「バケー(よーし、今から撮影行うぞー!)」



ムック「モケー(おらー!さっさとカメラを用意しやがれー!! ゲシッ)」



E奴隷「い、いえっさー(イソイソ)」


美鈴「えっと…カメラが来たのはいいんですが」


妖夢「まず、どこから突っ込むべきでしょうか」


カナ「少なくともあの覆面はゼフのH監督じゃないわよね」


ルナサ「多分違うと思う…」


リリカ「わからなければ聞くのが一番…っていいたいけど」


メルラン「あははーまず最初に突っ込むのはそれじゃないわよー」



美鈴「でしょうね。では、私が代表して突っ込みます。バケバ毛玉さん、お二人のその名前はなんですか?!



ガチャピン「バケー(あー、最近あっちこっち名無しに名前を付けるのが流行ってるらしいから」


ムック「モケー(せっかくだし俺達も流行にならってオーナーから新しい名前をもらったのさ)」


妖夢「それならそれでいいんですが、なぜその名前が…」



ルナサ「いや、あのバケバケが私の予想通りなら…理にかなっているはず」



カナ「予想ってどんな予想なの?」



ルナサ「あのバケバケ……おそらくお遊び杯で11番を受け持ったバケバケ



ガチャピン「バケー(あぁ、俺はお遊び杯で11番を受け持ったバケバケだぜ。さすが同じ種族なうえにお遊び杯に参加してくれてるだけあってルナ姉さんはわかってくれたか)」


リリカ「お遊び杯の11番っていうと……」


ムック「モケー(しらねーのか?こいつはお遊び杯でゴールネットを5回も揺らした、バケバケのエースの中のエースなんだのぜ)」



ガチャピン「バケー(エースなんて言うなや。あの大会は名無しGK相手だった上につるぺた幼女様なんか21点も取ったんだしな)」



ルナサ「それでも、名無しが5点も獲得するなんて快挙もいいところ…」



美鈴「っていうか……本当なんですか?」



妖夢「名無しが5点獲得って…耳を疑いますよ」



メルラン「あははー私でさえ2回に1回は防がれるっていうのに、何か変なドーピングしてたんじゃないのー?」



カナ「メルランの場合はただ、腑抜けなだけって話だと思うけど」



リリカ「確かに、それは言えてるねー」



ガチャピン「バケー(残念ながら、俺のは正真正銘俺の実力だぜ。そういう功績もあってオーナーから『ガチャピン』という名前をもらえたのさ)」



ムック「モケー(でもって、俺は『ガチャピン』とセットということで『ムック』さ)」



サンパ霊夢「なるほど。『ガチャピンの中身は凄い人』というのが定説だからガチャピンてことね」



RJ7魔梨沙「妥当な線ってやつね〜うふ、うふ、うふふふふ……」


ブラジル神綺「ところで、せっかくこうやって魔界神直々に来てあげたんだからお茶はでないの〜?」


妖夢「これはこれは、ゲストの皆さん。ようこそいらっしゃいました(ぺこり)」


美鈴「えっと、お茶ですね。今お待ちしますよ」


ガチャピン「バケー(おっと、キャプテン直々にそんな雑用を行う必要はないですぜ)」


ムック「モケー(そうそう、そういう雑用は下っ端に任せてくだせえってものだ)」


リリカ「うんうん、何せ美鈴は得点王に輝いたエースなんだしね」


カナ「せっかく名誉ある賞をもらえたんだし、もっと大きな顔するべきよ」


美鈴「そ、そうですか……(じ〜ん)で、では……お客様にお茶の用意をお願いします」



ぽんきっきーず「ハモ゙ケー(おまかせあれ)」



妖夢「でも、敬語を使うところはまだ謙虚な心を忘れていないんですね」


ルナサ「に調子乗り過ぎてJEX慧音に睨まれていたから、それが原因と見た」


RJ7魔梨沙「どうでもいいけど〜あのガチャピンとかいうバケバケに蹴られながらお茶を用意している覆面はだれなのかしら〜?」


サンパ霊夢「少なくとも、あのゼフのH監督じゃないのは確かね?」


メルラン「それは、さっきカナも言ってたけどー本当に誰なのかしらー?」



ムック「モケー(あー奴は某低国所属赤褌を嫁とか公言したDQN監督さ。黒赤ではH監督を使えるレベルまで鍛え上げたということもあってか、低国のオーナーから『H監督のようにこいつを徹底的に鍛え上げてくれ』ってことで預かったんだ)」



カナ「あーあの監督だったの」


美鈴「確かに、あの痛い監督でしたらここに流れてきても全く不思議ではありませんよね」


ルナサ「充分過ぎるほど納得した」


ガチャピン「バケー(そういうことで、こいつのことはE奴隷ということでH奴隷と同じように扱っといてくれ)」



妖夢「言うまでもありませんよ。なにせ、あのDQN監督は向こうの私半人前なんて呼んでとことんまで冷遇していましたし、同情の余地はありません






E奴隷「なにィィィ!!」







サンパ霊夢「こんなぬるくてまずいお茶なんて飲めないわよ!入れ直し!!(ばしゃっ)」






ブラジル神綺「お茶菓子ももっと上等なのだしなさいよー!!(ぺしっ)」















E奴隷「ぶわっ!!て、てめぇら…俺を誰d…ぎゃぎゃぎゃぎゃがy!!!」















バリバリバリバリバリバリ













ガチャピン「バケー(おめーはただの下っ端だってことを何度言ったらわかるんだ?)」


ムック「モケー(とにかく、ゲスト様がお茶とお茶菓子を再要求してるんだ!ねんねしてねーでさっさと持ってきな!!)」



E奴隷「は、はい…(ぷすぷす)」




RJ7魔梨沙「うふふ……もう散々な扱われようね〜」


サンパ霊夢「いいじゃない。私達の監督相手にあんなことはできないんだし、丁度いい憂さ晴らしだわ」


美鈴「皆さん方、鬼ですね」


妖夢「まぁ、こうやってゲストが来てくれましたしそろそろ撮影をしましょう。カメラの方は逝けますか?」


ガチャピン「バケー(あぁ、E奴隷が帰ってくればすぐにでも始められるぜ)」


ムック「モケー(というか、兎達が勝手にカメラまわしてる状況だからもう始めることできるぞ)」


カナ「……あの兎達って紅魔館のメイドと違って物の価値がわからないような連中だけど、そんなのにカメラ扱わせていいわけ?」


ガチャピン「バケー(まぁあのカメラは以前のような弾幕戦に巻き込まれてもブッ壊されないようオリハルコン製の特注品にしてるそうだからな。かなり雑に扱っても壊れないから大ジョブだろ)」


ルナサ「そんな特注品を作る予算、どこからひねりだした?」


リリカ「むしろ、ああいうの作る予算があるならもっとリリカ達にギャラをまわしてほしいよね〜」



メルラン「オーナー、私達は予選突破して決勝トーナメント行きの切符手に入れたんだから、ボーナスをよこすのよー!!」



妖夢「予選は突破したのですから、ギャラの割増は検討してほしいところです…」



美鈴「なんだか妖夢さんらしからぬ物欲ですが、何かあったんでしょうかね…?」



サンパ霊夢「何かあったかじゃなくって、妖夢も真理に気付いただけじゃないの?やっぱり世の中金が全てなんだし」



RJ7魔梨沙「うふふ…そんなこと考えてるのは霊夢だけよ〜」



ブラジル神綺「ほんとほんと、卑しいったらありゃしないわ〜(ぽりぽりぽり)」←雛あられを食べてる



ルナサ「…キャプテン。話が進まないから、強引に切り込みを」


美鈴「そ、そうですね…では前口上です。今回の撮影は『GGCC』という大会の予選で前回行った1&2試合分の続きというか残りとなる3&4&5試合分のドキュメンタリーです」


リリカ「結果としてはさっきメル姉がぽろっと漏らしたように私達は予選突破したよ」


妖夢「えぇ、本当にギリギリでしたがなんとか予選突破できました」



ルナサ「ギリギリにも程があるというぐらいの綱渡りだったが、その辺りは試合内容を振り返りながら行うとして」



メルラン「まず最初はゲストの紹介するξ・∀・)ぽ」


サンパ霊夢「紹介?面倒だからそっちで適当にやっちゃって」


RJ7魔梨沙「うふふ、まさに霊夢ね」


カナ「でも、このままじゃ話進まないから私が代理で…えっと、まずあそこでお茶を啜りながらゴロゴロとしているのが3回戦で戦った『サンパウロFC’』所属で08年3月現在全日本から心の拠り所になっている空の上な翼君互換な霊夢で」


サンパ霊夢「本当に適当な解説やってるし………」


妖夢「ですが、自分で言ったことにはしっかり責任持ちませんと」


RJ7魔梨沙「そうそう、自分で言ったことには責任持たないといけないわよ。ちなみに私は4回戦で戦った『VSリアルジャパン7(VS7)』所属で日向君互換の魔梨沙だよ、よろしく。うふふ……」



ルナサ「………どうでもいいが、日向君が魔梨沙口調で話す姿を想像したら卒倒者が続出しそうだなと思った今日この頃…(チャラリラ〜)」



リリカ「卒倒どころか、魂魄が吹っ飛ぶぐらいの破壊力あるんじゃないの?」



メルラン「まさに、最終兵器魔梨沙ξ・∀・)ぽ」



RJ7魔梨沙「うふ、うふ、うふふふふ…魅魔様直伝の技がほしいのカナ?かなかな??」



カナ「私の名前で遊ぶなー!!」



ブラジル神綺「最後は私ねー。私は最終戦を戦った『ブラジルユース1/2(BRA)』所属の隠し玉エース、コインブラ君互換の魔界神様よ。ところで、このお神酒美味しいけどもっとないの?」


サンパ霊夢「というか…いつのまにか美味しそうなの呑んでるじゃない。私にもよこしなさいよ」



妖夢「全く、遠慮の欠片もない人達ですね…」



美鈴「いいじゃないですか。元々あの蒸留酒『パンデモニウム』とかいうお酒はもらい物なので、私達だけで飲むのは勿体ないですよ」



メルラン「そうよーせっかくもらった物なんだし、撮影後に皆で騒ぎながら飲むのが一番よ!!」



ルナサ「そういうわけで、お代わりを収録後に出すので今は待ってほしい」


ブラジル神綺「そうなの。まぁ皆で飲むのもいいからしばらくはこれでちびちびとやっておこうかしら」


カナ「じゃぁ、お酒がなくなって霊夢が暴れないうちにさーっと試合を振り返るわよ」


サンパ霊夢「ちょっと、私をなんだと思っているのよ…」





ルナサ「(腋巫女霊夢〜♪)守銭奴で」


メルラン「(腋巫女霊夢〜♪)貧乏で」


リリカ「(腋巫女霊夢〜♪)やられ役」


妖夢「そんな楽園の素敵な巫女です(ごしか〜ん♪)」













サンパ霊夢「演奏に合わせて歌うな!!てか、妖夢も騒霊達に混ざるな!!!」












RJ7魔梨沙「でも、お似合いじゃないの。うふふ…」


ブラジル神綺「そうよねー、お似合いじゃない」






















サンパ霊夢「あんたら全員そこになおれ!今ここで退治してやるわ!!!」







美鈴「あぁぁ!こんなとこで暴れないでくださ……






アッー!!













ガチャピン「バケー(止めようとしたラッキーマンが真っ先に被弾したな…)」


ムック「モケー(やはり、奴は不幸の星の元で生まれた運命に逆らえないというわけか……)」


ガチャピン「バケー(っというわけで…収拾が付くまでCMでも流すぜ)」





















少女宣伝中………













上海「シャンハーイ(モニター前の皆様こんにちは。毎度おなじみ黒赤テレビショッピングのお時間です)」



蓬莱「ホラーイ(今日のお勧めはこちら。魔界の奥底にて亡者の嘆きを悪魔のエキスでじっくり熟成させて作られたという秘伝の酒。その名も蒸留酒「パンデモニウム」です)」



上海「シャンハーイ(わーこあい。なんだか飲んだら呪われそうなお酒ですけど、大丈夫なんですか?)」



蓬莱「ホラーイ(大丈夫。このお酒はなんと酒通で知られる博麗神社の神主様も太鼓判を押すスキマ通販ご自慢の一品なんです。ここに現物がありますから、さっそく味見としましょう)」



上海「シャンハーイ(用意いいですねー。では早速……)」














ごくごくごく……だばだばだば
















上海蓬莱「…………シャンホーライ(もう一回)」











ごくごくごく……ぼたぼたぼた















上海蓬莱「…………」
















上海蓬莱「シャンホーライ(私達人形だから酒飲めないじゃんかよーーー!!!!)」

















ガシャーン!←コップを壁に叩きつけた音



















阿求「というわけで、スキマ通販提供の蒸留酒『パンデモニウム』をお求めの方は311-000-1010(サイセンイレテ)まで電話をよろしく。あと、苦情は…そうね。酒場が(いつのまにか)モニター役を引き受けていることになってるから酒場のカリスマスター姉にでも言ってちょうだい。
それでは、モニター前の愚民共は今すぐ電話を……」




追伸:CM用のネタは随時募集中

























美鈴「というわけで、早速試合を振り返りましょう」


妖夢「どこが早速なのかわからないんですが…相変わらずタフですよねぇ」


ルナサ「それは言わないお約束」



カナ「そんなことより、さくっといくわよ!まずは3回戦の『サンパウロFC’(FCD)』戦でRB監督のチームとはRSN杯2ndで対戦してたっぽいけど私達には関係ないから略」



リリカ「本当にさくっといった」



メルラン「いいじゃない。出だしで時間無駄にしたし強引に切り込むξ・∀・)ぽ」


サンパ霊夢「とりあえず、3回戦なら私との対戦ということになるわね」


妖夢「ですね。ただ……見どころといえばどれを取り上げればって感じなんですよねぇ」


美鈴「お互い一歩も引かない中盤で主導権の握りあいでしたからね」



ルナサ「まさに、中盤を制する者はサッカーを制する…



リリカ「お互い前線にボールを送ることができない中で、最初に一歩抜け出たのが敵チームの黒幕だったよね」




  




カナ「えっと、前半残り僅かになった時に黒幕がルナサやリリカの守備の要となっていたダブルボランチをワンツーで抜いて、霊夢に黒幕パスを送ってそのまま」




  




ブラジル霊夢「黒幕パスを受け取った私が夢想封印で前半ロスタイムにやっと先制ゴールよ」



妖夢「それで試合が動くと思ったのですが後半もこれまた中盤の潰し合いとなって美鈴さんになかなかパスを送れなかったんですよね」


メルラン「そんな、行き詰まった中で登場したのが私ξ・∀・)ぽ」


リリカ「メル姉は中盤からでもシュートを撃つからね」








ルナサ「しかも、今回はしっかりヒノを撃ってくれたようだが…」









カナ「全部止められてた」



メルラン「あははははー!!」


美鈴「別にいいじゃないですか。何事も撃たなくては始まりませんし…」







妖夢「そんなこんなで、後半でようやくリリカのパスが美鈴さんに渡り、なんなくシュートを決めて同点です」



リリカ「相変わらず頼りになるエースだよね。メル姉と違って」


メルラン「ξ・∀・)ぬるぽ」


ルナサ「それで、振り出しとなった試合はそのままお互い決定打をだすことができずに結局1対1のドローとなった」


RJ7魔梨沙「そっちの3試合目はそんな地味な戦いだったようね。うふふ…」


ブラジル神綺「もっと派手にシュートを撃ち合えばいいのに」


カナ「自分のチームが最多得点を誇ってるからって嫌味言うのはどうかと思うわよ」


美鈴「嫌味かどうかはともかくとして、後が詰まっていますから次に逝きましょう。次は4試合目の『VSリアルジャパン7(VS7)』できょじゃくパンダ監督とは『偶然F』で対戦済だそうです」


妖夢「対戦といっても、VS7のチーム内に偶然Fへ出場したレギュラーは一人もいませんけどね」


RJ7魔梨沙「うふふ…私達には何の恨みはないけど、監督は黒赤に因縁があったそうよ」


ルナサ「因縁なら私達もあるといえばあるんだが」



リリカ「そうだよね、なにせあのスキマ妖怪が『SGGK(スーパーギガグータラキーパー)』呼ばわりされる原因を作った監督のチームだし」



RJ7魔梨沙「そんなの私に関係ないわ」


ブラジル霊夢「そうよそうよ、負け犬の遠吠えなんてみっともないんだし止めるべきよ」


妖夢「一応私達は勝ってるんですが…まぁ過去は過去で今は関係ないので、大人しく試合を振り返りましょう」


リリカ「試合内容はこっちがゴールを決めたら向こうが決める。向こうがリードしたら即座に逆転っと見事なまでのシーソーゲームだったよね」


メルラン「あははーお互いチーム成績的に勝たないと決勝行きの切符が手に入らない試合だったもんね」



RJ7魔梨沙「どこぞの門番みたいな崖っぷちの攻防だったし激戦は自然な流れよ、うふふ…」



美鈴「微妙に気になる単語はありましたが……この試合お互い守備に助けられた部分が多数ありましたよね」












妖夢「ルナサとリリカのコンビプレイでボールを奪取したと思えば、メルランのシュートを咲夜さんやアリスさんのブロックで止めたりしていましたし、3試合目の試合同様地味な中盤の争いでした」


ブラジル神綺「それでもFWはシュートを撃つ機会多かったし、地味じゃないわよ」








サンパ霊夢「そうそう、特に松山君や日向君や次藤君なんか試合中に切れてたし、いつ乱闘に発展するか見てる方としてハラハラしてたわ」






  




RJ7魔梨沙「うふふ……私があの程度で怒るとでも…うふふふふふふふふふ



カナ「その笑い、ものすごく怖いんだけど…」


ルナサ「とりあえず、結果として双方攻めに攻めたが勝負はつかず3対3のドローとなってしまった」



リリカ「まさに、ドロドロの泥試合をやった挙句の自滅だよね」



メルラン「もしくはダブルノックアウト



美鈴「っと、そんな感じで4試合目が終わりました。そうして自力で予選突破の切符を無くしたわけですが、勝つことができればまだワイルドカードという最後の望みにつながる…という想いで挑んだのが最終戦です」


ブラジル神綺「そういうわけで、最終戦は私達のチーム『ブラジルユース1/2(BRA)』が登場よ」


カナ「勝てば予選突破の可能性があるってこととは別にこのチームを率いているもげ○らには個人的な恨みもあったし、気合いも入ったわ」




  





ブラジル神綺「そうね〜カナちゃんには決定的チャンスを潰されちゃったわ」


妖夢「っと言うわりにはあまり悔しそうにないですよね」



ルナサ「チャンスは潰されたといっても2得点で大暴れしていた上にアホ毛はベストイレブンに選ばれてた」



リリカ「敗退となっても、賞はもらえたんだし満足したんじゃない?」


サンパ霊夢「ん〜私的には無理して笑っているようにみえるんだけど気のせいかしら?」


RJ7魔梨沙「うふふ…たぶん気のせいじゃないわよね」










美鈴「でしょうね…なにせ、3対3の一進一退の試合展開での後半ロスタイム突入時橙さんがGKの1対1勝負となって」









カナ「赤鬼青鬼を撃たれた時は正直もう負けた…と思ったわ」



妖夢「ですが、現実は零距離赤鬼青鬼を……」














ルナサ「まさかのワンハンドキャッチ









メルラン「そして、即座に前線のめーりんにパス」


リリカ「まさに、最大のピンチが予期せぬチャンスにつながった。これがあるからサッカーは面白いんだよね」




  







カナ「クリアーボールがなぜか花の妖怪のセンタリングにつながって、そこからスルーとアホ毛シュートになるという不可解な現象を起こしたリリカが言うと、微妙に説得力あるわ」










美鈴「そんなこんなで、思いがけないパスが飛んできたのですが正直あの時何を考えていたのかわからないんですよね。不安や希望、恐れに戸惑いなどいろいろな思考が一気に頭を駆け巡って何が何だかわからなかったんですが……ただ一つわかっていたことは

  

キャプテンとして、エースとして、このボールなんとしてでもゴールに入れることでした







































妖夢「最後の最後に訪れたチャンスを見事に決めた美鈴さんはもう英雄でしたよね」




カナ「そうね。最後でこれでもかというぐらいのファインプレイをしたGKもすごかったけど、絶対はずすことができない勝負所できっちり仕事をしためーりんもう『ジャック』呼ばわりされることのない、立派なエースストライカーよ」




ルナサ「少なくとも、これで予選突破できずとも紅魔館の皆は門番の凱旋を祝ってくれること確定…というぐらいの活躍ぶりだった」







メルラン「あははー一応私も最終戦はそこそこ活躍したんだけど、さすがにあんな場面見せられたら大人しくするわ」


リリカ「と、前振りが長くなったけど私達陣営は大喜びでも敵陣営にしてみれば……」



サンパ霊夢「予想するまでもなく、最後の最後で決められなかったどころか逆転のキッカケとなってしまった橙はバッシングの嵐



RJ7魔梨沙「あの親馬鹿藍が必死で庇いそうだけど、あれはかばいきれないわね」



ブラジル神綺「でも橙ちゃんは試合後、あの式神狐の助けを借りずたった一人で私達チームメイトやサポーターの皆から逃げず、涙目になりながら面と向かって謝ってたのよ。
意味もあやふやだけど真心がこもったあの言葉の前にはバッシングなんてないわ。むしろ、
くやしさを通り越したすがすがしさを感じるぐらいよ



美鈴「なんていうか、そっちもそっちでいろいろドラマを作っていたんですね」



ブラジル神綺「そうよ。だから負けた試合をくよくよ悔やんでも仕方ないのだし、悔やんで後悔するよりも前を向いて次に向かえばいいのよ!!



サンパ霊夢「……もはや、アホ毛の言葉とは思えないわね」


RJ7魔梨沙「うふふ…本当よね〜」


ルナサ「同感」


妖夢「まぁ、次に繋げるというのは正しいですね。試合に4-3で辛うじて勝利を拾ってぎりぎりワイルドカード2位枠をゲットできたとはいえ……私自身は対して役に立てませんでしたし」


カナ「仕方ないわ。今回の『ガッツ節約』ルールだと攻撃陣が少し不利に働くみたいだし」


リリカ「今回みたいなルールだと妖夢の能力が上手く発揮できないってわかっただけでも収穫なんだし、気にしなくていいよ」



美鈴「そうですよ。それにここまで来て、自分が役立たずだなんて思わないでください。
私達はチームメイトなんですから、自分にできる仕事を精一杯頑張りながら一緒に優勝を目指しましょう




妖夢「……そうでしたね。焦っても仕方ないことは花映塚の部で学んだ上に、魔理沙さんも言ってました。『試合が始まれば、皆は一緒に勝利を目指すチームメイト。その中に役立たずなんて一人もいないんだぜ』と。なので、決勝トーナメントでは、もう開き直ってただひたすらボールを追いかけることで貢献させていただきます!」



カナ「それはいいと思うんだけど…魔理沙ってそんなこと言ってたかしら?」


ルナサ「わからないが、黒赤の掟にそんな項目があったと思う」


リリカ「えっと…黒赤の掟その5ぐらいだったっけ?」


メルラン「そんなことより、そろそろ宴会を開始しないー?」


美鈴「そうですね。では、ドキュメンタリーの方はこの蒸留酒『パンデモニウム』で私達の予選突破を祝福しての乾杯で締め、その流れで宴会をやろうと思いますがいいですか?」




全員「異議なし」






美鈴「では、この酒は大量にあるそうなので皆さんで呑みましょうか。もちろん、名無しやカメラさんも含めてで」


ガチャピン「バケー(せっかくのお誘い悪いんだが、俺は霊体で呑み食いはできないんだよな)」


ムック「モケー(俺は生き物すらないんで物理的に不可能だ)」


リリカ「いいのいいの。こういうのは形だけでいいし」


メルラン「例え飲まなくっても杯を交わすだけでも充分よ」


ルナサ「枯れ木も山のにぎわいともいうし、ただそこにいるだけで意味がある場合もある」


カナ「そういうことよ。今日は気分もいいし、二匹の名前決定記念ってことも含めて一緒に騒ぐわよー」


ガチャピン「バケー(……そこまで言われたら、参加しないといけないよな)」


ムック「モケー(だな。俺達は本来日陰の黒子役なんだが、レギュラー陣の命令には無茶がない限りはある程度従わないといけないんだし、命令通り参加しようぜ)」



E奴隷「そうそう、ここは遠慮s……ふぎゃ



妖夢「(E奴隷の顔面に裏拳を加えつつ)E奴隷さん…あなたは呼んでいません。というか、カメラ役を放棄してサボる気であれば今ここで血の桜吹雪を咲かせてあげますよ」



E奴隷「それ、マイルドに殺すって聞こえるんだが…」



ぽんきっきーず「バモケー(というわけだ。てめぇは宴会に参加せず、大人しくカメラをまわしておきな)」







E奴隷「それは理不尽にも程があるd…ぎゃばばばばばばばば!!









ばりばりばりばりばりばり







ぽんきっきーず「バモケー(てめぇ、まだ自分の(ry )」






E奴隷「イエ…ナマイキイッテスイマセン……カメラマワサセテイタダキマス」





妖夢「それでは…気を取り直して乾杯としましょう」


美鈴「敗退した方には悪いとは思いますが、私達は敗退したチームのためにこの決勝トーナメントで大暴れさせていただこうと思いますので応援していてください」


サンパ霊夢「ん…まぁ頑張ればいいんじゃないの」


ブラジル神綺「木陰から見守る程度に応援はさせてもらうわね」


RJ7魔梨沙「うふふ…私達も無事に決勝トーナメント進出だから機会あればまた黒赤と対戦かもしれないし、その時はよろしく〜」


妖夢「えぇ、その時は白黒つけられなかった決着を付けましょう」




美鈴「それでは、逝きましょう。私達『黒赤』と『RJ7』の決勝トーナメント進出ドキュメンタリー編集で日夜頑張っているバケバ毛玉の新しい名前決定を祝って…
乾杯!!







全員「乾杯!!」









かちーん☆









リリカ「え−皆様方。今宵はラ・オルケスタが送るこの曲で存分に盛りあがってください」




メルラン「演奏は私達虹河三姉妹で」



カナ「ボーカルは私。カナ・アナベラルが担当よ」




ルナサ「曲名は『そして誰もいなくなった…宴は永遠に』










サンパ霊夢「今日はとことん飲むわよー!!」









全員「おー♪」













どんちゃんどんちゃん♪










E奴隷「うぅぅ……何で俺はこんなことやってるんだろう……てか、このカメラっていつまでまわし続ければいいんだ?」










皆が酒を飲みかわしながら盛り上がる中で一人さびしくカメラを回し続けるE奴隷…
そんな彼の疑問に答える者は……しばらくの間、誰もいなかったとか















決勝トーナメント編へ続く






予選3回戦(1Pサイド) 結果:引き分け

vs サンパウロFC’(FCD)監督:RB  1-1

得点:美鈴(強烈シュート1点)



予選4回戦(1Pサイド) 結果:引き分け

vs VSリアルジャパン7(VS7)監督:きょじゃくパンダ   3-3

得点:美鈴(ひりゅうのけん2点)・メルラン(ヒノファンタズム1点)




予選5回戦(2Pサイド) 結果:勝利

vs ブラジルユース1/2(BRA)監督:もげいら   4-3

得点:美鈴(ひりゅうのけん2点・ヘディング1点)・メルラン(ヒノファンタズム1点)
ねじこみ:美鈴→メルラン




総得点14 総失点12

成績:2勝1敗2分(勝ち点8によりワイルドカード2位枠獲得、予選突破)





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