現在地:博麗神社




Hチ「ふふふ…幻想郷よ。私はまた舞い戻ってきたのですよーー!!」



小町「出だしからテンション高いねぇ…」


てゐ「全くウサ。それにひきかえ、こっちは」


うどんげ「ふふふ…どうせ私なんて……おまけで役立たずで試合に出ても何もできないダメっ娘よ(いぢいぢ)」



チルノ「これでもかというぐらい落ち込んで、ルーミアみたいになってるぞ!!」



妹紅「ルーミアみたいじゃなくって、ルーミアそのものじゃないのか?」


映姫「纏う闇の性質は全く違いますが、確かにそう言えるかもしれませんね」



輝夜「とりあえず、あれはほっといて…なんであんたが仕切ってるのよ!



Hチ「なぜと言われましても、私はキャプテンだから仕切って当然ですが」



輝夜「だから、なんであんたがキャプテンになってるのよー!!!」



妹紅「輝夜にキャプテンなんかが務まるわけないからだろ」



てゐ「つまり、妹紅は姫にキャプテン任せるぐらいならHチにやらせた方がまだマシっと…」



輝夜「ちょ、それって侮辱以外なんでもないじゃないのよ!!」



玄爺「まぁまぁ、あんな詐欺兎の言うことなんか間に受けるべきではないですぞ。第一妹紅殿もそんなこと考えてるわけが……」



妹紅「あぁ、私はそういうことは思ってないさ。ただ、輝夜はキャプテンとしての資格すらないんだし、どうあがいてもなれるわけが……



小町「煽ってどうするのさ」


てゐ「あーあ、喧嘩になっちゃったうさ。全く二人とも血の気が多くて困るウサ」


霖之助「あの喧嘩はどっからどうみても君が原因としか思えないんだけどね」


映姫「まぁ、あれは二人の日課らしいので放っておきましょう。どの道このチームではHチ以外キャプテンの資格がないのですから、気が済むまで暴れさせてやりましょう」


チルノ「あたいは箸休めにキャプテンやったことあるが、なんで今回は駄目になるんだー?」



小町「それはあれさ。低レベル帯の大会なら初心者歓迎ってことで誰でもキャプテンになれるんだが高レベル帯になるとどうしても『走破を勝ち抜けるぐらいの力量』が必要になるからだよ。だから出場には『走破を率いて勝ち抜く実績を持つキャプテン』が受け持つってことになってるのさ」



映姫「もっとも、ルールで厳守されていないので他はこれを守っているというかはわかりませんが、ここでは厳守することにしているのです」



てゐ「真面目だけど、走破を勝ち抜く力量のないキャプテンが率いてもこてんぱんにやられるのがオチだから仕方ないウサ」



チルノ「そーなのかー」


玄爺「そーなのですぞー。それに若い者はあれぐらい元気があった方がいいぐらいなのですから、妹紅殿と輝夜殿はしばらく放っておくのは賛成ですぞい」



小町「……あの二人はあれでも齢は1000を超えてるはずなんだがねぇ」



霖之助「それでもカメは万年を生きる種族だ。下手すれば年齢不詳とも言われるスキマ妖怪や永遠亭の薬剤師同等の年月を重ねている可能性もありうるし、問題はないだろ」



チルノ「どうでもいいが、あのカメはどこぞのぐーたらきーぱーみたく冬眠しないのかー?」



玄爺「ワシはあの若作り妖怪のような冬眠はしませんぞー取るのは冬眠ではなく半永眠であって冬に限定はしないのですぞい」



てゐ「とりあえず今の会話を本人が聞いていたらスキマ送りになるウサね」



小町「というか、冬に限らず年がら年中寝ていると…うらやましいじゃないか。あたいもそんな悠々自適に……」



映姫「こ〜ま〜ち〜…」



小町「はぅあ?!」



映姫「……お望みなら、永遠の休みを与えてあげますよ…ラストジャッジメントで(ニッコリ)」



小町「きゃん!!それだけは勘弁を!!!」



Hチ「うぅぅ……なんだか私が思いっきり無視されている気がするんですが……」


バケバケ「バケー(気がするんじゃなくってその通りだろ)」


毛玉「モケー(お前はいろいろな意味で嫌われているとか聞くしな)」



Hチ「そんなことはありませんよ!そりゃぁ確かにいきなり黒赤の皆さんを悪呼ばわりはしましたが、今はそんなこと微塵も思っていません!!……たぶんですけどぉ」




E奴隷「たぶんってなn…ギャギャギャギャガy!!








バリバリバリバリバリバリバリ!!










バケバケ「バケー(誰が私語を出していいといった!おめーは黙って俺等の言うことを聞いてればいいんだ!!)」



毛玉「モケー(次に何か私語を発したら小宇宙全開ライトニングプ○ズマ級の雷撃がくると思いな)」



E奴隷「ラ、ラジャー」



チルノ「とりあえず、早くカメラまわせー撮影開始だー!!」



映姫「氷精の言うとおりです。ついくだらないことで時間潰してしまいましたが、本格的な撮影を開始しましょう」


霖之助「それはいいけど、あそこで暴れている二人暗闇を纏っている彼女は?」


映姫「放っておきなさい。どうせ、カメラに写るのは常に数名なんですから大勢いたら収集がつかなくなりますのでこの人数が丁度いいでしょう」


小町「あたいとしては大人数居ればこっそりサボってもバレにくくて…」



映姫「こぉぉぉまぁぁぁちぃぃぃぃ……」



小町「きゃん!!」




映姫「不謹慎ですよ!おしおきです!!反省しなさい!!!(ぺシペシぺシ)」




小町「きゃん!きゃん!!きゃん!!!」




てゐ「キャプテン。あの二人はほっといて、さくっと前口上をのべるウサ」


Hチ「は、はい。わかりました…えっと、今ここに集まってもらったメンバーは『東方サッカースプリングハンデ(TSSH)』に出場するチーム『黒赤マジック・白』のメンバーです」


霖之助「『TSSH』という大会はとにかく規制がほとんどないフリーダムな編成が組める大会だそうだね」



Hチ「はい。『TSSH』はコストやランクがないどころか、ほぼ全ての装備品も使用できるそうです。ただし、等価交換の法則として高ランクキャラや高性能アイテムを使えば使うほどハンデがつくそうなのですが…」



映姫「そのハンデは主催者のサジ加減ひとつで決められるそうですからね。私としては白黒の境界線がはっきりしないアバウトなハンデとなりかねないので不安や不満はあるのですが……」


てゐ「納得しなければ起訴すればいいウサ」


映姫「そうですね。場合によっては強制捜査も…」


霖之助「それは犯罪じゃないのか?」



玄爺「いくらなんでも、歩く変態であるお主が犯罪と言うのは失礼というものですぞー」



Hチ「それは言い過ぎですよ!霖之助さんのどこら辺が変態なんですか!!」





全員「褌」









霖之助「褌の何がいけないのさ?大体人間も妖怪も生まれた時は皆裸なんだ。ならば赤ん坊のようなピュアな心を持つには裸体が一番…といいたいが、それだけはまずいと思って褌を付けているっていうのに……」



Hチ「霖之助さん、かっこEです。最高に輝いてます…(じ〜ん)」



チルノ「あれはほっといて続きだー!これからまず一人一人のとーふってやつの発表だろー!
別世界のあたいはとーふ屋のセガレってやつだから
とーふは知ってるぞー!」



映姫「おや、あの氷精が場を取り仕切るとは珍しいですね」


小町「言葉は間違えてますけど」



てゐ「ウサウサ……ちなみにトーフ凍符と書くうさ」



チルノ「なるほど、そうかー。なら、とーふという奴はスペルカードに書きこめばいいんだな!!




霖之助「違う違う違う!トーフじゃなくって抱負だよ、抱負



てゐ「騙されてはいけないウサ!!
こいつは幻想郷を混沌の渦へと叩きこむ悪の褌皇帝の嫁ウサよ!!




チルノ「なにぃぃぃ!!危うくだまされかけたがサイキョーなあたいは引っ掛からないぞ!!」



霖之助「…………もうトーフでもホーフでもなんでもいいから、さっさと発表を行いなよ。もたもたしてると時間もなくなるし。
……それでも、悪をうちたければ、そこのカメラにパーフェクトフリーズでもなんでも撃てばいい。なにせ、あれは某所褌皇帝と呼ばれている輩だそうだから倒したところで誰も文句はでないさ」




E奴隷「なっ?!貴様俺を生贄にする気か!!」



霖之助「悪いけどその通りさ。しばらく氷精相手に遊んでやってくれ」


バケバケ「バケー(カメラが居なくなるのは辛いが、まぁ俺達名無しはレギュラー陣の命令にはある程度服従の義務があるしな)」


毛玉(モケー(仕方ない。E奴隷が遊んでる間は俺達がカメラまわしてやるとするか))




E奴隷「ブルータス!おま…ギャギャギャギャ」









バリバリバリバリバリ!!









バケバ毛玉「バモケー(あー?てめぇに拒否権はねーんだよ!!わかったか!!!)」





チルノ「っというわけだー!!悪の皇帝覚悟しろー!!!」
必す殺すと書いて必殺エターナルフォースブリザード!!















小町「おー、霖之助の奴。上手くチルノをまるめこんだよ」



映姫「ふむ…どうやら霖之助は露出狂以外では常識をしっかり持ち得ているようですね。いろいろな意味で頼りになりそうです」



霖之助「君たち…いい加減僕を変態と認識するのはやめてくれないか?褌姿なんて祭りなんかでは特に珍しくない格好だろ」



てゐ「店にスクール水着ブルマを置いてる時点ですでに無理があるウサ」


小町「だね。世間一般ではそれらを取り扱っている店を持つ時点で変態っと」


霖之助「………ふっ、今日は服を着込んでいるはずなのに冷たい風が肌に染みるよ」


Hチ「霖之助さん、しっかりしてくださいです〜」


玄爺「どうでもいいですが、チルノ殿が使ったあのスペルカードは若さ故の過ちというものですな」



チルノ「さぁ〜悪の皇帝は大気ってやつを凍らせて死んだぞー!
このままとーふって奴を発表するからカメラをこっちにまわせ〜!!」



バケバケ「バケー(カメラのスタンバイオーケーだぜ)」


毛玉「モケー(マイクもオーケーだ。いつでもいけるぞ)」



チルノ「逝くぞー!あたいは本来はそーなのかー杯に出るところだったんだが、紅魔館の使い魔から『是非ともこのさいきょーなチルノ様のお力を貸して下さい』っと頭下げられたからこのチームに加わったんだ。
さいきょーなあたいが加わったんだからもう勝利まちがいなしだー!



小町「…紅魔館の使い魔っていうと小悪魔のことかな?」







映姫「そうでしょう。本当に頭下げたかどうかは知りませんが、どの道今回のチームにチルノは必要不可欠です。特にそのガッツからくる顔面ブロックは、期待させてもらいますよ」



チルノ「まかせとけー!例えむそーてんせーだろーがふぁいなるすぱーくだろうが、あたいが絶対止めてやる!!



玄爺「頼もしいですなー。ですが、ワシも若いもんには負けてられませんぞ!!
チルノ殿のように完全ブロックはできずとも、威力だけは削いでみせますぞい!!



妹紅「おっと、私も忘れないでほしいね」


輝夜「そうよ、妹紅はともかく私を忘れないでよね」



妹紅「なにィ!!」



輝夜「だって本当のことでしょ?何せ妹紅は確か、前回の文花帖の部では大した活躍もできず敗退したんだし…」




妹紅「……もう一回、燃やすぞごらぁ!」




輝夜「できるものならね」


Hチ「あ、あの…お二人とも、喧嘩はいけないので仲良く……」







  
妹紅・輝夜「五月蠅い!ポンコツは引っ込んでな!!」












Hチ「は、はぃぃぃぃぃ〜〜〜!!わかりましたですぅぅぅぅ〜〜〜!!!」






小町「……喧嘩の一つも抑えきれないなんて、本当に情けないにも程があるキャプテンだよ」


玄爺「ですが、お二人の喧嘩は強烈なので少し酷かもしれませんぞ」



映姫「……とりあえず、二人ともいい加減にしなさい!!
今までは黙っていましたがこれ以上続けるなら私が相手をしますよ!!!



妹紅「…ちっ、閻魔から注意を受けたなら仕方ない。今回だけは水に流してやる(う〜閻魔様に怒られるなんて…もこたん、こわくて泣きそうだお)」


輝夜「そうね。閻魔の顔を立てるために、今回はなかったことにしてあげるわ(え〜りんがいない時に閻魔を相手なんてしたら……)」


チルノ「これにて一見落着かー」


てゐ「喧嘩の開始がのびただけだから全然一見落着になってないウサ」


霖之助「……とりあえず二人とも、抱負を述べるためにわざわざ喧嘩を中断してきたんだろ。なら、そういがみ合わずに抱負を述べなよ」


妹紅「あ、あぁ…じゃぁ私からだが輝夜の言うとおり、私は文花帖の部だとほとんど役に立てなかったんだ」


輝夜「ぷっ」


妹紅「しかし、文花帖の部に出たことで新しい発見もあったことは事実。だから、私はその時の反省を生かして、自分がもっとも活躍できる条件を考えてみたんだ。その答えが…このチームにある」



映姫「えぇ、この作戦であれば妹紅の能力がフルに活用されるでしょう」



てゐ「こんな作戦を立てるパチュリーもあれだけど、それを承諾する閻魔様もいい度胸してるウサね」



映姫「パチュリーはイブ杯『GKの守備力に頼るだけではいけない』とも言っていましたからね。なら、あえてDFの防御力で勝負というのもありでしょう」



小町「だからって、GKをジャックどころか名無しすらも劣る雑魚を用意するっていうのはやりすぎだと思うんだけど……」



輝夜「いいじゃない。逆にこの方が燃えるっていうものでしょ。
それに今こそ、山籠りによる弾幕の雨の中で行った1000本ノックの成果を示す時なのよ!!」



チルノ「そうだそうだー!あたい達のさいきょーなとこみせてやる絶好の機会なんだからな!!」



玄爺「我々が文字通り最終ラインなので、気合いも入るっていうものでずぞー!!」



妹紅「あぁ、フラン達と共に行った山籠りの修行の成果でもって必殺仕事人に恥じない仕事をさせてもらうさ!!」



小町「あーみんな熱いねぇ。まぁあたいは適当に…」



映姫「何を言うんですか、小町!貴女は何のために10番のトップ下にいると思ってるんですか?!!」



小町「きゃん!!えっと…それは………司令塔として試合展開をコントロールするために…ですか?」



映姫「その通りです。私はディフェンス陣の統括があって前線まで目が行き届かないのですから、前線の指示は貴女が出すのですよ」


小町「う〜あたいはそういうの苦手なんですけど…」







映姫「何も翼君や岬君の真似をしろとは言っていません。シュートを撃てといっても撃たないのでしょうから、点を取れとはいいません。なので、貴女は銭投げパスでもって、なんとしてでもコインブラ君である霖之助にパスを送ることだけを考えなさい」



てゐ「そうウサ。今回の作戦は『全員ディフェンスのカウンター攻撃』でボールはすべて赤褌に集めればいいウサ。そうすれば後は勝手に1点を取ってくれるウサ」



霖之助「おいおい、いくら僕でも確実に1点は取れないぞ」


映姫「それはわかってますよ。だから、フォローのためにHチをボランチとして配置しています」


Hチ「はい、今回は霖之助さんにも負けない超加速装置をつけていますから、後ろでサポートさせていただきます。もちろん、守備も頑張らせていただきますです」



妹紅「霖之助の後ろに速度を上げたHチを置くことによって、霖之助がミスを起こしても即座にHチが詰め寄れる…か」


玄爺「問題はチート能力を持つ霖之助殿が加わるとハンデが偉いことになるのですが…」







輝夜「だからこその最弱GKでしょ。あの斉藤とかいうGKがいればハンデは相殺させてくれるのだし、その穴は私達が埋めればればいいのよ」



チルノ「そうだー!GKがいなくてもあたいがシュートを止めればいいんだしなー!!」




  



妹紅「シュートレンジに入る前で潰すっていう守り方もあるしな。複数で囲んだ状態先行『正直者の死』が決まれば必殺ドリブラーどころか必殺パサーすらもピチューンさ」







玄爺「斉藤殿のセービングはアテになりませんしな。ならば、飛んでくるシュートはスイーパーであるわしが命を賭してブロックせねば1失点確定っと考えれば嫌でも気合い入りますからのー」




輝夜「そうよ。私達が抜けたら1失点なのだから、なんとしてでも私達DF陣だけでゴールを死守するのよ!!




映姫「皆頼もしいですね。ですが、霖之助一人の攻撃ではワンパターンなのでDF陣もシュートチャンスがあれば積極的にゴールを狙いましょう。私が許可しますから、隙あればオーバーラップシュートを放ってください。そして、誰かが攻撃に回ったらすかさず周りがフォローですよ」




DF陣「ラジャー」




霖之助「…盛り上がってるところで悪いんだが、もう一人のFWがなんでアレなんだい?」



うどんげ(アレ)「うふ、うふ、うふふふふふふ……」


てゐ「大会にでても活躍しきれない鈴仙ちゃんが可哀想だから……と思って加えたウサ」



妹紅「…そういえば鈴仙は今まで全く結果を残してなかったんだったな」



輝夜「そうよ。でも、イナバはあの敗戦のショックからは一応立ち直ってる上に私と一緒にあの山籠りの修行を耐え抜いたのよ!
だから、きっと役に立つはずよ!!




小町「だ、そうですが…どうしますか?今ならまだ変更が効きますよ」



Hチ「何を言ってるんですか!!
どん底に墜ちてなお這い上がろうとする者にチャンスを与えないなんてロクデナシがすることですよ〜!!



映姫「言いことをいいますね。どんな罪人でも更生のチャンスというものは与えられるものなんですから、その更生のチャンスが今訪れたということです。うどんげをチームの一員として認めましょう。ですから、小町。彼女をどう扱うかは任せましたよ」


小町「へ〜い。でも、あたいは本当に指揮が苦手なんで上手く使えなくっても怒らないでくださいよ〜」


てゐ「大丈夫ウサ。私もボランチで中盤にいるから、時々私も司令塔を交代してあげる…ウサ」


小町「そりゃぁ助かる。よろしく頼むよ」



映姫「……まぁフォローを入れてもらうのはいいでしょうが、あくまで小町が本家の司令塔ですよ。それを踏まえた上で協力をしてもらいなさい」



霖之助「さて、そうこうしてるうちに時間が来たわけだけど…一つ質問いいかい?」


映姫「なんですか?」


霖之助「僕は『赤褌は使用例も対戦歴もないからデータが全くない』っということでデータ採取を目的に出場依頼されたんだけど…彼岸組の君たちはなんで参加することになったんだい?」



妹紅「聞いた話によると彼岸組は『普段仕事が忙しくて大会には気軽に参加できない』とかいうことなんだが」



映姫「どうしたもこうしたも…この前、冥界の亡霊嬢が査定に来た時に食糧庫を破られてすべて食い荒らされたんです。おまけに白玉楼に弁償を求めようにも向こうは財政難でお金がないと言いますから………仕方なく、臨時収入を求めてこの大会参戦を申し出たのですよ」



小町「しかも、申し入れを出した時はこの『特化させたFW一人に攻撃を任しての全員ディフェンス』という作戦案がだされていたらしくってね。『全員ディフェンス』は映姫様の得意技だから、その統括を任せられる一番の人材ってことですんなり受け入れてもらえたのさ」



チルノ「すんなりといえばあの吸血鬼姉妹もあっさり引き下がってたなー」





妹紅「二人とも山での修行中、魅魔相手に放ったトランシルヴァニアをあっさりキャッチされてたからね。それがよっぽどくやしかったからリベンジを果たすまで帰れないっとのことさ」


玄爺「おまけに、その3人が山で暴れられて困ってるとのことで山の神様に仕える早苗殿とかいう巫女がご主人殿に助けを求めてましたぞい」


輝夜「あーだから霊夢が留守なのね」


Hチ「ついでにいうと夢美さんやちゆりさん達も見かけなかったのですが、どこ行ったのか知ってますか〜?」


妹紅「ん〜何かの開発が行き詰ったということで、二人ともにとりとかいう河童と一緒に怪しげな実験を行うところを山で時々見かけたが…それ以上は知らないな」


Hチ「そうですか。まぁ約束を覚えているのであればいいです」


小町「いいのかい?Hチは名前を元に戻すために、ここへ来たのだろう」



Hチ「私は本当の意味で大活躍をしていませんからね。なので、私の名前は誰もが認める大活躍をしたその時にこそ戻してもらおうと思います」



てゐ「そんな日は一生来ないと思うウサ(ぼそ)」


輝夜「同感ね」


妹紅「今回ばかりは輝夜に同意」



Hチ「ほら、皆こう言ってる間は身分相応なんですよ。
だからまず私が大活躍する必要があるのです〜!!



映姫「その心意気は立派ですが、焦りは禁物ですよ。貴女には仲間がいるのですから」


小町「あぁ、かったるいんだけど勝てばうれしいこのは違いないんだしね。このチームが勝つためにできるだけ協力するよ」


てゐ「私は鈴仙ちゃんのために頑張ってあげるウサ」


妹紅「まぁ、Hチは加速装置を利用して広範囲をカバーしてもらうから敵との接触の機会も多いしな。うっとぉしい動きをするだけでも役に立つんだし、頑張れるだけ頑張ってみな」



輝夜「そうね。私の代わりにキャプテンとなってるのだし…少なくとも、キャプテンとして恥じない動きはしなさい」



チルノ「そうだー!さいきょーなあたいの代わりなんだから、せめて1点ぐらいは取るべきだー!!」



玄爺「ですぞー、霖之助殿のサポートといっても影に隠れる必要はないんですから」


霖之助「そうだね。チート能力と呼ばれる僕だってミスもすれば常全力プレイは無理なんだし、何かあったらその時は頼むよ」



Hチ「はい……皆さん、ありがとうございます……期待に応えられるよう、精一杯頑張らせてもらいますですよ〜!!




バケバケ「バケー(というところで残り1分だぜ)」


毛玉「モケー(締めるなら早く締めな)」


映姫「では…あの闇を纏っている妖怪兎が未だ復活してこないのが気になりますが、復活を待つ暇はありません。最後はキャプテンであるHチに締めてもらって終わりましょう」


Hチ「うぅぅ…初めてですよ……ここまでしっかりキャプテン扱いしてもらえるなんて」


小町「いや〜前回の時はあれだったから気持ちわかるんだけど、まだ始まってもいないんだし」


玄爺「感激するのは、大会が始まって勝った時までとっておくべきですぞ」



Hチ「そうですね。とにかく、私達が目指す物は『勝利』…この2文字です。
皆で一丸となって勝利をこの手でもぎ取りましょう!!





全員「もちろん」





Hチ「では…いきましょう!『黒赤マジック・白』の勝利を目指して!!!」






全員「えいえいおー!!」






















うどんげ「うふふ………私はダメっ娘……どうせ大会に出ても……」











皆の士気が上がる中で、うどんげだけがどん底という…あらゆる意味で不安は多いが賽は投げられた。

もう後戻りできないっということで





『黒赤マジック・白』 TSSHに出陣







大会へ提出したメンバー表




編成図




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