試合終了 反省会コーナー
(二回戦 VSベノムバスターズ! 編)




黒赤マジック 控え室



チルノ「負けたーーー!!!!」


妖夢「…………負けてしまった」


永琳「負けてしまったわね…」


咲夜「そうね……」


ザナドゥ「まぁ仕方ありません。勝負は時の運なのでこういうこともあります」


ルナサ「その通り……負けがあるからこそ、勝利の音楽もより強く奏でられるのだが…」


メルラン「orz」


リリカ「だめ。メルラン姉さん完全に落ち込んじゃってる」


咲夜「………妖夢。メルランを励ましなさい」


妖夢「何故私がやらなければいけないのだ!!
大体何故負けてるのに皆はこうも落ち着いて…」


永琳「悔しいのは皆同じよ!!」


ザナドゥ「えぇ、私だって悔しいですよ。ですが、妖夢。貴女は仮にもキャプテンなんですよ」


霊夢「私は早く終わってよかったとは思うけど…閻魔の言うとおり、キャプテンならキャプテンとしての勤めをすべきね」


妖夢「キャプテンの勤めだと」


リリーB「………今はメルランを励ませばいい」


妖夢「励ますったって………(考え中)……メルラン」


メルラン「ガッ」


妖夢「……今日の試合だが、なかなかよかったぞ。シュートこそ決まらなかったが、反撃の起点にはなっていた。
それに、ガッツ切れになるまで中盤での敵へのプレスを頑張ってくれたんだから落ち込むことはないんだ!!」


メルラン「………」


リリカ「そうそう。メルラン姉さんはHみたく、底抜けに明るいのがとりえなんだし」


ルナサ「それに、メルランが活躍できなかったのは私達にも責任はある。
私達三人の力がそろって初めて一人前以上だが、今回はメルランに負担がかかり過ぎた」


リリカ「だから今回の件はメルラン姉さんだけが悪いわけじゃない!


妖夢「そうだ。それにまだ終わりじゃないんだ…これからも大会は続くのだから、次につなげればいいんだ!!」


メルラン「……あはは〜そうだよね!!その通りだよね!!!



妖夢「あぁ、次こそ絶対にこの屈辱を晴らそう!!」



三姉妹「おー!!」



ザナドゥ「ふむ……やっぱり、妖夢をキャプテンにして正解でしたね」


永琳「えぇ、あの子も真の“答え”が何なのかわかっているみたいだし」


霊夢「結局、私はこんな茶番のために付き合わされたってわけね」



チルノ「いい加減、あたいを無視するなーーーー!!!」



妖夢「あぁ、そうだったな。とりあえず今日の活躍選手の発表といこう。今回は控え室のテーブルに置かれていたようだし」



???「面白そうですね。私達も混ぜてください」





全員「誰だ?!」









(入口から聞こえたなぞの声に振り返る面々。そこには………)








敵メディ「コンパロコンパロー!!」




敵魔理沙「コンパロいぇいいぇーい! コンパロいぇいいぇーいっ!! だぜ」









敵メ&敵魔「鈴蘭旋風(センセーション)よ・だぜ!」













霊夢「来て早々毒をまき散らすなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」











敵文「まぁまぁ、3人とも落ち着いてください。私達は決して争いに来たわけではありませんから」


妖夢「だったら何のために来たんだ」


敵メディ「それはもちろん」


敵魔理沙「遊びに来ただけだぜ」



黒赤メンバー「…………」




敵文「私は交友を兼ねてなんですけどね。
私達の監督が率いるチームは『(偽)偶然カップファイナル〜』で黒赤と対戦していましたからこれも何かの縁と思って監督に黙ってこっそりとやってきたのです」


敵魔理沙「そういうことだぜ。(偽)だと伏兵うどんげのルナテッィクのせいで逆転負けして泣きを見たらしいが、今回はその借りを返却させてもらったんだが…
いい加減その物騒な剣を引っ込めてくれ!!








妖夢「試合で散々私を轢き逃げしようとしといて何を言うか!」





  



魔理沙「すれ違いざまに辻斬りしてくるような奴に言われたくないぜ!」







ザナドゥ「二人ともやめなさい!!
『サッカーで受けた借りはサッカーで返す』という絶対の掟を忘れたのですか?」



敵文「その通りです!よく言うじゃありませんか。『昨日の敵は今日の友』…と」


霊夢「……こんなこと言うのもあれだけど、どの世界のブン屋も根本的なところは皆一緒なのね」






チルノ「だーかーらー!!
あたいを無視すーるーなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」












チルノが切れたから強引に発表とします。








MVP:瀟洒に活躍するにも程があるぞーー!!な咲夜さん


咲夜「フッ」


永琳「…………………咲夜」


咲夜「何かしら、負け犬?」


永琳「……おめでとう。もう採点するまでもないわ。この勝負、完全に私の敗北よ」


敵メディ「コンパロコンパロー。今回はスーさん調子悪かったねー」


敵魔理沙「いや、調子悪いとかそういう次元じゃないぜ。あれは」









リリカ「ドリブル超特化な決死結界メディの必殺ドリブル2回とも完全に封鎖だし………」


ザナドゥ「敵方にとっては完全に『ムカつく奴で賞』獲得物でしょう」


敵文「まさしく、紹介文通りな恐怖の○○ド長ですね」


咲夜「ブン屋…後でちょっとスタジアム裏に来なさい」











技能賞:夢想天生で点を取りまくった霊夢


  



霊夢「あーもう疲れたわ」


リリーB「……お疲れ」


霊夢「でも、結局私がいくら点を取ってもそれ以上に点取られちゃ意味ないのよね…………(ギロリ)」


咲夜「そうね。でも、いくら時を戻しても過ぎた結果は戻せないし負けは負けよ。
それにあのハクタクもこういうでしょう。『なかったことにはできない』と」


霊夢「冗談よ冗談。でも、やることはやったのだから文句は言わせないわよ」


永琳「わかってるわ…あの約束でしょ。しっかり守るわよ」


霊夢「それならいいわ」









敢闘賞:シュート回数なら霊夢以上だった妖夢


※ 白楼剣&楼観剣(未来永劫斬) VS アイスソード(殺してでも奪い取る) = 相撃ち



妖夢「だが、いくら撃ってもシュートが決まらなければ意味がない。
結局私は“答え”が見つけられなかった……中途半端なままで終わった……」


ルナサ「そんなことはない…妖夢は“答え”をもう見つけている」


妖夢「なんだと?!」


敵魔理沙「何のことかわからないが口をはさむぜ。
私はここの妖夢が中途半端とは思ってない」


敵文「確かに実力が伴ってないかもしれませんが、相性という問題で見れば決して馬鹿にはできません。
事実、このチームとメディは相性が悪かったようですから」


敵魔理沙「確かにな。監督もメディを完全に抑えられるとは思ってもみなかったと思うぜ」


敵メディ「コンパロコンパロー。スーさん、黒赤とは相性が悪かったみたい」


ザナドゥ「気づいていないかもしれませんが、貴女は目の前のことに捕らわれ過ぎなんです。だから、あの時に亡霊嬢が忠告した意図がわからなかったのでしょう」


妖夢「………」


ザナドゥ「いくら自身の力量をあげても…例え鬼となっても、あの亡霊嬢の言葉の意図がわからなければ所詮は付け焼刃です。すぐにボロがでるでしょう」


妖夢「………幽々子様が私に伝えようとしたこと………」


ザナドゥ「話は以上。後は自分自身がこれから成すべきことを考えるのです。
それが今の貴女が詰める善行です」


妖夢「…………わかりました」










ムカつく奴で賞:敵のS(スーパー)G(グレート)G(ゴール)P(ポスト)



メルラン「あははははははははー☆」



リリカ「あーメルラン姉さんが壊れたー!!」



永琳「まぁ壊れたい気持ちがわからないでもないわ」




咲夜「そうね、撃ったシュートが2回もゴールポストにゴィーンなんて………」


敵魔理沙「まぁ、ポスト神のおかげで勝てたようなものだからこっちは助かったけどな」


敵文「私達が撃ったシュートはポストに当たってませんでしたからね。それを考えると実力で勝ったとはとても思えませんよ」




チルノ「その通りだー!!
実力だったらきっとあたい達の方が上だーー!!!」



永琳「謙遜しなくてもいいわよ。勝負は時の運で運も実力のうち。私達には運がなかった…それだけの話よ」


妖夢「その通りだ。だが、次は私達が勝たせてもらう」


敵魔理沙「甘いぜ。今度はアリスやパチュリーも連れてきて、マスターブレードで観客とゴールごと完璧なまでに叩き潰してやる!!


敵メディ「私も今度こそ、怖いナイフを交わしながらスーさんを浴びせる!」


咲夜「悪いけど、私には鈴蘭の毒は興味ない上に、どんなドリブルをしてこようと無駄よ。
何度来ても返りうちにしてあげるわ」


リリーB「………結局キャッチできなかったが…次は負けない」


敵文「皆さん熱いですね〜〜。ですが、これこそ大会の醍醐味ですからね。
私も記者ではなく一参加者となった以上、いくらでも再戦は受けましょう!!」













チルノ「どぅぅぅぅぅくわぁぁぁぁるぁぁぁぁ!!
あたいをむしすぅぅぅぅるぅぅぅぅぬわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」















ルナサ「(パーフェクトフリーズを打ちまくるチルノを安全地帯で見学しながら)…Hもカナ化してきたな……(チャラリラ〜♪)」













………H鎮静中














裏MVP:該当者なし



霊夢「意外ね…てっきりアレかと思っていたけど」


永琳「アレじゃなくってうどんげよ!!」


うどんげ「zzz」


リリカ「結局、シュート一本も撃ってなかったけどそれについては?」


永琳「確かにシュートは撃たなかったけどそれは私も同じだし、いいのよ。目に見えるような活躍はせずともうどんげは立派に役目を果たしたわ…
例え、誰も認めてくれなくてもチームメイトの一員としてしっかり仕事はしてくれた。少なくとも私はそう思っている。何も点を取ったりボールを奪うだけが仕事じゃない。それを妖夢が教えてくれた……」


妖夢「教えたつもりはないが…」


永琳「結局、妖夢には大きな貸しを作っちゃったわね。
とにかく、貴女のような人がうどんげのパートナーだったことを私は誇りに思うわ


妖夢「………どうでもいいが、勝手に殺すのはどうかと思うぞ」


霊夢「むしろ、今のアレはどう見てもやばいわよ」


リリーB「……薬のリバウンド、始まったらしい……一気にやせ細って……口から魂、吐いている」





永琳「えぇ!!うどんげしっかりーー!!
誰か医者を呼んできてーーー!!!」








全員「医者はお前だろぉぉぉぉぉぉぉぉぉがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」










死にかけたうどんげだったがメディの鈴蘭毒(微量なら強心・利尿作用)で魂の呼び戻しに成功。
その後、医務室へと直行したうどんげは永琳の必死(怪しげ)な看病でなんとか一命を取りとめたらしい。








妖夢「危うくサッカーで人(?)が死ぬところでしたね……」


敵文「どこかで聞いたことある台詞ですね………」


妖夢「そうなのか?なんとなくデジャウで頭に浮かんだ言葉をそのまま口にしただけなのだが……」


敵魔理沙「ところで、ここのキャプテンはどうしてるんだ?」


敵文「観客も黒赤のキャプテンがいると勘違いしたまま試合を見に来ていた人が何人かいましたからね。
それだけ注目を集めているあの黒いのが率いる真の黒赤と戦った方がネタとして面白かったのですが…」


リリカ「黒いのは行方不明だよ」


妖夢「だから今回はあくまで私が代理キャプテンで来たんだが、結局私は魔理沙のようにうまくチームを勝利に導けなかったな」


ザナドゥ「そんなことはありませんよ。妖夢も立派にチームを率いていました。例え、負け試合となっても充分誇りに思って大丈夫ですよ」



妖夢「閻魔の言いたいことはわかるが、やっぱり『黒赤マジック』は魔理沙が率いてこそのチームだ」


霊夢「そうね、偶然カップファイナル〜でもチームの中心に魔理沙がいたからこそあそこまで勝ち進めたし」


チルノ「そうだ!!だから今回は黒いのがいなかったから負けた……
じゃなくって、黒いのがいたらあたいが活躍して……あれ???」


メルラン「ぬるぽ」


ルナサ「(Hの戯言を無視しながら)とにかく、次は魔理沙が率いる真の黒赤マジックで挑戦させてもらう」


敵魔理沙「あぁ、次も対戦できるかどうかわからないがその時はご相手願うぜ」


敵文「さて、そろそろ時間もあれなので控え室へと戻らせてもらいますね」


敵メディ「コンパローコンパロー。さよならー」


リリカ「負けたリリカ達の分まで頑張ってね」


敵文「えぇ、そちらのオーナーさんの言葉を借りるなら『勝者は敗者の屍を踏み台としながらも意志を継いで高みを目指すもの』ですからね」


敵魔理沙「どこまでいけるかわからないが、託された以上は全力を尽くさせてもらうぜ」


敵メディ「私もスーさんや皆と一緒に高みに登ってみせるから!!」


妖夢「期待してるぞ」









敵チーム撤退





霊夢「帰ったわね」


咲夜「帰ったけど…結局この部分もドキュメントに編集なのかしら?」


リリーB「……苦情ない限り、組み込むと思う」


ザナドゥ「まぁそれはあちらの問題なのでほうっておきましょう。私もそんなところまで踏み込むつもりありませんから」


メルラン「そんなことより次の試合始まるよ〜」


ルナサ「応援隊や演奏隊は人手が多い方がいい…手伝わなければ」


リリカ「それじゃ、リリカ達はスタジアムに戻るからまた後で」


妖夢「なら、私達もスタジアムへ行こうか。負けても次を見据えるなら見ていかなければいけないし」


ザナドゥ「先ほど訪れた『VB!』の人達のように、他チームとの交流を得る機会があるかもしれませんからね。
いい体験
になると思いますよ…悪魔の従者さん」


咲夜「……もっと、人との関わりを持ちなさいっていいたいわけ」


ザナドゥ「その通りです。貴女も以前に比べてずいぶん変わりましたというか変わり過ぎましたが人や妖怪との縁は多くて困る物ではありません。この機会にさらに増やしてみるといいでしょう」


霊夢「結局、どこにいても説教臭くなるのね」


ザナドゥ「……ふむ、まぁ確かにここまできて説教するのはまずいですね。皆さんへの説教の続きは幻想郷へと帰ってからとしましょう」



咲夜「皆さんへのってことは、アレは見逃す気がさらさらない用ね」


霊夢「おせっかいかもしれないけど、本当にほどほどにした方がいいわよ。いくら永琳の薬がよく効くといっても限度はありそうだし」



ザナドゥ「忠告はわかりますが……さすがにアレは見逃せません。大体、試合中だというのにサボるなんてどういう了見なんですか!!
いくら、別次元の小町であろうとも容赦はしません!!!
見つけ次第、即刻お仕置きです!!!!
小町が泣くまで叩くのをやめません!!!!!!」



リリーB「………問題発言と思うのは気のせい?」


霊夢「多分、気のせいじゃないわね」


咲夜「……この際、気付かなかったことにした方が賢明というものよ」


ザナドゥ「さて、妖夢達はすでに向かったみたいですから私達も向かいましょう。私達にも最後まで見届ける義務はありますから」


リリーB「とにかく、これでやっと終わる……ん?」














エンディング?へ続く






リリーB「………………早く帰らせてほしい orz」












おまけ


控え室近くの物影にて



魔理沙「うふ、うふ、うふふふふふふふ………」←(控え室に手紙を置いた張本人)


アリス「な、なによ。変な笑い声なんてあげて……」


魔理沙「やっぱり私は黒赤チームのキャプテンだったんだぜ!!」


パチュリー「キャプテンどころか、存在感の方が驚きよ。
話だけだと一概に信じられなかったけど、観客達の噂話を聞いたら想像以上の人気だったわ。
おまけに『ウサギパワー』を得た魔理沙『魔界の力を得た黒赤の魔理沙』に対抗して会得した力とか言うし………
本当に前の大会でどれだけのことやってきたのかじっくり知りたくなってきたわ」


魔理沙「それは、またの機会として帰ろうぜ」


アリス「せっかくここまで来たのに何もせず帰るわけ?!」


魔理沙「あぁ、私をのけものにしたと勘違いした上にチームメイトを逆恨みして追いかけてしまったんだ。それに………」


上海「シャンハーイ(ドキュメント用に取ってた撮影カメラの映像を流している)」


魔理沙「こうやって盗撮までして動向を探るなんて皆の信頼を裏切る真似をしてしまったんだ。今さら会わす顔もないぜ」


アリス「魔理沙……」


魔理沙「………(しかし、アリスが何故ここまで盗撮が上手いのかが少し疑問だぜ。まぁ、そのおかげで助かったから何も言わないけどな)」


パチュリー「人の図書館の本は遠慮なしに持ってくくせに、ずいぶんと謙虚ね」


魔理沙「その割には返せとしつこく言ってこないじゃないか」


パチュリー「どうせ、言っても無駄だから天災と思って半分諦めてるのよ」


魔理沙「そうか。だったら引き続き本を借りさせてもらうぜ」


パチュリー「その時はまた新しい罠でも仕掛けさせてもらうわ」


魔理沙「なら、その罠を突破してお宝ゲットさせてもらうぜ」


アリス「………な、何。この疎外感は…………
このままではいけない!私だけが取り残されてしまう!!
私の魔理沙が紫モヤシなんかに取られてしまう!!!
なんとかしてこの状況を打開しないと…でも打開ってどうやって……………そうよ、ここは一つ藁人形のごっすんごっすんで紫モヤシの息の根を………」





???「あーこんなとこにいたーーー!!!!」




魔・ア・パ「?」



チルノ「探したぞーー魔理沙!!もうすぐ試合だ!!!」


魔理沙「ちょ、ちょっと待て!!試合ってなんのことだ!!!」



チルノ「試合といえば試合だーー!!」



魔理沙「だから説明を………ってHには無駄か」


アリス「…………て、何?!この展開……」


パチュリー「多分、別チームの魔理沙と間違えられたらしいね」


魔理沙「そうみたいだぜ。Hには説明は無理だから向こうで誤解を解こう」



魔・ア・パ「…(しかし、自分のチームメイトを見分けることができないなんて所詮HHということか……)」





チルノ「何をしてるー!!早くこーい!!!!」













……少女連行中







とあるチームの控え室



チルノ「ということであたいが魔理沙を見つけてきたぞーー!!」


???「おぉ、そうか。よくや………」


黒魔理沙「………」




控え室の面々「………」




黒アリス「魔理沙はいないけど、私がいるわね」


黒パチュリー「不思議な感覚だけど、私もいるわね」


チルノ「……あれ?なんで人形使いと紫モヤシが二人いるんだ」


アリス「………………チルノ……」


パチュリー「その魔理沙、別チームの魔理沙よ(それに加えて後でお仕置き決定ね)」


咲夜「いくらHでもまさか自分のチームメイトすら見分けがつかないなんて………」


ルナサ「不安が一気に倍増した」


黒魔理沙「あ〜よかったぜ。説明するまでもなくちゃんとわかってくれるんだな」


レティ「当然よ〜いくら一部がHでも私達はちゃんと見分けるわ〜」


リリカ「でも、肝心の魔理沙はいないままだし……」



霊夢「だったら仕方ないわ!
この魔理沙を代理にあてるわよ!!!」








全員「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」





???「ちょ、ちょっとまて!!いくらなんでもそれはまずいだろ!!!!」


霊夢「いいじゃないの、H監督!!
この魔理沙はあの“魔界の力を身につけた程度の能力”を持つ黒赤マジックキャプテンの魔理沙よ!!!
噂どおりなら、『偶然カップファイナル〜』で予選落ちしたこっちの魔理沙よりかは断然役に立つわ!!!!」


H監督「そ、そーなのか?」


黒魔理沙「あ、あぁ…今回は理由があって参戦してなかったが私がその黒赤マジックキャプテンの魔理沙だぜ」





H監督「よし、交代だ!!」






霊夢&監督&H以外「ちょっとまてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!」





メリー「何を考えて…ないのかもしれないけど、そんなことしていいわけないですよ!!大体、こんなことを魔理沙が知ったら」




H監督「五月蠅い!!大体、もうすぐ試合開始だというのに来ない奴が悪いんだ!!!
仮にもキャプテンを務めたほどの奴が試合時間に遅れるなんて言語道断!!
奴は今後一切試合には出さん!!!」


黒魔理沙「う……微妙に突き刺さる言葉だぜ」


咲夜「して、本音は?」






H監督「こんなおいしいお買い得商品を見逃せるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」





黒アリス「ごめんなさい。ここの監督って………」


アリス「何も言わないで……私達も結構苦労してるから」


黒パチュリー「勢いだけで決定なんて、よくこんなのを監督としておいてるわね」


パチュリー「選手は監督を選べないのよ…
それに今さらながら絶望した!監督のH行為に絶望したわ!
だから、そっちの魔理沙が出るなら私とアリスも一緒で交代してくれないかしら」


アリス「え゛…なんで?」


黒アリス「そっちの私が驚いてるけど、いいの?」


パチュリー「マスターブレードはこっちの魔理沙との波長を合わせてるのだからそっちのコンビが受け持たないと不発に終わってしまう可能性があるわ。
魔理沙の交代を考えるなら私達付属品もセットで考えるべきよ」


黒パチュリー「自分に向かって言うのも変な気分だけど、自虐的ね」


パチュリー「だから絶望したのよ。いろいろなことに絶望した今は試合に出る気なくなってきたわ……」



アリス「そ、そんな!!だったら私の立場は………霊夢との新しいコンビプレイは………」


霊夢「端っからそんなもんないわよ」



アリス「うぅぅぅ……せっかく○○で●●な展開を考えていたのに」


霊夢「(体操座りをするアリスを無視して)まぁ、そんなわけでよろしく。後、これが重要だけど私の扱いは



こういう感じで頼むわよ」





黒魔・黒ア・黒パ「…………………………」




咲夜「ごめんなさい。突っ込みは受け付けないわ」



メリー「むしろ、何も言わないで



黒パチュリー「………なら、一言だけ言わせて。私も一瞬絶望が垣間見えたような気がしたわ」



黒魔理沙「……まぁ、あれだ。ここの魔理沙が帰ってきたら直前でも入れ替わりを断っても大丈夫なんだろ?」


パチュリー「問題ないわ。試合開始までもう少し時間あるし、いくら監督や霊夢が喚いてもオーナーの許可が下りなければ実現不可能よ」


メリー「そ、そうね。オーナーに連絡を入れたから試合前には返事がくるはずよ。
それにH監督は忘れてるだけでしょうけど、魔理沙は本部に呼ばれたキャプテン霊夢の代わりに本部へ行ってもらってるだけで試合前には絶対に帰ってくるはずだし、許可がでなかったら…その……」


黒アリス「わかってるわ。私もさすがにあんな落ち込んでる自分を押しのけてまで試合に出たいとは思えないし……」


黒魔理沙「私も試合にはもっと正々堂々とした形で出たいからな。この話はなかったことにしても構わないぜ」


黒パチュリー「来る前は逆恨みで黒赤と対戦するチームに寝返って対戦しようとしてたくせによく言うわね。
ちなみに、私はそっちのオーナーの意向に従うわ」


メリー「本当に迷惑かけてしまいそうだけど、もし事になったらよろしく。
後、挨拶がまだ済んでなかったから、今さらながら挨拶させていただくわ」





『Z Girl's Soccer』にようこそ







追伸:その後、どうなったかはオーナーのラ○ジェロ(ミ○)氏のみが知る………













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