現在地:人里の寺小屋
神綺「うぅぅ……夢子ちゃん、私はついにやったのよね」
夢子「……はい。神綺様」
神綺「長かったわ……ありすちゃんが黒いのに奪われてから胸にぽっかりと穴があいたような日々が続いていたのだけど、それもついに終わりなのよね」
夢子「ありすを奪った黒いのは存分に叩きのめし(たということにしてもらい)ましたので、もう二度と奪われることはないでしょう」
ユキ「神綺様、おめでとう」
マイ「ついに悪は滅んだ(何が悪という概念は伏せておくが)」
メディスン「今日はお祝いだねー」
咲夜「めでたい時は赤飯を炊くのが習わしよ」
リグル「ちょっと聞くけど、その赤飯は血やいちごで染めてる…わけないよね?」
咲夜「まさか、お嬢様やあのイチゴ好き教授に出す料理ではあるまいし普通にあかふじ米で炊いたご飯よ」
ユキ「えっ、赤飯って古くなって赤く変色したお米で炊いたご飯のことじゃなかったの?」
マイ「知らなかった…(何かの儀式だと思ってたし)」
アリス「……二人とも。それ騙されてるのよ」
慧音「…一応突っ込んでおくが赤飯に赤く変色した古い米は使わないし、ましてやあかふじ米に限定はしないぞ。
あくまで小豆と一緒に炊き込んだご飯が赤飯だ」
理香子「細かいことは別にいいじゃないの。料理に好奇心は必要なものなんだし、今から作りましょう」
慧音「全然よくない!大体このドキュメンタリーで変な赤飯を作ったせいで子供達がユキマイみたく勘違いしたらどうするんだ!!
というか、なぜ私の寺小屋の教室で撮影を行っているんだ!!!」
阿求「今はGWで休校中だから誰も使ってないんだしいいじゃない。それと今ならこの飯盒セットを格安でレンタルするわよ」
慧音「ついでに、なぜお前まで来てるんだ!!」
阿求「出番少ないんだし、里での撮影時ぐらいはいいじゃない。なんなら、幻想郷では滅多に手に入らない天然明石鯛も一匹つけるわよ」
幽香「あらあら、海がない幻想郷でそんなものどこで手に入れたのかしら?」
アリス「阿求は異世界のアイテムを売りだすぐらいなんだし、外の世界の品を手に入れてくるなんて造作もないような気もするんだけど」
阿求「そういうことよ。七輪も貸してあげるから塩焼きにして食べてもいいわよ」
ユキ「わーい、鯛の尾頭付きなんて久々だよねー」
マイ「ウチは貧乏で尾頭付きといえばメザシぐらいだし…(貧乏巫女のこと笑えないな、こりゃ)」
アリス「………二人とも(ホロリ)」
夢子「ごめんなさい。魔界の財政がピンチ続きなもので、ここ最近二人にはロクなもの食べさせてやれないもので……」
咲夜「…・……だから、ありすはあのアホ毛にぱっちゅんぷりんを勝手に食べられたぐらいであれだけ激怒したのね」
阿求「ついでにいうと、ありすはそーなのかー杯の撮影中にものすごい食欲をみせたついでにそれを咎めたアホ毛に容赦ない罵声を浴びせたとかいう報告もあったりするわね」
幽香「ふふふ、食べ物の恨みというものは恐ろしいものなのよ」
メディスン「じゃ、ユキとマイはここで一杯食べてもらうーね」
慧音「………仕方ない。幼女のために、最高級のコシヒカリと天然の小豆を用意してやろうではないか」
ユキマイ「わ〜い♪」
アリス「ということで、脱線はこの辺にしてそろそろ本題に入ろうかしら」
幽香「今回の撮影は分身カップに出向いた『黒赤マジック「風」(黒赤風)』組の大会終了の後日談的な後半ED収録分よ」
咲夜「ちなみに、前回の最後に黒いのの家へ襲撃を仕掛けたアホ毛の件は数日前に無事解決したわ」
神綺「そうよ。黒いのから無事にありすちゃんを取り返せたのよ」
リグル「取り返したというか…魔理沙はありすの家出に関して全く関係なかったんだよね」
夢子「まぁ、ぱっちゅんぷりんは魔理沙を引き連れて帰郷した時にアリスが持ってきたお土産でしたからね。お土産とありすから面と向かって『大っきらい』と言われたことや「黒赤の魔理沙はありすを毒牙にかけたことによって魔界パワーを得た」というがさネタが神綺様の頭の中で変な具合に結びついてしまって……結果は知っての通りです」
アリス「結局のところ、私や魔理沙にパチュリーはお母さんの被害妄想のとばっちりを受けただけなのよ」
幽香「でも、私は楽しかったわよ。いつも暇してるんだし、ああいうごたごたは歓迎するわ」
夢子「ああいうごたごたって…話を変な方向に捻じ曲げた原因の一人が何をおっしゃっていますのやら」
リグル「い、いいじゃない。なんだかんだ言ってもう解決したんだからこれ以上掘り返さなくても」
ユキ「そうそう。もう解決したんだしね」
マイ「別の意味ではまだ解決してないけど…(ありすはまだ幻想郷に残るとか言ってるしな)」
阿求「今はカオスカップの準備で皆大忙しだから無理もないことよ」
上海「シャンハーイ(いつものガチャピンとムックも大会準備に駆り出され中)」
蓬莱「ホラーイ(だから、今回は私達がカメラ役)」
アリス「名無しの手すら足りなくなるってことは、それだけ忙しいことなのよね」
阿求「なにせ『黒赤マジック』のオーナーが主催だからやることなんて腐るほどでてくるわ。もちろん、貴女達黒赤風組も大会が終わったならいろいろ手伝ってもらいたいとのことよ」
理香子「わかったわ。カオスカップでいろいろなデータを取ってみたいから、協力は願ってもないことよ」
神綺「そうねーどの道ありすちゃんも手伝ってるなら、私も手伝わないわけにもいかないし魔界へ帰るのはもう少し先ね」
咲夜「お嬢様もカオスカップの主催てんぷらチームに選ばれたことですしね。そんなお嬢様のために、私達のやるべきことをしましょう」
慧音「そのためにまず分身カップを振り返りながら、各々反省や気付いた点を述べるとしよう。それらのデータは後々の大会へ出る皆への手助けになるからな」
幽香「じゃぁそういうことでトップバッターは…魔界勢からでいいわね」
ユキ「じゃ、私達からいくよ(むぐむぐ))」
マイ「ユキ…鯛を頬張りながらしゃべるなんてはしたない(もぐもぐ)」
メディスン「どっちもどっちって言わない?あれ」
リグル「慌てて食べると骨が刺さって危ない気もするけど。とりあえず、はい水」
ユキ「(ごくごく)えっとぉぉ〜〜私達は行く前に1試合1ゴールの目標を掲げて試合に挑んだわけで
その目標を見事に達成してやったわ!!」
マイ「(ごくごく)…うん、私達はこれで念願の1点が取れたの…うれしい」
ユキ「ほんとほんと、これでようやっと私達にもハクがついたってわけよね!!」
マイ「思えば長い道のりだった(ホロリ)」
ユキ「マイも泣くな!!
まだ私達は私達を役立たずとかほざいた連中に復讐を果たしてないんだ!!!」
マイ「復讐なんて…そんな怖いことやめようよぅ」
ユキ「マイはいいじゃない!!ジューダスなんてマイが起点な上に単体でもホワイトオーバーなんて必殺があるんだから!!!それに比べて私なんか…私なんか………
うぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜ん!!!!」
マイ「ユ、ユキしっかり〜〜(おろおろおたおた)」
アリス「ふ、二人ともどうしちゃったのよ?」
神綺「リグルちゃん、二人に何をのませたのよ!!」
リグル「え、えっと。私は普通にそこの『水道水』とラベルが貼られた瓶の中味を」
慧音「それは『水道水』という銘柄の酒だ!!」
理香子「ていうか、二人とも酒が入ったらああなるのね。興味深いわ」
阿求「それよりも、寺小屋の教室に酒なんかが置いてあることの方が疑問あるんだけど」
咲夜「……はくたく先生にもいろいろあるのでしょうね。いろいろと」
夢子「まぁ、ユキマイに関してはそのうち酔いが冷めると思いますので放っておいても大丈夫でしょう。次は神綺様お願いします」
神綺「私の魔界パワーは偉大なのよ!!
黒いの程度で扱い切れるものじゃないわ!!!」
幽香「そういうアホ毛自身も魔界パワーを扱い切れてないのよね」
理香子「確かに魔界パワーは強力でも、扱い切れなければ無駄も多いし不安定と言わざるを得ないわ」
咲夜「パクリ魔の魔理沙はともかく、アホ毛の場合は不安定の原因となっているメンタル面さえ克服してもらえればもう言うことないんだけど…」
神綺「何よ!私がまだまだ未熟だっていうの?!
私は魔界神で魔界の偉い人なのよ!!!」
幽香「だったら逆に聞くわよ。そんな魔界の偉い人がなぜ娘のことをわかってなかったのかしら?」
神綺「そ、それは……」
幽香「そんなだからありすはアホ毛を見限って黒いのの元へと走るのよ。でもって、その後大事な娘は今度こそ本当に黒いのの毒牙にかかって悪い子に……」
神綺「いやぁぁぁぁ私のありすちゃんが不良になっちゃうぅぅぅぅぅ!!!
そんなのいやぁぁぁぁ!!!!(頭抱えこみ)」
アリス「そういえば、魔理沙も最初に会った時はそれなりにおしとやかだったのに数年後再開した時は……」
夢子「………とにかく、不安定とはいえ神綺様の魔界パワーは偉大なのです。それだけは覚えていてください」
慧音「わかった。いくら有能でもあの悪霊や妹様みたいな攻撃に偏りすぎて守備が笊というのもある意味問題だからな。多少の不安定さは多めに見よう」
リグル「むしろ、全てに対して万能なのって褌ぐらいしかいないじゃん」
メディスン「あの褌さんは万能な代わりにハンデが高いって話だよね」
慧音「TSSHに出向いた白組によれば、そうなるな」
夢子「あっと、私の感想ですが活躍し過ぎずに上手く神綺様を持ちあげることができて良かったと思います。ですが、出ているうちに…全力でプレイし続けたいと思ったのも事実なので機会があれば神綺様抜きで出てみたいですね」
咲夜「メイドが主人をほったらかしなんていいのかしら?」
夢子「たまには神綺様もほったらかした方がいいでしょう」
幽香「ふふ…二人とも、ある意味似たもの同士よね」
アリス「お互い、似たようなわがまま主人を持ってるんだし性格が似るのも仕方ないんじゃないかしら」
メディスン「そういうアリスもアホ毛さんに似てない?」
リグル「うんうん。特に妄想癖が激しい上にそれを否定されたり壊されると引きこもるところなんか…」
アリス「なんでそうなるのよ!?大体私に妄想癖なんか…」
理香子「まっ、親子なんだし遺伝子が入ってるなら似たような性質を持っててもおかしくないわ」
咲夜「確かに……お嬢様方もわりと似通ったところあったりもするわね」
慧音「あの二人は本当に血が繋がった姉妹なのかどうか若干怪しいところあるのだが…」
咲夜「………つまり、お嬢様が嘘をついていらっしゃると」
慧音「いや、5歳程度しか年の離れていない吸血鬼姉妹なんて聞かないから気になっただけだ。それに血が繋がっていようがいまいがレミリアとフランは姉妹なのは変わりないだろう」
メディスン「えっと、全然意味がわからないんだけど…???」
幽香「わかりやすく言うと、レミリアとフランが本当の姉妹じゃなくても家族であることには変わりないという意味よ」
咲夜「………わかりました。ですが、お嬢様と妹様の件については私程度では踏み入ってはいけない事情があるので、今後一切その話題を出すのは禁止させてもらうわ」
慧音「いや、妹紅みたくもう少し踏み入るべきだと思うぞ。当事者同士でやらせるとロクな結果を生まないのはアホ毛の件で重々わかっただろ」
咲夜「……………そうね。善処するとだけ言っておくわ」
阿求「里の方でもとある大手の道具店の一人娘を勘当して追い出したなんていう話も聞くし、肉親の絆もいろいろあって大変ね。私のところは大した問題は起きてないけど」
アリス「大手の道具店の一人娘で勘当…それって、もしかして霧s」
阿求「さぁって。少なくとも個人のプライバシーに関わることだから詳細は言えないわ」
リグル「幻想縁起で人や妖怪の秘密を記述しまくっといて、今さらプライバシーも何もあるのかなぁ?」
理香子「ブン屋みたいガサネタを広められるよりかはマシでしょ。ていうか幻想縁起に私の項目がないのが気になるんだけど」
阿求「ページと締切の都合で割合させてもらったわ」
幽香「とりあえず、脱線はこの辺りにして話を元に戻すわよ。次は理香子とリグルで」
理香子「まぁいいわ。まだ歴史的発見や発明ができてないのだし、偉大な発明家は死んでから評価を受けるのが定説。
生涯死ぬまで研究をモットーで、立ち止まることなく研究しまくってやるわ!!」
リグル「そ、そう…頑張ってね」
理香子「だから、大会参戦の話があったら遠慮なしに言いなさい!!
リグルと共に新開発の兵器と理論を多数持って駆けつけてあげるから!!!」
リグル「だから私を巻き込むなぁぁぁ!!!!」
アリス「その理香子の行き着く先が『究極破壊兵器Ω』だからどこかで立ち止まっていてほしい気もするんだけど…」
慧音「いやいや、幻想郷にはああいう傍迷惑な輩がいなければ動かないんだからほうっておけ。問題が起きたらその時解決すればいい」
幽香「それにアリスだって『自律型人形』を作る目標があるのでしょ。思ってるだけじゃ作れないんだから、少しは理香子みたいにまっすぐ迷いなく突き進む姿を見習いなさい」
アリス「そうねぇ。あまり真っ直ぐ過ぎるところは見習いたくないんだけど、あの情熱だけは見習うわ」
メディスン「私だって人形解放を諦めたわけじゃないし、いつかは本当にやるよ」
夢子「…本当に幻想郷というのは賑やかなところね」
阿求「えぇ、人妖いろんな種族が騒動を起こしまくって毎日が大変かもしれないけど、だからこそ皆今を生きているっていう実感があるのよ。今日起こったことは明日も同じように続かないようにみえて、実は続いている…
そんな微妙なバランスの中に幻想郷があって、そんな幻想郷の毎日を皆大切にしているのよ」
幽香「なんなら移住したらどうかしら?」
夢子「いえ、私は生涯神綺様のおそばに居続けると誓っておりますから移住はしません」
メディスン「えー皆一緒に幻想郷へ暮らさないの?」
夢子「無理なのですよ。神綺様は魔界神という立場と魔界を作った者の責任を果たすため、魔界に永住し続けなければいけませんから幻想郷へ移住は不可能です。ですが………時々遊びに来る程度なら何ら問題ありません」
メディスン「なら、また一緒にサッカーできるんだね」
夢子「もちろん。私は元より神綺様やユキマイ、それにありすも機会があればまたサッカーをするために幻想郷を訪れますよ」
メディスン「わ〜い、じゃぁ今度こそ皆で優勝できるようしっかり練習しようね。スーさんとアリス」
アリス「……いいの?もしかしたらその練習は無駄になるかもしれないのよ」
メディスン「そんなことないもん。勝つのもいいけど、私はやっぱり皆でサッカーをやることの方が楽しいから」
慧音「そういうわけだ。付き合ってやれ」
咲夜「そういうことよ。ついでに以前「パチュリーはもっと外に出ればいい」とも言ったのだから、パチュリー様も上手く連れ出してちょうだい」
幽香「もちろん、紅魔館の魔女を連れ出すときはあこがれの魔理沙もセットよ」
アリス「た、確かに私と魔理沙とパチュリーはマスブレ要員だからわかるんだけど…なんでそこであこがれの魔理沙なんかが……」
メディスン「アリスはうれしくないの?」
アリス「うれしいとかうれしくないじゃなくって…その………わかったわ!!
メディやパチュリーのために、仕方なく勝つために練習するわ!!!」
幽香「本当に素直じゃないわね」
慧音「まぁああいうところがアリスの魅力だからな。で、私だが…今回予期せぬシュートチャンスが多々あったから、今後はそういうチャンスを生かせるよう一度FWをやってストライカーとしての経験を得てみようと思う」
咲夜「なら、私もたまには守備だけじゃなく攻撃にも参加できる中盤をやってみようかしらね」
理香子「いいわね。変身した状態の慧音やFWや中盤に置かれたメイド長はまだデータが揃ってないから、データ採取のためにもやってみるべきよ」
リグル「うぅぅ…2人が前線に来られるとまた私の立場が悪くなるんだけど」
メディスン「だったら、リグルちゃんも練習すればいいよ。練習さえすれば、上手くなれるんだし」
幽香「そうそう、立派な妖怪になるために特訓は外せない条件よ。理香子に殺されたくなければ強くなりなさい」
リグル「そんなこと言われたら、強くならないといけないじゃないかーー!!」
ユキ「もうお腹いっぱ〜い(zzz)」
マイ「もう食べられない…(zzz)」
神綺「……う〜ん…ありすちゃん…おかえり……(むにゃむにゃ)」
アリス「あら?3人とも静かだと思ったら寝ちゃってるわ」
夢子「いろいろと大変でしたし、この後はまたカオスカップの準備等で働いてもらいますからね。今はこのまま寝かせてあげましょう」
慧音「なら丁度出来上がった赤飯は予め3人の分だけパックに詰めて、私達は私達で宴会でもする…のか?」
阿求「宴会がなかったら幻想郷じゃないのだし、宴会はするべきでしょ。さすがに明石鯛はないけど代わりにミン○クジラの干し肉があるから、これを大量に炙って酒のつまみにするといいわ」
咲夜「ミ○ククジラの肉なんて珍しいものを持ってるのね。でも、普通に炙るだけでは芸がないので、簡単に調理するわ」
リグル「それより、○ンククジラの肉って…『GGCC』のED収録でいろいろ言ってなかったっけ?」
理香子「細かいことは気にしたら負けよ(きっぱり)」
幽香「じゃ、そういうことで最後の私は…次はあの悪霊と一緒にド派手に暴れさせてもらうとだけ言わせてもらうわ」
アリス「物騒といえば物騒だけど今さら感が強いし、もう撮影も終わりで宴会に突入でいいわね。どうせテープの時間はもうないのでしょ」
上海「シャンハーイ(残り5分のプラカードを掲げている)」
夢子「なら、この収録は最後に幽香が締めてもらうこととしてそのまま皆さんをねぎらうための宴会に突入。でもって今後の英気を養いましょう」
慧音「養うのはいいが、ここはいつもの博麗神社と違って人里でしかも私の寺小屋だぞ。羽目を外し過ぎて外の住民、特に幼女へ被害を出したら…」
きもけーね「どうなるか、わかっているな?」
幽香「ふふふ、そんな細かいこと気にしちゃダメよ」
きもけーね「人間を指先一つでピチューンできるお前は全力で気にするべきだろぉぉぉぉがぁぁぁぁ!!!」
どかーん☆
メディスン「ねぇ、先生が花の妖怪モロとも壁をぶち破って外へ飛びだしちゃったけどいいの?」
アリス「全然よくないんだけど…ほうっておいてもいいのよね」
阿求「別にいいわよ。人里で妖怪達(というか幻想郷30大迷惑)が暴れるのは珍しいことでないし、むしろ暴れたら暴れたでどちらが勝つかのトトカルチョで盛り上がるから多少被害が出たところで誰も訴えたりはしないわ」
夢子「幻想郷の住民は本当にたくましいですわね」
リグル「いや、いろいろな意味でたくましくなければ幻想郷で生きていけないだけの話だし」
咲夜「……気付けばキャプテン(幽香)と副キャプテン(神綺)含む半分がいなくなったわね」
理香子「それじゃ、もうアリスが締めを行いなさいな」
アリス「えっ、私が…なんで?」
メディスン「アリスは司令塔として頑張ってた上に、予選最終戦でMVPに選ばれたんだもんね」
夢子「充分最後を締める資格ありですから、やりなさい」
アリス「じゃ、じゃぁ…えっと、皆お疲れ様。分身カップは予選突破という成績である意味パッとしないけど……」
咲夜「パットしない…(チャキ)」
アリス「私達はここで終わりじゃないわ。皆それぞれ得る物があったと思うから、今度はそれを糧にして……
また次を目指して頑張りましょう!!」
メディスン「もっちろん、次こそ優勝だよ!!」
アリス「最後に、キャプテンである幽香の代わりになるけど…『黒赤マジック「風」』組は今を持って解散!!
機会あればまた、皆でサッカーしましょうね!!」
全員「おー!!」
アリス「っという感じでよかったのかしら」
夢子「えぇ、お疲れ様でした」
咲夜「後は普通に宴会を楽しみましょう。………外の騒ぎと宴会の匂いを嗅ぎつけてきた連中もいるようだから普通の宴会で終わらない気もするけど」
理香子「いいじゃない。それに普通なんてそれこそ幻想郷じゃ似合わない…のでしょ」
阿求「えぇ、幻想郷(というか黒赤マジック)に普通なんてないのだし、代金は私が持つからこのまま外の連中を呼んで宴会でも構わないわよ」
アリス「ふとっぱらだけどいいの?」
阿求「店の売上や印税で儲けてるし、たまには放流して信頼を獲得しないとイザと言う時に助けてもらえないからね」
リグル「それって根回しと言わない?」
咲夜「まぁ、人里と関わりがない私には関係ないんだけど………食材が全然足りないわね。ひとっぱしりに稗田家のツケで買い足してくるわ」
夢子「咲夜一人で全員分を作るのは大変でしょう。私も手伝います」
理香子「なら、私は外の二人の様子を見てくるわ。もし戦闘になってたらデータ採取したいし」
リグル「…なんだか、もう英気を養うどころじゃなくなってきてる気もするんだけど」
アリス「それでも、外をほったらかしにするわけにはいかないし…上海と蓬莱、カメラは止めて私達も外へでるわよ」
上海蓬莱「シャンホーライ(りょうかーい)」
メディスン「コンパロコンパロー っというわけで視聴者の皆様〜またね〜〜〜」
ぷつん
なお、慧音と幽香の戦闘は当然のごとく幽香の圧勝で終わり、その後は寺小屋前で集まった連中で宴会を開始。
もちろん、そんな行為は小兎姫のような警察機関が許すわけなかった…が、並の人間が里の守護神を倒した幽香に逆らえるわけがなかった。
それどころか、酒の力をつけた里の人間や宴会の匂いに釣られてやってきた人外の連中を相手にするわけにもいかず……結局、宴会が終焉を迎える一昼夜まで放置させられたそうだ。
おまけ
理香子「そういえば、魔理沙の『魔界パワー』についてはどうなったわけ?」
アリス「全く不明というか、本家であるお母さんが持つ魔界パワー自体に不明点が多いから謎のままよ」
理香子「なるほど。つまり結局何もわからないってことね」
アリス「そういうことよ。…まぁ魔界パワーはある意味創造の力にもなりえるから簡単に解析できるものじゃないし、のんびりとやらせてもらうわ」
魔理沙の魔界パワーネタは……今後もまだまだ引っ張りそうである
おまけ2
パチュリー「……(少女読書中)」
ありす「………ぱっちゅんぷりん食べたい」
酒場の落書き帳に残されてた写真。状況は不明。
終わり
■ 黒赤マジック「風」(黒赤風)戦歴
予選試合
vs おどる人形メランコリーナ(鈴蘭蘭)監督:シェント HOME戦 3-2 / AWAY戦 1-2
vs In The Ruins(ITR)監督:ALT☆RUSE HOME戦 4-2 / AWAY戦 3-3
vs 良い子、悪い子、いらない子(違う! )監督:ノンタイトル岡 HOME戦 4-1
/ AWAY戦 5-0
vs トリプルスパーク(三魔砲)監督:風蜂 HOME戦 3-3 / AWAY戦 5-5
成績:2勝2分で勝ち点8(得失点差プラス10)によりリーグ1位、予選突破
決勝トーナメント1回戦
vs ブラックガーディアンW(BGW) 監督:月風姫子 HOME戦 2-3 / AWAY戦 1-3
4勝3敗3分
総得点31 総失点24
成績:ベスト16
得点:神綺(11点)・夢子(10点)・マイ(6点)・アリス(3点)・ユキ(1点)
ねじこみ:マイ→神綺
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