映画撮影…終章『俺達の戦いはこれからだ』
(撮影者:青緑さん)

映画メイキングなう…

映画を取り仕切る総監督の哀愁提督と…
(撮影者:もゆるんさん)
(到底個人で所有してるとは思えない)大型機材を操って現場をフィルムに納める青葉文化放送広報室長カッコジョシュトナルジュウジュンアオバボシュウチュウ
前回までのあらすじ

敵方の奇襲によって

秋刀魚鎮守府が壊滅し、

重症を追いつつもかろうじて救出された秋刀魚提督。

その混乱をつくかのように攻め込んできた北方の深海棲艦の大艦隊
(撮影者:和賀さん)
それに対抗すべく

各鎮守府が取った手段……

後の世には数ある戦闘記録の中でもっとも苛烈な戦いの一つと称された
(撮影者:和賀さん)
『北海道防衛作戦』が取った手段、それは……

『いきなり敵陣への特攻』
であった。

通常なら決して取らないであろう愚策も愚策な作戦であったが…
(撮影者:ぽちさん)
秋刀魚鎮守府を失い、劣勢に陥った提督達は起死回生の案として決断を下したのであった。

敵を倒しても鎮守府へ帰還することもなく、

そのまま海の底に沈む運命である事を…
(撮影者:すたっふの人)
わかった上で、なおも志願して戦いへと赴く………

明石整備隊が開発に成功したという怪しげな高速修復材をかぶって
(撮影:げらっちさん)
アフロとなる艦娘達に……

全てを託し………

劣勢を覆し、暁の勝利を刻むため……掴めそうにないのは気のせいである

『北海道防衛作戦』が発動された
そして………

しーん4:御影鎮守府、大ホール

BGM:レクイエムっぽいなにか
(撮影者:もゆるんさん)
『北海道防衛作戦』を終えて……
(撮影者:ぽちさん)
続々と集まる提督達
←もぶ提督その1
「はぁぁ…(重いため息)」
←もぶ提督その2
「どうした、そんなため息をついて」

「北海道防衛作戦……成功したんだよな」

「敵本陣は壊滅し、姫や鬼といった司令塔クラスの深海棲艦の轟沈が確認された。また、周りの残存部隊も敵陣陥落によって混乱したところを後詰部隊が徹底的に叩き潰した。結果として北方の深海棲艦は勢力を大きく減衰させ後方へ撤退し、想定以上の戦果をあげたのは確かだ」

「そうなんだよな。成果としてみれば大勝利なんだが、その勝利に捧げた代償を考えるとなぁ……」

「作戦に参加すれば二度と戻ることがない。それは貴君も承知の上だったのだろう」

「もちろんだとも。失う覚悟もなしに送り出すなんて提督失格だ。だが……ふと考えてしまうんだ。あの時もしも……」

「(指輪を握りしめつつ)……その先は言うな、言うんじゃない!!」

「わかってる。わかってるんだ…………俺だけじゃない。俺だけがこんな思いをしてるわけじゃないって………だがそれでも………心のどこかで納得してくれないんだ。海の底に沈んだ………」
(撮影者:もゆるんさん)
二人のすぐ近くできゃぴきゃぴと女子力を発揮中の艦娘達

「なけなしの資材をかき集めてようやっと最大まで改造出来た艤装の事を考えると……」


「………気休めかもしれないが、鳳翔さんはもっと悲惨だぞ。なにせあの人は虎の子であった航空隊をこの作戦で全て失ったわけだし」

「………」
(撮影者:ぽちさん)



「我ら鳳翔航空妖精四天王。約一名を除いて無事に復帰しました」
※ 航空隊の妖精さんは例え 爆 発 四 散 しようとも母艦が補給を受けるだけで復活できる

「………え、えっと。あれは見なかったことに」

「できるか!!」

「ですよねー」

「……そんな具合に艤装や航空隊なんて資材があればすぐに補完はできるけど練度の高い艦娘はそう易々と補完なんてできない。いや、例え練度が低くても提督にとってこの作戦に送り出した艦娘は替えなんて存在しない唯一の存在だ。だからこそ、救援部隊は敵本陣で敵諸共沈むところだった艦娘達を優先して助け出した。救出の邪魔になるからっという理由だけで艤装をその場に投棄してまで………」

「だから口にして言うんじゃない!救援部隊はあの提督や艦娘をただの道具や実験材料としか見てない連中が大半を占める明石整備隊(クサレカイハツチーム)が中心だったんだぞ!そんな連中がこの作戦のために大半の資材や資金を提供してなおかつ徹夜してまで整備や改造を施した艤装を破棄してまで艦娘を救ってくれたんだぞ!奴等に大きな借りを作ったってことになったんだぞ!!」

「あっ……」

「(頭抱え込みつつ)あぁぁ…俺、明日にでもクサレカイハツチームの実験室まで出向するように言われるんだろうなぁ。それで実験室の扉をくぐったその瞬間」
(撮影者:りょおさん)

「脈絡もなく銃でバキューン☆されて」


「おや、なんか死にそうだね?でも大丈夫。ついさっき偶然にも開発に成功したこの高速修復材を飲めばすぐに良くなるよ(何が良くなるかはあえて言ってない)」

「なんて体よく新薬のモルモットにされるんだ。それで後日の日記に『かゆうま』なんて書く羽目に…」


「………あーそ、それよりもあのぜかましが表彰をうけてるぞ。その圧倒的速度でもって先陣を切ったという名誉を称えて」

「そうだ。かゆうましか書けなくなる前に最低限遺書を用意しないとな…えっと、ワレヒラク
ジゴクヘツズク コノトビラ……」

「(まずい!早く話題を逸らさないと)そ、そういえば……覚えてるか。艦娘学校の卒業式で主席だった天龍がやらかしたあれ」

「ノコスイノチハ カミニササゲン……天龍がどうした?」


「あーほら、卒業式で天龍が表彰を受けてテンションあがったのか。それとも厳かな空気に耐え切れなくなったのかいきなり振り向いてイェイ!!とポーズ決めたせいで会場上が大爆笑の渦に」


「あれか。確かその爆笑の中、保護者だった秋刀魚提督だけが頭抱え込んでたんだよな」

「そうそう。それで秋刀魚提督が天龍に説教か何かをしようと卒業式後に鎮守府裏へ呼び出そうとしたら」

「アレな現場と勘違いした憲兵に問答無用と言わんばかりに連行されたんだよな」


「本当に傑作だったよ。だが……その秋刀魚提督はもう居ないんだよな」

「いやまて、秋刀魚提督はまだ生きてるだろ!明石整備隊が尽力したおかげで後遺症もなく元気になってるじゃないか」

「そう、秋刀魚提督は復帰した…あの黒いうわさが絶えない明石整備隊が関わってるにも関わらず!!」

「あっ……」

「おまけに明石整備隊は裏ではともかく表向きは秋刀魚鎮守府の復興に無償で力を貸してるって話だし、そんな秋刀魚提督の受けた借りに比べたら軽いものじゃないか」

「そうだったな。秋刀魚提督に比べれば俺の借りなんて微々たるものか」

「そうそう、何かあればまず秋刀魚提督が犠牲になってくれるさ」

「……そこの君たち。表彰の最中に何盛り上がってるのかね?なんなら明石整備隊へ出向いてもらっても」


「も、申しわけございません」


「まぁ諸君らは苦楽を共にした仲だ。とくに作戦に参加した合同艦隊は苦楽どころか海の底まで共にする事を誓いあったわけだし、あそこの艦娘同様多少の羽目を外すのは許そう」


「それなんですが、一部は別部屋に引っ込むどころか酒まで持ち出して騒いでるという報告ありますがいかがいたしましょう?」
(撮影者:青緑さん)

「ほうっておけ…っと言いたいが一応釘を刺す意味を込めて憲兵に様子を見に行かせておけ」
(撮影者:青緑さん)

わかりました。酒の勢いで何か間違いがあってはないよう派遣させておきましょう」
(撮影者:青緑さん)

「うむ、頼んだぞ」

こうして今まさに間違いが起きようとしている現場へと
(撮影者:青緑さん)
出向いた憲兵は……

寸でのところで阻止する事には成功したものの……
(撮影者:青緑さん)
その代償として復帰したばかりの戦闘機妖精さんが再び一回休みになったとかなんとか……
そんな現場とは関係なく続く勲章式


「作戦に必要な物資の調達。そして明石整備隊を中心とした開発チームに最新の艤装をそろえさせるという要請を送った童貞提督よ。よくぞこの無理難題をこなしてくれた……まさかあの明石整備隊があそこまで協力してくれるとは思わなかったぞ」


「ははー整備隊とは以前HANRANを起こされて殺されそうになって以降、待遇の改善や信頼関係を築くのに力を注ぎましたから。なのでその勲章は実際に現場で働いた明石整備隊こそがふさわしいかと」

「奴等には奴等で別の褒美を用意してある。それに立場上ただの整備隊を持ち上げる事はできぬ。形だけでも受け取るがよい」

「わかりました。では形式上だけで」

「うむうむ。そしてこの作戦の葬式…ではなく、総指揮を取って見事に成功へと導いた哀愁提督よ。その名誉を称え、勲章を授けよう。もちろん…」

「わかっております。これは形式上だけで受け取り拒否はできない事を」
(撮影者:青緑さん)

「よろしい。では諸君。改めて宣言しよう。『北海道防衛作戦』はこの勲章式でもって正式に終了とする!!」
ぱちぱちぱちぱち☆

「っと言いたいところだが…実はそうもいかん。わかってるだろうが、我々にはまだ打破すべき強敵がいる」
ピタッと止まる拍手

「その相手は、今回の戦費を賄うために徴収した資金元。…有体にいえば借金取りだ。現に一部、 博 麗 神 社 から催促の連絡が来てる」
一部さーっと青ざめる提督や艦娘

「あのー将軍。質問いいでしょうか」

「かまわん。ゆるす」

「なぜあんなとこから借金したのでしょうか?あそこには金に関するやばい話が山ほど出てくるというのに」

「………その裏事情を知らん馬鹿があろうことか神社のさーせん箱の中身や本殿に落ちていたガラクタを無断で徴収して来たらしい」

「あそこは一見ボロ神社にしかみえないとはいえ、なんて命知らずな…」

「だがそこから徴収したガラクタを改造資材として活用したところ、それらの艤装に『必中砲撃』というすさまじい効果が付加されて今作戦成功の要の一つになったのも事実。よって先方にはやらかした馬鹿を担保として作戦後に返却することを条件にガラクタを貸してもらえたのだが……知っての通り、作戦で使用した艤装はほぼ全て海の底だ」

「あちゃー……」


「幸いにも向こうにはサルベージが得意な技術者が居るらしく、回収は出来たのだが奴等はしっかり追加料金を要求してきた。それら全てを期限までに返さなければ…………」

「返さなければ……?」

「言うまでもない。奴がやってきて鎮守府どころかそこら一帯の金目のもの全てを根こそぎ掻っ攫われる」
一部はもうだめだぁおしまいだぁ…な顔をしている

「なんて顔をしているんだ?諸君らは絶望しかなかった今作戦を犠牲者なしに乗り切ったではないか。自信を持て、諸君らならこの危機も乗り越えられるっと」

「そ、そうでした…弱気になって申し訳ありません」

「構わん。それに深海棲艦はまだ滅びていない。まだ我等の戦いはまだ続く!!そう……」
いつか御影鎮守府の提督達の勇気が世界を救うと信じて……
(撮影者:もゆるんさん)
俺達の戦いはこれからだ!!!

完

「ちょいまて!最後のテロップあからさまに間違えてるやろ!!」

「まーまーお約束だしそこは見逃して」

「一応突っ込むのもお約束だし、終わり方に関してはもうこれ以上言わないけど……鎮守府爆発の一件についてはどうしてこうなったわけ?」

「いやまぁその…確かに新兵器の暴発で秋刀魚鎮守府を瓦礫にしたのは僕等だけど、いろいろあって深海棲艦側の攻撃って事になったのよね」

「………」

「そんな顔で睨まれても偽装は僕のせいじゃないよ。いくら僕等でも何の準備もなく本当の不注意で起こした大事をごまかすなんて出来るとは思ってないもん。それに秋刀魚提督は天龍やぜかまし君に狼藉働こうとして憲兵にしょっ引かれたという前科あるから別に見捨ててもよかったけど……僕等優しいから助けてあげる事にしたんだ」

「どの口がそういうんだか(ぼそり)」

「その突っ込みもっともだし、ちゃんと裏はあるよ。だって彼はなぜか怪しげな雰囲気が漂う地下室っぽいところで発見されたからそこで一体何やってたのか聞き出すためにも……」

「怪しげな雰囲気っていうとやっぱり鳳翔さんのm……」


「アーアーナンデモアリマセン。ソレヨリナゼソノバデチカシツヲシラベナカッタノ?」

「調べようにも崩壊直後は瓦礫に埋もれてたし、後日調べようとしてもそこで火災か何かが発生したっぽくて設備や研究資料とか全部ダメダメになっちゃってたのよね」


「なんかそれ、傍から見ると鳳翔さんがやらかしたとかいう噂の……」


「SYOUKOINNMETUと同じに聞こえるんだけど」

「そーそー。だから上層部は最初この爆発を秋刀魚提督が不正の証拠を隠滅するため自爆したということにして責任を全て秋刀魚提督になすりつけて人知れず消えてもらおうという話はあったけど、それはあんまりだからっと僕等意外から反対の声があったみたい」

「人材を容赦なく切り捨てる上層部がたかが一人の提督を助命ねぇ」

「一応上層部は某イレギュラーハンターみたく」


「がモットーだし、秋刀魚提督は性癖こそあれでも天龍を主席にまで育て上げるような手腕持ってるからね。そうやって決断を遅らせてる内に鎮守府崩壊を好機とみた北方周辺の深海棲艦が攻勢に出てきたっぽいので丁度いいから」

「爆発事故を全部深海棲艦のせいにして秋刀魚提督の処分を有耶無耶にしたと」

「だからこれは本当に一部しか知らないトップシークレットなのさ。ついでにいえばあの特攻も敵の虚を突くのに最適だと判断した、それなりに勝率の高い作戦ってわけ」

「そりゃぁアフロ姿の艦娘がいきなり決死の玉砕覚悟で持って本陣に突撃特攻かましてきたら一体何事かと大混乱起こすわよね」

「そうして一時は犠牲を覚悟した状況から勝利と生還をつかみ取った艦娘と提督達はますます絆を深めて戦力増強………僕の口から言うのもあれだけどTYABANだよね〜」

「本当にこんな話聞くんじゃなかったわ」

「あはは〜結果としては良い方向に転がったけど僕等の失態で予定を狂わしたのは事実だし、その罰が作戦にかかわる艦娘の艤装や整備の全面サポートと秋刀魚鎮守府の復興。おかげでもう大変だったよ」

「っの割にはずいぶん嬉しそうじゃない」

「そりゃぁそうさ。なんでそう思うか知りたい知りたい?」

「ただでさえこんな機密情報を聞かされて我が身が危なくなってるのに、これ以上の機密というか下手に漏らしたら口封じされかねない話なんてなんで聞きたくありません」

「そんなに聞きたいなら教えてあげる」

「だから聞きたくないって言ってんだろーが!」

「(無視して)知っての通り僕等明石整備隊の手がけた改造艤装や修復材って性能の高さと比例して危険性も高いため微妙に避けられていたじゃない。でも、今回はその危険性を承知の上で使ってもらえたからデータが沢山取れたんだ。そりゃぁ戦闘後に艤装を廃棄するのに抵抗はあったけど艤装妖精さんを回収すれば運用データがわかるしね。データがあればさらに改良型へ発展できるわけだし、過ぎ去った過去より未来を見た方が建設的ってものだから未練もない。おまけに秋刀魚鎮守府を破壊した爆発事故で大量に増殖したもじゃもじゃなんかすごかったよ。なんせあのもじゃもじゃって『どんな強固な装甲もそのわずかな隙間に入り込んで内部の機械を絡ませて破壊する』っという事がわかったからそれを参考にして戦車泣かせな『もじゃもじゃ弾』の開発につなげられたし、今後も派生形でいろいろなものを開発しようと思ってるんだ。あーそれらは御影鎮守府じゃなく秋刀魚鎮守府でやるつもりさ。どうせ秋刀魚鎮守府の再建は僕等が行うわけだし、その時こっそりと地下室を再建させて開発チームの妖精達にも脅しやらわいろやら恩の押しつけとかで協力してもらいつつ、将軍から依頼された超超遠距離からの攻撃が可能な兵器となる列車砲の各種パーツを……」

「改めて思うけど上層部のお偉方様。この完全に頭が逝かれてるマッド集団な明石整備隊クサレカイハツチームは近い将来絶対取り返しのつかない過ちを犯します。馬鹿には使い道があるからなんて楽観視せず即刻解体処分をしてください」
だがしかし日々進化を続ける深海棲艦との戦いには彼らのような頭のねじが完全に吹っ飛んでいるマッド集団の力が不可欠なわけであり……
結局のところ諸刃の剣という危険性をはらみつつも彼等に頼らざるを得ないのである
明石整備隊とは…
人類が生み出した悪夢……
覚める事のない悪夢……
…明石整備隊とは……
to be continued?
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