映画撮影…第三章『非情な決断へ…』
映画メイキングなう…
御影鎮守府……
それは“将軍提督”とも呼ばれる異名を持つ提督が受け持つ鎮守府であり、
上層部と深いつながりを持つ故にそこらの鎮守府とは比べ物にならないほどの権限がある鎮守府だ
もちろん、権限だけのハリボテではなくその権限に恥じないだけの戦歴を持ち、今なお各艦隊が最前線で深海棲艦と戦い続けている。
近辺の提督は御影鎮守府のお世話になってる者など居ない
ただし、どういう意味でお世話になっているかは人によってマチマチであり、中には到底表に出せないような類の話もあるようだが……
まぁとにかく新年等の祝い事や式典、合同作戦等の会議は御影鎮守府で行われるのが通例であり…
(撮影者:青緑さん)
各地の提督も不満を一切漏らす事なく全員が将軍提督の緊急召集に応じた。
(撮影者:しょぼーんさん)
それこそ御影鎮守府が関わったせいで酷い目に合わされた提督すらも例外なく…である。
「ここまでが前回のあらすじで以下が本編です」
しーん3 御影鎮守府会議室
将軍の召集によって会議室に集まり……
将軍の到着を待つ各地の提督達…
ガタガタッ
「将軍閣下のおな〜り〜」
おな〜り〜
←中の人:長官さん
「うむ、皆集まっておるな…」
←中の人:かいさん
「失礼する」
←中の人:長月さん
「失礼しますよっと」
将軍、秘書艦娘を引き連れつつ席へと向い…
「諸君…我々は」
「一人の英雄を失った!」
「君らが愛してくれた秋刀魚提督は死んだ、何故だ!」
「立てよ提督!悲しみを怒りに変えて立てよ、提督よ!」
「○ーク○オン!!」
\ジ○クジオ○!!/\ジー○ジ○ン!!/\ジークジオン!!/
「あるぇ?秋刀魚提督ってもう死んでたっけ?」
「確かに重症を負ったが命に別条はなかったはずだ」
「そんなことはどうでもよい。響に伊勢よ、方法は任せる。この馬鹿どもを叩きのめせ」
「サーイエッサー(拳バキボキ&刀チャキーン)」
現在会議室は到底映像化できない残虐描写が繰り広げられております故しばらくお待ちください
リテイク
しーん3 御影鎮守府会議室
「将軍閣下のおな〜り〜」
「うむ、皆集まっておるな…」
「失礼する」
「失礼しますよっと」
将軍、秘書艦娘を引き連れつつ席へと向い…
「緊急の召集に応じてくれて礼を言わせてもらおう」
「ははー当然でございます」
「時間も惜しい。細かい事は抜きにして早速会議を始める。まずは聞き及んでいる通り北方の秋刀魚鎮守府が 壊 滅 した。これは深海棲艦の攻撃とみて間違いない」
一斉にどよめきが走る会議室
「司会提督よ、今現在の状況説明を頼む」
←毎回会議の司会進行役を担った事によって専用アイコンが得られた
「現場検証と各地から集められた情報を統合すると秋刀魚鎮守府は迎撃どころか警報を鳴らす間もなく壊滅させられました。よって攻撃は一瞬であった事から敵は超高性能のステルスかジャミング効果を持つ新種の深海棲艦による奇襲攻撃、もしくは超遠方や超高度といった索敵外からの強力な攻撃と思われます」
「そんなの一方的にやられるだけじゃないか…」
「一体どうしろと・・」
「もうだめだぁおしまいだぁ…」
さらにどよめきが走る会議室
「(机をバンっと叩きつつ)うろたえるな小僧ども!」
「で、ですが…」
「例え敵が新種や兵器を持ち出してこようとも…我らがさらに上を行く兵器を開発すればいいだけではないか!!違うか!?」
「兵器開発……」
・・・・・・・・
「我ら御影鎮守府の明石整備隊の科学力は世界一ぃぃぃぃーー!!!」
(撮影者:りょおさん)
真っ先に彼等の脳裏に浮かんだ御影鎮守府所属の明石整備隊(と書いてクサレカイハツチームと読む)の面々(撮影日は第一回の時)
一体どういう表現をすればいいのかわからないどよめきが走る会議室……
「………気持ちはわかる。ワシだって本音で言えば不安あるからな。だが性格や性質に難があっても高い技術を持ってる事は確かだ」
「どう考えても変態に技術を与えた結果が…になってます」
「毒をもって毒を制すしかあるまい。それは皆もわかっておろう」
「……はい」
「わかったなら会議を続ける。話を進めろ」
「はっ、敵はどのような方法、もしくは兵器を使用したかは不明ながらも秋刀魚鎮守府が壊滅して以降他の鎮守府への攻撃はありません。よってそう何度も攻撃できるものではないと思います」
「な、なるほど…そういう捉え方もあるのか」
「ならばそれほど恐れるものでも……」
「いや、兵器がなくても深海棲艦が北方に集結しつつあるのは確かだ」
「近いうちに敵は大艦隊での大攻勢を仕掛けてくる前触れということか」
とんとん…
「なんだ?」
「北方周辺の詳細地図をお持ちしました」
「入れ」
「はっ、失礼いたします」
(撮影者:ぽちさん)
「北方周辺の詳細地図はできたようだな」
「はい。ただ敵の侵攻のために地形が変わっているようでして………申し訳ありませんがどこまで信頼性があるか計れません」
「構わん。そのために各地の提督を呼んだのだ。後は皆の情報を元にして細かい部分を詰める……後は任せて休むがよい」
「しかしまだ会議は」
「休むがよい……そんな目に隈が出来た状態ではいい案も浮かばん。まずは疲れを取ってくるがよい。先はまだ長いのだからな」
「はは!ではお言葉に甘えて休ませてもらいます」
「……一応言っておくが、大和と一晩過ごした件は何も言わぬ。しかし大和と添い寝なぞしようものなら………」
「わ、わかっております!!自分も命が惜しいですから……えぇ、添い寝などして寝ぼけた大和に抱きつかれでもしたら口から内臓その他諸々が飛びだしかねませんから!!」
「ならばよし。だが緊急事態でもある故に大和が気にしないのであれば同室で休むぐらいは許可しよう。後ほどまた新たな地図の作成を依頼した場合、同室の方が都合よいしな」
「はは、ありがとうございます」
「さすが将軍、飴と鞭を上手く使い分けた」
「でも地図作成って大和さんだけじゃなく陸奥さんと長門さんも関わってましたよね。なんで将軍はあの二人について触れないんすか?」
「あの二人は腹が減ったからとこたつの間に向かったそうだ。そこで待機している提督達らの秘書艦娘と共に昼食用として用意した物資を食い尽くしかねない勢いで平らげておる………この調子では誰かが飯抜きになるな」
「そうでしたか。わかりました………ん?」
「なぁ、将軍はなんで会議室にいながら別場所の状況がわかるんだ?この部屋は盗聴防止用に内外の電波は一切通さないはずなのに(ヒソヒソ)」
「………青葉のチート艦載機みたいなのが将軍にもいるからじゃね?もっとも青葉のチート艦載機も御影鎮守府の各所に盛り塩やありがたいお札で対策されたために動きが制限されてるようだが」
「全くです。特に会議室は前に幽霊(ポルターガイスト現象)騒ぎを起こした影響で霊対策をされましたからもうこっそりの侵入はできなくなりました。おかげでこうやって青葉自身が見つかる危険覚悟でこっそり覗かないといけなくなったんですよ。ぷんぷん」
「それってますます謎深まったけど……気にしない方がいいかな」
「うん。もう気にしたら負けと思った方がいい」
「というわけで話を戻すが、大和達に戦場となるであろう北方の地図を急ぎ作らせたはいいがまだ未完成だ。より正確性の高いものへとするため皆の力を借りたい」
「そういうことならお任せを、この海域にあった島の近辺には瓦礫の山ができており、駆逐艦や潜水艦タイプの深海棲艦の隠れた待機場所となってます」
「ここの海域は渦巻きの多発地帯との報告がありました。また岩礁も多いため大型艦の通行は……」
「ここではポーキサイトの補給が…」
(撮影者:和賀さん)
けんけんがくがく……
「将軍、偵察部隊が帰還しました。急ぎ報告があるそうです」
「わかった。通せ」
ガチャリ
「うわ〜提督だらけ…緊張する」
「こんな重役だらけの会議の中に僕等みたいなのが入ってもよかったのかな?」
「別にかまわんが2人だけか?確か4人組と聞いたが」
「あーそれは……なんていうか」
「どう報告すればいいのか」
「将軍に向かってなんという口の聴き方を…」
「さすが妖精、命知らずにもほどがある!」
「……いや、ここは居ない二人を心配する場面では?」
「だよねぇ。ただこいつらが」
「あーうん、確かにこいつらが行方不明といっても気が付いたら鎮守府に戻ってる事多いし心配ないか」
「そーそー。どうせ今頃はお腹すいたからとカレー食べてる最中だろうし」
「伊勢さん大正解」
「でもいいですよね?報告に大人数詰めかけても迷惑だし」
「まぁな。お前ら妖精に軍の規律を守れなど堅苦しい事は言わん。なんなら特例でため口でも構わんぞ」
「いえいえ、それでも軍の形式には沿って報告はさせてもらいます」
「なので……将軍に報告。北方への哨戒により敵の大軍勢を発見しました」
「そうか。場所はわかるか?」
「当然です。彩雲の索敵能力は伊達ではありませんから……えっと、ここです。さらに進行方向と以前から見かけていた敵補給部隊の動きからするとここがほっぽちゃんやダイソンを始めとする鬼や姫クラスの集結地点となりそうです」
(撮影者:和賀さん)
「ここは…………敵も馬鹿ではないということか」
「はい。攻めるに難しく守るにたやすくという天然の要塞です。なので周辺の敵を掃討して補給路を経ち、兵糧攻めによって敵が打って出るのを待つのはどうでしょうか?」
「いやいや、まずはこの地点に艦娘を集めて敵を誘いだすのはどうでしょうか?例え誘えだせずともここを前線基地とすればその後の活動が行いやすくなりますから無駄にはなりません」
「それならばここの渦巻き地点を利用してみるのはどうだ?駆逐艦のみとなるが上手くいけばB地点からE地点への移動がより早く行えるので」
(撮影者:和賀さん)
「……一人ぐらい特攻を仕掛けるべきという馬鹿げた案がでると思ったが、頼もしい限りだ」
「当然です。我らは将軍の元でいろいろ鍛えられてますからね」
「それは最高のほめ言葉として受け取らせてもらう……がすまんな。ワシの提案は……… 特 攻 だ」
一瞬の沈黙の後、
大きなどよめきが走る会議室
「わかっておる。本来は愚策だろうが考えてほしい。敵は秘密裏に秋刀魚鎮守府を破壊した兵器、もしくは少数の精鋭部隊がいるのだ。あれ以降他の鎮守府に直接攻撃されておらんとはいえ、今後また直接攻撃されないという保証はない。………言いかえれば我々はすでに王手への秒読み段階がされているも同然だ」
「な、なるほど…ですがここへの特攻は」
「かなりの被害は避けられぬだろう。場合によっては轟沈者がでるかもしれん」
「………」
「だが、やるしかないのだ……例え多くの駒を失おうとも王将という駒、鎮守府を守らねば前線が崩壊して負けなのだ。今まではリア充提督やらブラ鎮提督を叩きのめしてきたが、我らが本来戦う敵は深海棲艦!!その本分だけは忘れてはならん!!!」
「………わかりました。我らが未だ軍人で居られるのは将軍のおかげ」
「例え艦娘達を死地へ送ろうとも……覚悟を決めましょう!」
「………いい目だ。ワシは貴様等を誇りに思う」
「光栄でございます」
(撮影者:ぽちさん)
「作戦の決行は三日後とする………それまで各々準備を進めるがよい」
「かしこまいりました」
「ワシはこれから上層部の伊園武参謀総長へ連絡を取る………作戦に関わる者には非情な決断を行わせてしまうが後の事は任せるがよい。例えどんな事になろうとも上層部からの要らぬ干渉だけは防いでみせる」
「将軍………」
「礼はいらん。それより………暁の水平線に……」
「勝利を……刻め!」
「これにて会議は終了する」
(撮影者:和賀さん)
こうして会議は終了し各々の提督達は行動を開始した
(撮影者:おかぴーさん)
腹が減ってはなんとやらと…
(撮影者:青緑さん)
補給を行う者……
物資を調達する者…
国家の枠を超えて…
手を組む者…
誓いを立てる者…
(撮影者:しょぼーんさん)
のどさくさに紛れて……
(撮影者:七兎さん)
ケッコンカッコシボウフラグを立てる者……
無邪気な艦娘に……
(撮影者:青緑さん)
心癒される者……?
一時の安らぎを満喫する者……
提督達はやがて来るであろう……
略奪轟沈という名前の
(撮影者:すたっふの人)
残酷な運命が来ようとも……
(撮影者:和賀さん)
心残りがないように……
(撮影者:七兎さん)
悲劇を受け入れるために……
(撮影者:和賀さん)
各々が来るべき作戦に……
(撮影者:和賀さん)
備え始めたのであった
to be continued...
次回予告
秋刀魚提督、死す
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