現在地:酒場


                         
                        ,ヘ/L──- 、
 U [] V 日 ▽ U [] V    Lニ)r_」=== イ 夏が終わっても酒場は終わらない
 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡     ,ヘ、i ノノλノハノヘ  
く|   ,..-──-ヘ/i |>[] 目   .。,'  `(ハリ ゚ ヮ゚ノi) ',
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  <>' 〈(つyiつ.||>  ノーブレーキデドコマデモイコウ ← 妹様等身大POP(常に喋ります)
     ,く/_!__」>,  ━┳━     ━┳━     ━┳━








輝夜「さぁ、はじめるざますよー」



うどんげ「い、いくでがんす…」



永琳「ふんがー」



妹紅「おまえらはまともにはじめることもできないのか…?」



慧音「全くだ。なんなら今からもこたんとの合体奥儀ロングホーントレインで突きあげてやってもいいんだぞ」



ミコ「やめなさい!大体そんな合体技なんてもってないでしょうが!!」



魔梨沙「うふふ…どこぞの動画だと練習中とかいう話を聞いたりはするけど、ここの二人は無理でしょうね〜」







咲夜「発動してもせいぜい『火牛の計』ってとこでしょうね」



妖夢「えっと、それって角に燃え盛る松明をくくりつけ、なおかつ背負わせた藁に火を放ることによって興奮させた牛の大軍を敵軍目がけて解き放つという戦国時代で使われた戦略の一つ…ですよね?」


幽々子「その通りよ〜だから、敵の殲滅が済んだらそのまま牛の丸焼きも楽しめるというまさに一石二鳥のお得な技なのよ〜」


小町「どうでもいいけど、大丈夫なのかね?」


映姫「確かに動物虐待という意味では問題あるかもしれませんが、火で猛牛を制する行為古くから伝わる儀式的な意味合いも含まれてるので罪として問うのは難しいですね」


小町「いえ、そうじゃなくって…」



きもけーね「だれが猛牛だ!!」



妹紅「そんなに死にたいなら、お望通りその火牛の計を使ってやるぞ」


輝夜「ふん、できるものならね」




きもけーね「なら、望み通り火牛でもって今すぐ突きあげてやる!!!妹紅、背中に乗れ!!!」




妹紅「了解した!塵も残さずふっとばしてやる!!」



輝夜「その台詞はこの難題を解いてからいいなs」



























カリスマスター姉「カリスマ・オブ・レッドサン!!」


























ぐやもこけーね「ウボァー ウボァー ウボァー」



















小町「っということですよ」


映姫「なるほど、そういうことでしたか」


永琳「確かに、あの結末は予想通りよね」



カリスマスター姉「わかってるなら話は早いわ。いくら常連でも、酒場内での乱闘は禁止。またやらかしたらもう一発お見舞いするからよろしくね」



うどんげ「わ、わかりました…」


幽々子「それで、今日のお勧めメニューは何かしら〜?」



カリスマスター姉「そうねぇ。今朝に入荷した『魂込めたうに丼』なんてものがあるわね」



妖夢「魂込めたうに丼……魂……」


映姫「………小町。貴女まさか生活に困ってそこらの浮遊霊を」



小町「なんであたいがあの貧乏巫女みたいな真似せにゃならんのですか!!」



咲夜「それについては、貴女自身が一番よく知ってるんじゃないかしら?サボタージュさん」


カリスマスター姉「大丈夫よ。魂といってもそこらに漂ってる浮遊霊じゃなくって珍獣の魂を込めたものだから」


ミコ「珍獣ねぇ…」


魔梨沙「ちなみに、その珍獣というのはなんなのかしら〜?」


カリスマスター姉「それは………えっと………」



大ちゃんプリン「差し入れ先だった美食会の話によりますと『伝説の珍獣モリウニ』というものを使ったとか言ってましたですぅ」




全員「………」




カリスマスター姉「そ、そうよ。この『魂込めたうに丼』はその『伝説の珍獣モリウニ』を丸ごと封じ込めたという一品であってそこらのうに丼とは比べ物にならないぐらい…すごいのよ」



幽々子「じゃーそのうに丼の大盛りをもらおうかしら〜」


永琳「どうでもいいけど、モリウニってただ生息数が少ない上にメタルスライム真っ青な逃げ脚を持ってるだけで味そのものはイマイチよ」


妖夢「それ以前にモリウニなんていうネタを知ってる人がどれだけいるのかにも疑問ありますよ」


小町「そういうお二人は知ってるのかい?」


永琳「かなり前に姫が食べたいっと駄々こねてたから捕まえたことがあるわ」


妖夢「同じく、かなり前に幽々子様が食べたいっと駄々こねていた時にお師匠様が捕まえてきたそうです」


映姫「あれを捕まえるとはやりますね。捕獲クラスはS級の最高難易度を誇っていますのに」


うどんげ「でも、いくら高級で珍しい材料を用いても所詮はウニなんだし、どことなく庶民臭い気配が漂うのは気のせいかしら?」


ミコ「そういうことに突っ込むと面倒なことが起きそうだから黙ってあげることにして、さくっと前口上でも述べるわよ」


魔梨沙「最早今更っぽい気もするけどこの撮影は『全宇宙最強タッグトーナメント杯』という某プロレス漫画を彷彿させる大会に出る『黒赤ゼフユナイテッド(黒赤Z)』組の撮影よ〜」


咲夜「この大会は名前からわかる通り監督同士がタッグを組んで挑むという他とは違う特色を持つ大会ね」


映姫「かいつまんで説明しますと、自チームとパートナーとなるチームが30分ハーフなしのホーム&アウェイ戦を前半戦と後半戦と称して試合を行い、その得点合計で競うという…嫁カップのB.Dとほぼ同じルールですね」


小町「唯一違うところといえば、嫁カップの方だとパートナーは抽選でサイドも完全ランダムだったけど、タッグ杯の方だとパートナーもサイドも自由に決められるってとこだねぇ」


妖夢「後、嫁カップの方では勝ち抜きトーナメント戦でしたがタッグ杯はなぜかスイスドロー形式……」



幽々子「タイトルでしっかりトーナメント杯と銘打っておきながら、実際はスイスドローとはこれ如何に〜」



輝夜「そんな細かいことはおいといて、なんで私達のパートナーとなるチームがあの万年最下位なゼフになってるのよ!!」←リザレクしてきた



うどんげ「そ、それについては……」


妹紅「ご近所付き合いって奴だろ」←リザレk(ry



永琳「この大会はお祭り的な要素が強いわけだし、余所も強さ度外視によるインパクト重視なタッグが組まれてるのなら、私達も例に習ってインパクト重視なタッグにしてもおかしくないでしょ」



妖夢「だからって、万年最下位なゼフと組むなんてかなり思いきったことしますよね」



慧音「成績どうこうについてはあまり突っ込んでやるな。大体ゼフも万年最下位ただのイメージで実際の成績はそこまでひどくないぞ」



咲夜「それに、今回は向こうにパチュリー様達マスブレトリオが助っ人として加わってるので試合そのものに関しては大丈夫でしょう。……試合そのものだけは」



ミコ「試合以外に関してはどうなわけ?」



咲夜「死神の出番が来ること間違いなしってとこかしら」



小町「一応言っとくが、あたいはあくまで黒赤世界の幻想郷が担当でゼフの幻想郷は知ったこっちゃないよ」


魔梨沙「つれないわね〜せっかくのパートナーなんだし、近所のよしみで面倒みてあげればいいじゃないの」


映姫「その辺りはケースバイケースとして、実際に起きた状況を考慮して考えるべきでしょう」



うどんげ「どうでもいいけど、ゼフのH監督が殺されること前提とした会話になってるわよね」



妖夢「でもあのH監督ですから、真実味が高いですよ」



輝夜「まぁいいわ。あまりにも負けが続いて足を引っ張るようだったら妹紅もろともH監督に超難題の挑戦をしてもらうことにして憂さ晴らしでもするから、認めたげるわ」



妹紅「そうだな。ウサ晴らしのどさくさにまぎれて輝夜ごとH監督を焼き払うというのもよさげだね」



もこかぐ「………」



映姫「殺し合いは二人の日課であり、行き場のない力の相殺にもなるのであえて止めませんが、時と場所を選ばずに行ったり度が過ぎたりすると2人モロともふっとばしますよ。
後、そこのハクタクも加勢に現われたらその時点で小町をけしかけるので覚えておきなさい!!




慧音「な、なんのことだ。私は別にもこたんを助けよう等とは微塵も思ってない…ぞ」



小町「ていうか、なんであたいがあんな飢えた猛牛の相手をしないといけないんですか〜〜」



きもけーね「だから、誰が猛牛だ!!」



幽々子「面白そうね〜もし乱闘になったら妖夢もけしかけてみようかしら」


妖夢「えっと……この場合誰を斬ればいいんですか?」



幽々子「ん〜〜この場合ミコでいいんじゃないの」



ミコ「なんで私なのよ!!」



魔梨沙「丁度いいじゃない。巻き込まれたら否が応でも応戦しないといけないのだし、いい修行になるわよ〜」



うどんげ「よ、妖夢どころかミコまで引き込まれた。二人ともまともでそんなことに参加しないと思っていたのに……」


永琳「たまにはハメを外すのも必要なものだし別にいいじゃない。だから、私達もこの機会に…」


咲夜「生命遊戯の決着を付けるってわけね、わかったわ」



うどんげ「師匠達まで何をやる気なんですかぁ!!
うぅぅ……こうなったら最後の良心である私が狂気の目事態を好転させるしか」



ガチャピン「バケー(それだと好転どころか、余計に事態が悪化するんじゃねーのか?)」


ムック「モケー(まぁ、乱闘はいつものことだからな。でもってついでに話題を変えるためちょいっとCMでも流すか)」

















少女CM中……













蓮子「は〜い、テレビ前の愚民達こんにちは〜。毎度おなじみ華麗でぷりちーな蓮子おまけのメリーが送る『黒赤テレビショッピング』の時間よ〜」



メリー「(……)今日の紹介品はこちら。(多分)カリスマ勇者のなたまにあちゃん東京タワーからいきなり異世界へ飛ばされてそのまま異世界の王様から魔王退治へと叩き出されるという、王道的ファンタジーRPGゲーム『なたまにあちゃんの冒険』よ」



蓮子「東京タワーから異世界なんてどこぞの魔○騎士レ○○ー○を彷彿させるっていうか…そんな事実なんかないでしょうが!!



メリー「もちろんそんな事実なんて捏造に決まってるじゃない。いつも蓮子が先にボケをかますから、今回は先手打たせてもらったわ」



蓮子「くっ、メリーに先こされたせいで攻守が逆転してしまったけど…まぁいいわ。とにかく飛ばされたのはなたまにあちゃんだけじゃなく他にも多数いるのよね」


メリー「そう、だからなたまにあちゃんは他に飛ばされたメンバーを探し出して仲間に加えつつ、魔王を倒して皆で元の世界に戻る…というのが最終目的ね。もっともそんなカンタンに済むわけないけど」



蓮子「ということで、迫りくる強敵から逃げ回りつつお約束的に目覚めた魔法の力敵から剥ぎ取った資金で揃える装備の力敵の弱点を突きまくるこざかしいまでの頭脳戦略でもって打倒魔王に挑むなたまにあちゃんの冒険譚。今現在ここで絶賛配布中だから暇があるとプレイしてみるといいわ」



メリー「以上、今回は珍しくまともに終わった蓮子とメリーが送る『黒赤テレビショップ』でした」












※このお話は『魔法少女(ryなたまにあちゃん』わがままカリスマ勇者なたっちの冒険譚』とは一切関係がございません…たぶん



















輝夜「あーあのRPGね。戦闘が面倒とはいっても戦闘バランス、とくにボス戦が市販物よりきつめに設定されてたから白熱して面白かったわね。おまけに隠しボスなんか歯ごたえがあって挑みがいもあったわ」



妹紅「そんなこといって、序盤の理不尽な敵の強さに切れてキーボードクラッシュをしていたのは誰だ」



永琳「………」


ミコ「いろいろと思うところはあるんだけど、あまり突っ込むとあれだしチーム紹介に移るわよ」


魔梨沙「そうね〜向こうの相方チームはまだ編成が終わってないから準備段階だけど、私達はすでに編成とチーム表完成済みだし、サクッとやっちゃいましょう」


映姫「ということで、私達で選んだサイドは1P側で陣形はオーソドックス。この辺りはGKである輝夜を考慮したものになってますね」



うどんげ「姫は反則的なクリティカル補正を持つ高性能必殺技のおかげで1P側でガッツがある間は無敵に近いんですが」




妖夢「ガッツが切れたらとたんに笊…ですよね」



小町「それならさらしでもつけさせた方がよかったんじゃないですかぁ?」


永琳「定石を踏むならそれがいいんでしょうけど、今回は30分ハーフなしの短期決戦。敵は数を撃ってガッツを削る物量よりも大技をぶち込む一撃必殺で挑んでくるでしょうから、こっちも数より質にした方がいいはずよ」



慧音「という永琳の指示もあって、輝夜にはマジックハンドを持たすこととなったんだが……ただたんに自分が楽したいだけじゃないよな?」



永琳「ご想像にお任せとだけ言っておくわ」



幽々子「まぁ〜どっちでもいいじゃない。いくら点を取られてもそれ以上に点を取れば勝てるものなんだし〜」



咲夜「攻撃陣をみるとものすごい不安がでてくるから、その意見にはいくらか賛同できないのだけど…」



永琳「ちょっと、いくらうどんげがゴールの一つどころかドリブル突破もできない駄目駄目なFWでもその言い方はないんじゃないかしら」



咲夜「あら?私はそんなピンポイントで具体的なことなんか言った覚えはないのだけど」



永琳「………」


小町「思いっきり墓穴を掘ったようだね」



妖夢「だ、大丈夫ですよ。今度こそ汚名を返上…じゃなくって挽回すればいいんですから!!」



  



うどんげ「そ、そうよね。今回は妖夢も来てくれたから魂魄2代も撃てるのだし・・・うん、私はできる!できる娘なのよ!!



ミコ「なんだかものすっごい哀れに見えてきたけど、不安なのは変わりないわ」


魔梨沙「赤眼コンビは元々低ランクなFW扱いだし、ここは私達旧作コンビが頑張るしかないわね〜」


妹紅「そういうお前らも低ランクだろうが」


魔梨沙「私は低ランクといってもシュート力は魔理沙と同等な上にべんじょすりっぱで強化してるのだし、近距離なら西行や大結界なんかも軽々ぶちぬいちゃうわよ」


映姫「とにかく話からわかるようにオーソの3トップセンターに妖夢、サイドに魔梨沙と鈴仙という攻撃特化な連中で固めました。でもって、変身していたハクタクは配置場所がないということで(弾幕言語でもって)変身を解除させて後ろに下がってもらったのですが」



慧音「くくく…FWを下ろされたとはいえ、すぐそばにもこたんが……」


咲夜「ものすごい作為的なところに置いたものね」


小町「う〜映姫様ぁ。本当に作為なんてないんですよね?」


映姫「えぇ、ミコは魔梨沙のサポートをするためやボール運びの上手さからトップ下が適任でしょうしハクタクも必殺パスがないなら中盤密集地帯を抜けだす必要があるために足の強化は必要不可欠。となれば、妹紅の先行正直者の死を決めるために近くへ配置するのは当然の成り行きでしょう…っていうか」




映姫「そうしないと納得してくれなかったんですよ!!仕方ないじゃないですか!!!」




幽々子「思わず素がでちゃうなんて、閻魔様もいろいろ大変ね〜」


妹紅「ちなみに、私はTSSHで言ったとおり輝夜を守るために左サイドバック。でもって慧音は閻魔様の妥協案で左ボランチさ」


  



慧音「私が三種の神器で敵の行く手を阻んだところにもこたんが正直者の死を決める…これはまさにコンビプレイ……ぐふふふふ」



妖夢「……この場合は頼もしいと思ってもいいんですよね?」


ミコ「頼りにしていいかどうかは難しいけど、敵にはいろいろな意味でプレッシャーを与えてくれそうだからいいんじゃないのかしら?」



小町「それで、続きなんですが……なんであたいが右サイドバックの映姫様すぐ近くである右ボランチなんかに」



魔梨沙「消去法でしょうね〜」



永琳「必殺ディフェンスがないならDFを任せられないし、かといって必殺シュートも減衰が高いからサイドのFWには決定力という点でイマイチ。となると必殺パスを生かした中盤からの球運びに徹してもらうのが一番なのだけど」



咲夜「先ほど言った通り、ミコはFWである魔梨沙のサポートと試合運びのセンスを買われてトップ下ハクタク慧音は妹紅とのコンビのため左ボランチ。よって余った中盤は右ボランチしかない…というわけだけど」



映姫「何より、チーム編成の会議に遅れてくる方が悪いんですよ!!(ビシッ)」



小町「きゃん!!」



映姫「全く何をやってたんですか!!ギリギリ間に合ったとはいえ、あの時はもう代わりを用意してしまおうなんていう事態になりかけていたんですよ!!!
あのまま解雇にして大会が終わるまで反省文を書かせてもよかったんですから、
お情けでチームに入れてもらえただけでも感謝なさい!!!!


※ こまっちゃんはレベル調整最終戦の一つ前に店へと並びました。




小町「きゃんきゃんきゃん!わ、わかりました〜〜〜(へこへこへこ)」




うどんげ「そういえばこんなこと聞くのもあれなんですけど、閻魔様はなんでこの大会に…」


映姫「それにつきましては、これのせい…ですかね(ガサガサ)」


魔梨沙「これは〜ブン屋の新聞ね〜」



ミコ「記事内容は…えっと、『スクープ!!銘酒パンデモニウムはなんと魔界ではなく地獄で作られていた』……なにこのうさんくささ120%の記事は」



輝夜「あーこれって結局はガサネタだったのでしょう」


妖夢「むしろ文さんの出す新聞なんてガサネタしかないはずなんですが………幽々子様はすっかり信じてしまってたんですよねぇ(ため息)」


咲夜「同じく、お嬢様もすっかり信じた口で地獄の方に出向いたのだけど……地獄の仕事を手伝いながらもありもしないものを探す妖夢がちょっと哀れに思って私も仕事を手伝いながら、ブン屋の情報がガサネタであるという材料を取りそろえて信じ込んでいた連中を納得させたわ」



映姫「まぁ冥界と紅魔館の従者が仕事を熱心に手伝ってもらったおかげで若干余裕もできましたからね。その余裕を利用して地獄を騒がせた張本人であるブン屋に説教の一つをかまそうと思って出張ってきたのですが………」



小町「どっか逝っちゃっていないんだよね、これが」


映姫「えぇ、イライラとしていたもので山にいた見回り天狗をつい手荒な方法で問い詰めてしまいましたが、結局行方知らずで………」



うどんげ「ブン屋へのストレスのはけ口として、この大会に出ることとしたのね。よくわかったわ」



永琳「ていうかズタボロになった椛が私の診療所にやってきたのは、そういうことがあったからなのね」


輝夜「そういえば、あの椛とかいう天狗は一年ぐらい前にも大怪我で運ばれて来たわよね」


妖夢「ギクッ


妹紅「あの時は永遠亭前で私と輝夜が派手に弾幕っていた時だったのに、ブン屋が血相を変えて飛んできたんだよな。しかも、私達の本気の弾幕の壁をあっさりかいくぐってきたことにはさすがに驚いたぞ」


永琳「あのブン屋もそれだけ必死だったのよ。事実、あの娘の怪我は鋭利な刃物で急所をずばずば斬られて瀕死もいいところだったのだし、後数分遅れてたらどうなってたことやら………」


妖夢「………」



うどんげ「妖夢、なんだかすごい汗びっしょりだけど………まさか!



咲夜「しかし仲間意識の強い天狗にそんな真似して、号外の一つもでないのはおかしな話よね」


幽々子「確かに〜その件で一時期山は騒然としていたそうだけど、たまたま居合わせた閻魔様が犯人をとっちめることで話がついたそうよ〜」


映姫「天狗達の方もその頃は山の新しい神様のことでどたばたしていましたからね。不安を煽るニュースはその山の新しい神様や鬼達を刺激しかねないってことで、しぶしぶでしたが犯人の処分権を全て私に任せてもらいました」


妖夢「……………」


うどんげ「…………えっと、この件はタッグ杯と関係ないことだしそろそろ本題に…」


輝夜「じゃ、話を元に戻して…最初に言いそびれたけどこのチームのキャプテンは私よ。チームキャプテンで最後の壁なのだから、皆は私を全力で守るのよ」


妹紅「はいはい、元々そういう約束だったんだしな。だから副キャプテンである私がしっかり守ってやるさ」


咲夜「同じく、成り行きとはいえお嬢様からの許可も下ったことだし任されたからにはしっかり仕事をいたしましょう」


幽々子「ふふふ、不動のオーソ4番とも呼ばれる紅魔館の犬が目の前にいてくれるなんて頼もしいわよね〜」


映姫「そういう亡霊嬢も、気持ち程度には期待させてもらいますよ」


小町「気持ち程度っすか…」



妖夢「スィーパーの幽々子様GK並に動きませんから、気持ち程度が丁度いいんですよ」



ミコ「むしろ亡霊嬢は庭師のおまけとして付いてきたようなものなんだし、主の期待は前衛に出向いてる従者の方にまわした方がよさそうよ」



慧音「そうだな。曲りなりとも妖夢は今回の主戦力なのだから頑張ってもらいたい」



妖夢「はい。幽々子様が後ろから見ている手前無様な真似はできませんからうどんさんと一緒に期待以上の働きをこなしてみせましょう!」


うどんげ「うん、私だってやればできるのよ。頑張れば1点ぐらいは…」


魔梨沙「うふふ、一応私もミコと一緒に攻めたりはするけど決定力不足なのは否めないだろうし〜」


輝夜「いざというときはお頼み申し上げます。さいばんちょー」



妹紅「せんせーというか、さいばんちょー一発どかんとお願いしやすって奴か?」



映姫「どーれ、任せなさい。このKOJでもってGKを見事に打ち抜いてみせよう…
って何やらせるんですか!!!




咲夜「とかいう割には、満更でもなかったわよね」


永琳「むしろノリノリだったわ」


幽々子「閻魔様も以外とお茶目よね〜くすくすくす」






映姫「………お前ら有罪」



うどんげ「そ、そうよ。閻魔様が有罪なんて言ってるんだからあまりおちょくるのは……有罪ぃ?!





妹紅「いきなり有罪なんて、いろいろなものが飛び抜けすぎだおーー!!」











映姫「うるさーーーい!!お前ら一人残らずふっとばしてやるぅぅぅぅ!!!!」



















小町「わーーー映姫様酒場内で暴れないでくださいってばぁぁ!!!」
















ミコ「まずいわ!ここでラストジャッジメントなんて放たれたら酒場が潰されるから、誰か取り抑えるのよ!!!」



魔梨沙「自分で動きなさいって突っ込むわよ、そこは」



慧音「そんなことにいちいち突っ込んでる場合じゃないだろうが!!」




妖夢「とにかく、手荒になりますが私が取り押さえますよ!!
いきます……スペルカード宣言」




















断霊剣「成仏得脱斬」

























カッ!!






























カリスマスター姉「うぼぁー うぼぁー うぼぁー 」




















妖夢「あ゛っ………






全員「…………」





輝夜「えっと、閻魔の方は永琳が鎮静剤を打ってくれたからなんとかなったんだけど…」



咲夜「…………お嬢様を理由もなく吹っ飛ばすなんて大胆不敵もいいところねゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)」



妖夢「ち、違うんです!これは、その……閻魔様を狙って斬りかかったら急にカリスマスター姉さんが躍り出てきたせいであって……ていうか、あれはカリスマスター姉であって私達の世界のレミリアさんとはちが………」



咲夜「………スペルカード宣言」















傷魂「ソウルスカルプチュア」


























妖夢「いやいやいやいやいやいやいや、ですからまずはおちt……」























咲夜「死ね!!!」
































妖夢「アーーーーーーー!!(ズガガガガガガガガ・・・・・・)































幽々子「(みょんの悲鳴を聞いてない振りしながら)まぁ〜カリスマスター姉を吹っ飛ばしたのはまずいかもしれないけど、どうせ明日になったらすっかり忘れてるわよ、きっと」



ミコ「そうよね、単純なカリスマスター姉だし明日になればころっと忘れてるでしょ」



うどんげ「ていうか、従者があんな目にあわされているのにそんな冷静でいられる方がアレな気もするんですが…」


幽々子「すぐそばに救急箱さんがいるのだし、あれも修行の一貫と思えばなんでもないわ〜」


永琳「私を救急箱呼ばわりなんていい度胸っといいたいところだけど、ここは一時撤退した方がよさそうね」


輝夜「そうねー。ぐずぐずしてるとカリスマスター姉が復帰してくるし、撮影はここで終わってさっさとずらかることにしましょ」



妹紅「それもそうだな。咲夜が落ちつくと同時に閻魔と庭師を回収して逃げるとするか」




全員「あいあいさー」



慧音「っと、忘れるところだったがお勘定はここに置いていくぞ。お釣りはチップと修理費代わりとしてとっといてくれ」



大ちゃんぷりん「わかりました〜またのご利用をお待ち申しあげますですぅ」
























……数分後







カリスマスター姉「う〜ん…なんで私は外でHを枕にして昼寝なんかしてたのかしらというか、この頭痛は一体(ずきずきずき)」


大ちゃんぷりん「カリスマスターれみりあ様おかえりなさいませ。いつのまに外へでてたんですかぁ?」


カリスマスター姉「ちょっとした野暮用よ。それより、私がいない間に店で何か変わったことなかったかしら?」


大ちゃんぷりん「ん〜そうですねぇ。黒赤の皆さんがいつも通り大騒ぎしてましたが、ついさっき撮影が終わったらしくお代をおいてさっと切り上げたくらいですよぉ」


カリスマスター姉「そう……てか、本当に何故外なんかで寝てたのかしら………」





からんからんからん☆



大ちゃんぷりん「いらっしゃいませ〜」


カリスマスター姉「っとお客さんが来たわね。考えることは後にして接待接待っと…」














とまぁ、そういう酒場での一件があったわけだが気にせず……

タッグ杯へ続く〜〜〜



おまけの編成図




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