現在地:どこかの休憩所
パチュリー「むきゅ〜〜〜」
アリス「パチュリー、お疲れ様」
美鈴「中国4千年の漢方薬入り特製スタミナドリンクを持ってきました。これを飲んでください」
アリス「特製スタミナドリンクってそんな紫色で泡立つ怪しげな液体なんか誰が」
パチュリー「ごくごくごく…」
アリス「飲んでるし?!」
パチュリー「ぷはーありがと、これで一息ついたわ」
美鈴「どういたしまして」
パチュリー「というわけで…撮影開始ね」
アリス「そ、そうね。撮影といってもカオスカップの進行で忙しいからカメラ役は上海と蓬莱が受け持つことになってるというか」
美鈴「私達がカメラを借りて勝手に撮影してる状態ですよね」
上海「シャンハーイ(いちおー撮影許可はもらってますよー)」
パチュリー「とまぁそういう裏事情はさておいて、今回の撮影は『例大祭後夜祭』という突発大会に出た『黒赤マジック【虹】(黒赤虹)』のドキュメンタリーよ」
美鈴「突発なだけあって参加はものすごいバタバタでしたが」
アリス「バタバタというか、私達が無理やりパチュリーを捕獲して連れ出したような感じだったけど」
蓬莱「ホラーイ(詳しく語ると…)」
……少女回想中
アリス「パチュリー…あの…今丁度突発の大会があるけどよかったら一緒にどう?」
パチュリー「突発って、今どういう状況なのかわかって言ってるの?」
アリス「わ、わかってるわよ。今はカオスカップの進行で大変だってことぐらい」
パチュリー「わかってるなら何度も言わせないで」
アリス「で、でもパチュリーはイブ杯以降大会に全然出てないからたまには気晴らしを…じゃなくって、このまま引きこもってると喘息が悪化するかもと同族を心配してこう誘ってるのよ!!」
パチュリー「………同族の心配。貴方が…?」
アリス「そ、そうよ!!貴女の身体が心配だし、カオスカップといっても今は予選が終わって一息つけるから………」
パチュリー「……無理せず正直に言いなさい。カオスカップ前半の撮影時に私と魔理沙がいちゃいちゃとしてたからそれを嫉妬して無理やり引き離そうっていうのが魂胆でしょ」
アリス「(どっきん!!)だ、だだだだだだだれがそんなことをををををを…(ドキドキドキドキ)」
パチュリー「図星だからってそこまで動揺することもないのに…本当、単純というかなんというか」
咲夜「はいはい、そこまでです(ぱんぱん)」
美鈴「話は聞きました。私も今はフリーですから協力しますよ」
咲夜「そういうことで、パチュリー様。後のことは私達にお任せして安心していってらっしゃいませ」
パチュリー「何を言ってるのよ?!だから私は…」
美鈴「つべこべ言わず、大会の申し込みにいきますよ。締切はすでに30分切ってるんですから(ひょいっと担ぎあげ)」
パチュリー「こ、こら離しなさい!私はそんなのにd…ゲホゲホッ」
咲夜「これが大会の参加申込票とチーム表。喘息が悪化する等の万が一な時の保険で美鈴も付けてあげるからアリス、以前の約束通りパチュリー様のことよろしくね」
アリス「う、うん……(こういうやりとりは紅魔館だと日常茶飯事なのかしら…?)」
上海「シャンハーイ(とまぁこんな感じで参加することになったの)」
パチュリー「またっく、無理やり参加させられてこっちはいい迷惑だったわ」
美鈴「の割には試合中まるで水を得た魚のように張りきってましたよね」
パチュリー「せっかく出るなら実戦経由の検証もしないと無駄骨じゃないの!だから、この際ゴーレム人形の実験投入や『PRCF』での調整と日頃の鬱憤の解消を兼ねてやらせてもらったわ」
アリス「何はともあれ、気分転換になってくれたなら外へ連れ出した甲斐もあったわ」
美鈴「そんなこんなで最終成績はベスト4でした」
パチュリー「参加チーム数は17チームでトーナメント戦だったから2回勝てばベスト4確定だったし試合も15分ハーフなしですぐに終わるから盛り上がりもクソもなかったけど」
アリス「突発だからその辺は仕方ないと思うわ。それに、こういう機会じゃないと上海と蓬莱も試合に出せなかったし」
上海蓬莱「シャンホーライ♪」
パチュリー「私的にいうと、上海はフィールダーの一員ではなくアリスの手元に残しておいての上海カットをやってほしかったんだけど」
美鈴「仕方ありませんよ。あの大会では上海カットの使用に特別な許可が必要でしたし」
パチュリー「……勝つためだったらアリスを外すべきだったかも(ぼそ)」
アリス「………」
パチュリー「冗談よ。効率だけで東方サッカーが勝てるほど甘くないし、効率だけで勝てないなら『仲間意識』や『信頼』という不覚的要素にかけてみるのも悪い賭けじゃないわ」
美鈴「いえ、悪い賭けじゃありませんよ。それに、大会での優勝はその時にしか残らないものですが『仲間意識』や『信頼』は後々の財産にもなるもので大切にして損ではありません」
パチュリー「そういえば美鈴は『GGCC(プレ)』で激戦を戦いぬいてのベスト4まで辿りついたのだし、その意見は参考にさせてもらうわ」
蓬莱「ホラーイ(さっきの発言からみて、もう参考となってる気も…)」
アリス「それで、これからどうするわけ?試合を振り返る…のはやめた方がいいわね」
上海「シャンハーイ(元々勝手にやってる撮影だから、試合詳細を述べるほどの時間ありませーん)」
パチュリー「なら詳細結果は↓を見てもらうこととして…次は『初心者大歓迎!東方サッカーはまだまだ続くよ杯』にもでるわよ!!」
アリス美鈴「……はぃ?」
パチュリー「小悪魔にテレパシーで聞いてみたけどカオスカップの方は私がいなくても全く問題はないみたい。
ならこのまま次の突発大会にでることだって可能なはず!!」
アリス「なんでそうなるわけなの!?」
パチュリー「アリスも美鈴も『PRCF』での私のチームに参加してもらいたいし、ここまできたらところん実戦を通して理論を切り詰めるわ!!」
美鈴「う〜ん……さっきのスタミナドリンクにマン○ラゴラの根を少々混ぜたのがいけなかったんですかね?」
アリス「ちょ、それ劇薬もいいところな強心剤じゃないの!!」
パチュリー「さぁ、今の私は喘息の調子もいいし次は優勝逝くわよ!!」
アリス「はぁ……まぁいいわ。上海蓬莱共々付き合ってあげる!!」
上海蓬莱「シャンホーライ♪」
美鈴「私も最初は『GGCC』での調整を兼ねてだったんですが、パチュリー様を放っておくことできませんからね。ですが…いいんですか?『初心者大歓迎!東方サッカーはまだまだ続くよ杯』は私がいるとマイナスハンデが」
パチュリー「さっき美鈴が言った通り、東方サッカーは効率よりも絆の方が大事なのだからノープロブレムよ!」
美鈴「パ、パチュリー様…(じ〜ん)」
パチュリー「もちろんアリスや上海蓬莱、そしてゴーレム達も期待してるわよ!!」
アリス「任せて頂戴!」
上海蓬莱「シャンホーライ♪」
人形達「………(無表情だが、微妙に微笑んでいるような気がする)」
妖精「必殺は怖いけど、グローブもあるしなんとかがんばってみます〜」
パチュリー「じゃ、魔理沙みたくここは気合いを入れるためにあれをやるわよ」
アリス「あれって…あぁ、あれね」
美鈴「構いませんよ」
上海蓬莱「シャンホーライ(同じく〜)」
パチュリー「なら…逝くわよ! いちー」
アリス「にーー」
美鈴「さん!!」
全員「ダァァァーー!!!」
パチュリー「…ゲボハァ!!!(大量吐血)」
アリス「って、パチュリーーーーー?!!!!!」
美鈴「わー?!!口から血と一緒に魂が…!!」
アリス「は、早く捕まえるのよ!!」
美鈴「は、はいぃぃぃ!!!」
パチュリー「うふふふふふふ…あはははははははは……ぐふっ」
アリス「あー今度は心臓が止まったわーーー!!
早く電気ショック…じゃなくって心臓マッサージを!!!」
美鈴「し、心臓マッサージですね!わかりました………(溜)……
たぁ!!!(双撞掌底破)」
パチュリー「げぼはぁ!!!(二度目の大吐血)」
アリス「強過ぎよぉぉぉ!!!!少しは加減というものを…」
上海「シャンハーイ(なんだかものすっごい不毛だから専門家な永琳先生を呼んだ方がいいような気もするけど)」
蓬莱「ホラーイ(そう思ってさっき咲夜さんに電報送ってみた。これでなんとかなるはず)」
上海「シャンハーイ(さすが蓬莱。慌ててるご主人様と違ってそこに痺れる憧れるぅ)」
蓬莱「ホラーイ(じゃぁそういうことで、ひとまず撮影はこれでおしまい)」
上海蓬莱「シャンホーライ(また次の大会でお会いしましょう(ぺこりとお辞儀))」
1分後、時間を止めてきた思われる咲夜が有無を言わさず連れてきた永琳のおかげでパチュリーは一命を取り留めることができた。
でもって、吐血と症状悪化の原因を与えた美鈴はその後……
咲夜さんから
特盛りナイフがプレゼントされたとかなんとか………
続く?
■ 黒赤マジック【虹】 戦歴
1回戦(1Pサイド)結果:勝利
vs 式神テンコー遊蹴団(テンコ) 監督:もげ○ら 1−0
得点:パチュリー(ロイヤルフレア1点)
準々決勝(2Pサイド)結果:勝利
vs いつもの庭師(みょん) 監督:4th 2−1
得点:パチュリー(ロイヤルフレア1点、強烈ヘディング1点)
準決勝(1Pサイド)結果:敗北
vs YEBISU PL@NETU(ゑびす) 監督:霜降教授 2−3
得点:美鈴(ひりゅうのけん1点)・パチュリー(賢者の石1点)
3位決定戦(1Pサイド)結果:敗北
vs ソニック文とCOOLな妖怪たち(クール) 監督:dact 1−2
得点:パチュリー(ロイヤルフレア1点)
ねじこみ:パチュリー→蓬莱(11番人形)
総得点6 総失点6
成績:2勝2敗(ベスト4)
得点:パチュリー(5点)・美鈴(1点)
ねじこみ:パチュリー→蓬莱(11番人形)
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