新兵器を開発しました
(やはり時間軸は『これ以上速くなっても知らないお』の直後から)
(撮影者:和賀さん)
どこからともなく響き渡る軍歌の演奏曲
「地響きの次は軍歌ですか…爆音や悲鳴なら聞き慣れてるのですがこれは聞き慣れてないので何か異変でもあったのでしょうか?」
「爆音や悲鳴よりも軍歌の方が異変扱いとされる御影鎮守府……そしてそれにすっかり順応してしまった私(ZU-N)」
「ここだと非常サイレンも『オオカミ少年扱い』だしねぇ。とりあえずこの音楽が聞こえたということは丁度バケツが担当してる新兵器の開発を進めてるところかな」
「開発で音楽……あー確かにある演奏を行ってる最中は開発の成功率が上がるという噂あるので納得です」
「僕は今からバケツが開発中の新兵器の出来具合見に行こうと思うけどせっかくだし君達も付いてくる?」
「取材してもいいならぜひお伴させてください(ビシッ)」
「おーけーおーけー。君達にはモルモットの件でのお礼あるからサービスしたげるよ」
「きょーしゅくです」
「最初は怒ってると思ってたけど実際はそうでもない…?」
「ご想像にお任せするよ」
「……本当、整備班の連中は考えてる事が読めなさすぎて逆に怖いわ」
そうして整備妖精さんに案内されるように御影鎮守府のある一角……
過去二回の会議では(メタ発言すると別の利用者が居たために)開かれる事のなかった扉を開け放つとそこは
大人数の収容が可能な大ホールであった
「ほー御影鎮守府にはこんなところがあったのですか……いえ、中の人が元々この近辺で幼少時代を過ごしたじもてぃーなので過去に訪れた可能性あるのですが、なんせ20年以上前の話。記憶も定かではないそうです」
「少なくとも震災後はまず訪れた事はないはず……かな?」
「君達何してるのさ?こっちへおいでよ」
「あるぇ?いつの間にというかどうやって1階へ降りたのですか?」
「ふつーに飛び降りた。早く飛びおりなよ」
「えっと……ちょっとこの高さじゃ無理ですね。階段使わせてください」
「階段はそっちじゃないよ」
「ではこちらへ……」
「そっちへいくとかえっちゃうよ…」
「お前ら古井戸へ空飛ぶ靴を探しに来た某王宮戦士の真似ごとで遊ぶな」
「はい。おふざけはこの程度にして…(ガシッと足を掴んで)背後霊さんお願いします」
「い、いきなりなに?」
「だから青葉を無事に1階へ下ろしてください。靴なんかに頼らずとも自力で空飛べるのでしょう?」
「………本来なら1階目掛けて蹴飛ばすところだけどそれでヘタに損傷させて整備妖精さんのお世話にさせたら」
(撮影者:りょおさん)
「まではないにしても、貸しを作るという意味で怖いから特別サービスよ。ただし…」
「丁度ベストな位置だからといってその手に持ってるカメラを上に向けたらその数秒後、頭が私の足の裏と床によるサンドイッチの具になると思っておきなさいよ」
「撮りませんよ。大体かぼちゃなんか撮っても全然おいしく」
ゲシッ!!
「アッー!」
ひゅるるるるるるる……・・ぐしゃー
「ビクンビクン……」
「あーあ、また余計な仕事増やしてくれちゃって」
「ご、ごめんなさい。ついカッとなって…(ふわふわ)」
「まぁいいよ。ここに来たらバケツ一杯あるし一個ぐらいどうということはない(ばしゃ)」
「……はっ、また青葉取材中にお昼寝してしまいましたのでしょうか?」
「……デジャウを感じる台詞だけど、もしかして大破とかになると直前の記憶吹っ飛ぶの?」
「その辺り詳しく知りたいけどとりあえずバケツが新兵器開発の最終段階へ入ってるよ。写真撮るなら早くした方が…」
「はい。それではまずその風景を一枚撮らせて」
「……ニア驚愕する」
「むむむ…これはまずどこから突っ込むべきでしょうか?青葉頭の処理が追いつきません」
「同じく私も何が何だかさっぱりわかりません。説明お願いします」
「あれは楽器から出る音波をバケツの中でシェイクさせつつ受ける事で中身を原子レベルで分解して、そこから望む形にマテリアライズ化させるため元となるエーテル体に手を加えてして……それだけだと構築時の条件を満たせられないから円を描く動きで……足りない部分は生命力を………うんたらなんたら」
「ごめんなさい。もう少しわかりやす〜っく説明お願いします」
「ぶっちゃけちゃうと『錬金術』って奴かな。それでバケツの中身をいろいろな別成分に作り変える事で新兵器の開発を行ってるのさ」
「原理はわかりませんが何やってるかはわかりました。そうして出来あがった新兵器の成果は如何ほどに」
「まだまだ不安定なところはあるけど今のところは……中身をスライムみたくねばねばにさせたり、修復材(改)みたくもじゃもじゃを大発生させたりが安定してるね。これらは弾丸に詰めると『スライム弾』とか『もじゃもじゃ弾』として使えるよ」
「あーそれは某所で代理取材してもらったガラクタさんから聞きました。なんでもバケツの人が戦車形態へと変化する事で使用可能になるとか」
「いやいや、ちゃんとバケツ形態でも使えるよ。ただその二つは深海棲艦相手だと効果あんまりないから今直接攻撃が可能になるようなもの、燃える水を生成中なんだ」
「燃える水とは、これまた汚物の消毒に役立ちそうです」
「単純に燃やすだけでなく燃料補給としてでも使えるから便利なんだけど、調整が難しくてなかなか上手くできないんだ。なんせ前にスライム弾と掛け合わせて作った全てを焼きつくすナパーム弾なんか…」
「引き金を引いたその瞬間」
「なんて陸奥さんの第三砲塔みたいな事が起きちゃって、まいったまいった」
「そんな事故を起こしてもまだ開発続けるんですか?っというか大丈夫だったんですか?」
「うん、僕等妖精は母艦が無事なら何度でも蘇れるしね(ケロり)。ついでに御影鎮守府自体も不慮の事故とか陸奥さん対策として備えはこれでもかってぐらい行ってるよ」
でもってその頃のむっつんはというと……_(:3 」∠)_ヘンジガナイタダノシカバネノヨウダ?
くしゅん
「ん……誰か私の噂でもしてるのかしら?」
お昼寝中のところお約束のくしゃみで目を覚ましたのであったヾ(:3ノシヾ)ノシシエスタッテイッタヤツアトデクンレンジョウニコイ
「備えはあっても陸奥さんみたく原因不明の爆発は怖いですよ」
「大丈夫だ問題ない。今回は夕張さんが秘書官として手伝ってくれるからね」
←(中の人:あせらさん)
「( ・´ー・`)どや」
「もっといい艦娘を頼む」
「えっ!?ちょ、ちょっと待って!私がいると…」
「 チ ェ ン ジ を要望します」
「やめたげてよぉ〜><;」
「ん〜代わりとなると…陸奥さんになっちゃうけどそれでいい?」
「チェンジを取り消して、やっぱり夕張さんを希望します(ドキッパリ)」
「よ、よかった。とにかくデータの解析ならバッチリよ」
「そうそう。夕張さんに前回の爆発事故を解析してもらった結果、爆発の原因は生成したのが燃える水の石油じゃなくって爆発する水……ニトログリセリンだった事も判明してるから原因さえわかれば対策も取れるし、もう何も怖くないよ」
「石油がニトロ……はて、化学の観点からみてどこをどう弄れば作り間違えるような事態が起きるのしょうか?」
「そこはあれ。科学の力に不可能はない!!…っでよろしく」
「合言葉は『明石整備隊の科学力は世界一ィィィィ!!』」
「わかりました。科学の力は偉大なりとしておきましょう」
「いくらなんでも科学万能過ぎや!!っと突っ込みたいけど、一つ質問いい?」
「いいよ。計算式とかそういった根本部分じゃなければ答えてあげる」
「その生成だけど……もしかして理論上G○N○○K○なんてものが作れるなんてないわよね?」
「今はまだ無理かな。でもバケツ曰く原○どころか水○ミサイルすらも生成できるようになったらな〜っと考えてるようだけどね」
「そ、その水爆ミサイルって……まさかばるむn」
「いんにゃ。バケツが生成するのは陸戦用戦車型戦闘機きうぃたん(E-Tk02)が積んでる弾道弾迎撃ミサイルだね」
「○ル○ンクでも大概なのに実際はもっと性質悪いものでしたまる」
※弾道弾迎撃ミサイル
バ○ム○○と同等の破壊力を持ちながらも射程と弾数では勝るという完全上位互換の必殺ミサイル。ただしそれを放つ機体の性能はご察しであるw
「それである提督なんか将来的にはバケツも戦力の一つとして大砲とかミサイルをぶっぱしながら進撃できるようにと考えてるみたい」
(撮影者:青緑さん)
「もちろんその部隊は明石整備隊印の武装で固めたバケツのみで編成よね」
「おーその光景はまさしく『進撃のバケツ』ですね!」
「他にもバケツ仲間いたの?!」
「そりゃぁ消耗品のバケツなんだし他にも仲間がいるにきまってるじゃないか。そうやって……」
妖精改装回想中…
「博士、戦闘型バケツ量産はどうなっている?」
「順調でございます」
「そうか、順調か…なら計画に支障はないのだな?」
「もちろんですとも」
「そうか。では、戦闘型バケツが量産した暁には……」
「戦闘型バケツが量産の暁には(サークル「井上海軍工廠」で出すC90の)しんかん(と読んで新刊と書く、決して深海棲艦の略ではない)なぞあっという間に(売り)叩いてみせるわ!」
「なんて事企んでるっぽかったね。その提督の人(つるさん)」
「…………そうやってあまりにもいろいろ調子乗り過ぎた結果がこれだよ、深海棲艦との戦争が終了と同時に革命軍を立ちあげられて別の戦争を引き起こすなんて事だけはないようにして頂戴よ。特に明石整備隊っていろいろな怨みを買ってるみたいだし」←ド○ルザビっぽい野望に変な雑念が混ざってた件にはスルーというか気付いてない?
「え―別にそんな事は」
「こらー那珂ちゃんを返せーーー!!」
ボゴッ!
「また来たの?那珂ちゃんが居なくなった件については整備班と全く関係ないと何度言えばわかるのよ…」
(中の人:もゆるんさん)
「あぅぅ…でもあれだけ元気だった那珂ちゃんが朝起きたらベットの上で…」
※ 素材元はこちら
「こんな姿になってたなんて……エグエグ」
「………言っては悪いですが、これって夜戦バカが真夜中に寝ぼけて脱いだ揚句に那珂ちゃんをからてチョップ辺りのクリティカルで首をはね飛ばしただけではないのでしょうか(ボソボソ)」
「私もそう思ってるんだけど、この夜戦バカはそれをちっとも信じなくて……」
「信じないのは日ごろの行いかと思います」
「出鱈目記事を量産してるあなたには言われたくないわよ」
「……べつにそんなことはないよ」
「思いっきり目を逸らしながら言うな、こら」
「と、とにかく反乱軍が結成されたら『のばら』と答える連中を軒並み粛清すればいいだけの話じゃないのかなかな」
「『はんらんぐん』じゃなく『かくめいぐん』…でもなくってどこぞのうぼぁーマ○ィ○○皇帝の軍隊みたいな思考で粛清下すな!!」
「ですね。そんな短絡的な判断で粛清せずまずは『 と に か く 拷 問 』で選別をするべきです」
「いいわねー拷問。まずはやっぱり服を溶かすスライムに襲わせてZENNRAにしてからじっくりねっちり背中の毛を……」
「とに拷もすな!もっと穏便に済ませんか!!」
「まぁ冗談はおいといて革命なんか起こされても困るし一応は肝に命じておくよ。じゃぁ次は対空用のロックオン波動砲…じゃなくってビームのテストでもやってみようかな」
「………うん、これは革命起きるより先に御影鎮守府が瓦礫となるフラグね。どこぞのとある鎮守府みたく」
そんなつぶやきを残した騒霊さんだがその言葉はフラグ通り
ある実験にて御影鎮守府へ大打撃を与えたどころか、周辺をヤバい何かに汚染させる大爆発事故を起こしてしまい……
しばらくは修復と除染のため御影鎮守府は閉鎖されるのであった
「まぁメタな事言うと、御影鎮守府の開催地こと御影公会堂が28年4月から補修を兼ねた改修工事を行うためしばらく使用できなくなるだけなんですが、御影鎮守府そのものはなくなりません。
青葉達御影鎮守府所属の提督や艦娘が出会ったその場所こそが『御影鎮守府』なのです」
ひとまず整備妖精さんがメインの記事はこれで終了
次回から新シリーズ?へと入ります…たぶん
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