『東方蹴球宴 文花帖の部』後半ED開始直前の紅魔館にて……
レミリア「大会が終わって紅魔館に帰ってきてから幾日が過ぎて…やっとカメラが来たわね」
咲夜「大会は少し前に終わっていたというのに、カメラがいつまでもやってこないなんてどういうわけなのかしら?」
永琳「遅れるのは仕方ないと思うわよ。何せ今回は同時期で3大会を取り仕切っているのだから」
レミリア「それはわかってるつもりだけど……なんでもブン屋の情報だと、向こうで起きたトラブルが原因で撮影が遅れたというじゃない」
文「えぇ、今は3大会の同時ドキュメンタリー編成でオーナーもひーこら言ってた状態だったんですがその編集部屋に…」
てゐ「ある監督が乱入して…」
慧音「大暴れして……」
妹紅「編集中のテープどころか編集が終わってたテープやデータをめっちゃくちゃにしたそうじゃないか」
小悪魔「おかげでオーナーは泣きながらテープとデータの再編集する羽目になったそうですね」
神綺「しかもその再編集で2〜3日ほど徹夜したんだったっけ?」
夢子「ブン屋の情報が正しければそういうことになります」
フラン「きゃははははは。オーナーも大変だよねー」
メディスン「コンパロコンパロー。それで、なんで撮影が遅れることになったの?」
文「えっとですね。このドキュメンタリーは一応オーナーが総括して行ってるものなので、オーナーの監修がないと作成できないのですよ。なので、オーナーが編集を行っている間はなるべく撮影を行わないようしていたわけだったんですが……」
妹紅「緊急事態の対処によって編集時間が延びてしまい、それに伴って撮影日がずれ込んでしまったということだ」
メディスン「ふーん。オーナーって大変なんだ」
慧音「ドキュメンタリーの作成はここのオーナーだけしか行ってないから、ここが特別だという話だったりもするんだけどな」
永琳「その代わり、チーム編成は私達任せなんだから相殺でしょうね」
てゐ「むしろ、ドキュメンタリーDVDの売上げのおかげでチーム成績にあまり関係なく一定の経費やギャラが確保できてるから他よりも恵まれてる方うさ♪」
レミリア「とにかく、理由はなんであろうと私達の番に限ってトラブルが起きるなんて……誰のせいなのかしらねぇ」
咲夜「推測するまでもなく、噂のH監督の仕業でしょう」
H監督(代理カメラ役)「なぜ俺のせいになる!!大体、暴れたのは黒赤の監督のsりぎょえぁぁぁぁぁぁ!!!!」
バリバリバリバリバリバリバリ
フラン「あーーーあのカメラ役、感電してるーー」
神綺「夢子ちゃーーん、きれいだよねー」
夢子「えぇ、多少悲鳴がうるさいのがタマに傷ですが、うつくしゅうございますわ」
美鈴「ガクガクブルブル((( ̄□ ̄;)))」
H監督「うぅぅ……なぜいきなり電撃が(ぷすぷす)」
文「あれ?知らなかったのですか。貴方の頭についているヘアバンドは遠隔スイッチを押したり外そうとしたり装着させた者に反抗しようとすれば即座に電撃が走るシロモノなんですよ」
永琳「ちなみに、製作者は理香子らしいわね」
小悪魔「なんでもRSN杯2ndで阿求が仕入れた『孫悟空の輪っかみたいなヘアバンド』を真似て作ってみたものとかいう話です」
レミリア「というわけよ。オーナーや監督から『撮影が遅れたことについて文句あるならカメラ役のH監督様にどぞー』という免罪符をもらっているし、覚悟できてるかしら?」
H監督「こ、これは理不尽と言わざるを得ない……」
文「そうはいっても、ここに来ることになった事情がアレな上に来て早々オーナーの仕事を増やすようなことしでかしたんですから当然ですよ」
慧音「あぁ、お前が来たせいでこっちに変なしわ寄せがきたんだ」
妹紅「悪いが、私達は魔理沙達やゼフの皇帝霊夢の気持ちがよくわかる方なんで、同情はこれっぽっちもやれないな」
H監督「ぐぐ……これってもしかして四面楚歌ってやつなのか?」
レミリア「そうなるわね。さて、早速だけど……」
咲夜「お譲様、こんなのに関わっていないで早く本題に入りましょう」
永琳「そうそう、時間も限られているらしいし、これをいたぶるのは撮影を終わってからにしましょう」
フラン「そーだよ。こんなのいつだって壊せちゃうんだし早く撮影はじめよーよ」
レミリア「フランがそう言うなら…いいわ。今は生かしといてあげるから早くカメラを回しなさい」
H監督「た、助かった…はいいんだが、そんな下っ端みたいな仕事はめーりんやバケバケにでぎゃばばばばばばばばば」
バリバリバリバリバリバリバリバリ
バケバケ「バケー(あー下っ端が何ふざけたことぬかしてんだ?)」
毛玉「モケー(さぁ、ナベ・ザ・ダーク様のために働けやー!!)」
美鈴「ごめんなさい。私も下手すればH監督さんと同等の扱いにされそうなので、今回ばかりは助けられません」
H監督「うぅぅぅ……もしかして俺ってめーりんどころか名無し以下?」
てゐ「残念ながら、そうなるうさー♪」
メディスン「コンパロコンパロー。なんだかちょっとかわいそーだよね」
H監督「や、やった。黒赤の中にも俺に優しくしてくれるの…が」
小悪魔「あらあら。どうやらこの黒赤ではあのメディさんが癒し系のポジションを獲得しそうですね」
文「いえいえ、小悪魔さん。貴方は向こうに行ってないからわからないと思いますが、実はそうでもないんですよ」
妹紅「あぁ、メディはああ見えても割と天然で表と裏の顔を持ち合わせているからな」
永琳「まぁてゐに比べたら可愛いものなんだけど」
てゐ「うさうさ♪」
メディスン「なんだか外野がちょっとうるさいような気もするけど、かわいそうだからこれあげる」
H監督「あ、ありが……これって?」
メディスン「鈴蘭畑で拾ったかっこE−覆面。つけてみて」
H監督「だ、誰がこんな覆面を」
メディスン「……つけてくれないの?」
文「おー人形のくせにうるうる涙を流すというか、どこであんな高度な泣き落としテクニックを覚えたのでしょうか?」
小悪魔「裏の顔についてはよくわかりましたが…とりあえずブン屋さん。あんな高度な泣き落としテクニックを教えるといえばあれしかいませんよ」
妹紅「そうだな。あんなテクニックを教えそうなのは」
慧音「違うぞ、覆面は両手で軽くきゅっと握って口元に持ってゆき、姿勢は縮こまってなるべく上目使いにして…そうそうそう、そうだそうだ!!」
てゐ「涙がでなければ両目に目薬を差すか水を染み込ませたハンカチを目元で絞れば簡単…うさ♪」
永琳「あの二人しかいないわね」
フラン「ちなみに、あのテクニックは私も教えてもらっちゃった。こうやって両目に目薬差して……
もこー、ふらんさびしいから遊んでく・れ・る?」
もこたん「(ズキューーーーン)もちろん一緒にあそんであげるおーーーー!!!!!」
神綺「あーーーなんて可愛さなのぉぉ!!!もうお持ち返り決定!!!!」
夢子「神綺様おやめください!!!!そんな血走った眼で襲いかかれば」
フラン「きゃはははははははははははは!!!!ふっとんじゃえぇぇぇーーー!!!!」
もこたん&アホ毛「げふぅ!! げふぅ!! げふぅ!!」
夢子「あぁぁぁ神綺様…よくも神綺様を(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)」
きもけーね「あぁぁぁもこたん…よくももこたんを(モモモモモモモモモモ)」
フラン「今度はそっちのめーど人形さんとうしさんが相手してくれるの?」
夢子「えぇ、たっぷりとお相手してあげますわよ」
きもけーね「例え幼女と言えどもお仕置きは必要だからな。たっぷり相手してやろう!!…げへへへへへへへ」
レミリア「とまぁいろいろと騒がしい状況になり始めたけど……その覆面をつけるかつけないかどちらかしら?」
H監督「そ、そんなこと言われてもあんなb…あぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
バリバリバリバリバリバリ
永琳「もう一回言ってくれないかしら?」
H監督「わ、わかりました…よろこんでそうちゃくさせていただきます(ぴくぴく)」
メディスン「やったーじゃぁこれ四六時中付けててねー」
H監督「は、はい……(あぁぁ……何の因果でこんなかっこわるい覆面つけなきゃならないんだよ。こうなったの) あぎゃぎゃぎゃ!!!!」
バリバリバリバリバリバリ
毛玉「モケー(てめえ、まだ自分の立場がわかってねぇのか?)」
H監督「お、俺はまだ何も(くそ、こいつら後でz)……ぎょげぱらぴらばぁぁぁぁ!!!」
バリバリバリバリバリバリ
バケバケ「バケー(おいおい、あまり痛めつけるのはやめとけよ。こいつはこれから先まだたっぷり働いてもらわないといけないんだしな)」
毛玉「モケー(そうか。だったら今回はバケバケの顔に免じて許してやろう!!)」
レミリア「さて、話も済んだならそろそろカメラまわしてくれないかしら?」
毛玉「モケー(おらぁ!れみりゃ様がお待ちなんだから、寝てる暇なんかねーぞ!! ゲシッ)」
バケバケ「バケー(さっさとカメラ回せ!撮影を開始するぞ!! ガスッ)」
H奴隷「わ、わかったよ。まわせば…あぎゃぎゃぎゃぎゃ」
毛玉「モケー(あーなんだその以下にも嫌そうな顔は?)」
H奴隷「こ、このやろ…毛玉のぶん」
バケバケ「バケー(ぽちっとな)」
バリバリバリバリバリバリバリバリ
H奴隷「………(返事がない、ただの屍のようだ)」
毛玉「モケー(おぃおぃバケバケ、ちょっと電力上げ過ぎだぜ。こいつ死んだじゃねーかよ)」
バケバケ「バケー(済まん。毛玉のことを悪く言ったものだからつい…)」
毛玉「モケー(いや、俺のために怒ってくれるのはいいんだがとりあえずこいつどうするか?)」
バケバケ「バケー(ひとまずこのフェニックスの尾を使ってみるか。費用はこいつ持ちにしてこいつ自身に払わせる…で)」
毛玉「モケー(よし、そうしよう。早速…)」
ピロリーン
H奴隷「…はっ?!ここは……」
毛玉「モケー(おらぁ!れみりゃ様がお待ちなんだから、寝てる暇なんかねーぞ!! ゲシッ)」
バケバケ「バケー(さっさとカメラ回せ!撮影を開始するぞ!! ガスッ)」
H奴隷「わ、わかったよ。まわせば…あぎゃぎゃぎゃぎゃ」
毛玉「モケー(あーなんだその以下にも嫌そうな顔は?)」
H奴隷「こ、このやろ…毛玉のぶん」
バケバケ「バケー(ぽちっとな)」
バリバリバリバリバリバリバリバリ
H奴隷「………(返事がない、ただの屍のようだ)」
毛玉「モケー(おぃおぃバケバケ、ちょっと電力上げ過ぎだぜ。こいつ死んだじゃねーかよ)」
バケバケ「バケー(済まん。毛玉のことを悪く言ったものだからつい…)」
毛玉「モケー(いや、俺のために怒ってくれるのはいいんだがとりあえずこいつどうするか?)」
バケバケ「バケー(ひとまずこのフェニックスの尾を使ってみるか。費用はこいつ持ちにしてこいつ自身に払わせる…で)」
毛玉「モケー(よし、そうしよう。早速…)」
ピロリーン
H奴隷「…はっ?!ここは……」
毛玉「モケー(おらぁ!れみりゃ様がお待ちなんだから、寝てる暇なんかねーぞ!! ゲシッ)」
……以下永遠にエンドレス
咲夜「お譲様、あれを一体いつまで続けさせるのでしょうか?」
レミリア「決まっているでしょう。あのHが態度を改めるまでよ」
文「あややややや。レミリアさんが待ちの姿勢を貫くなんて珍しいですねぇ」
永琳「そうでもないわよ。レミリアだって500年生きた吸血鬼だし、長い人生の中ではのんびりと過ごしたいという時があるものよ」
レミリア「よくわかってるじゃない。名無しごときに痛めつけられて服従を強いられる監督というのも面白い構図なんだし、あの強情さがどこまで続くか見てみたいじゃない」
咲夜「そうですか。ではお茶セットでもお持ちいたします」
てゐ「私はお茶よりも100%のキャロットジュースを希望するウサー」
メディスン「私はメルトポーション」
文「私は粗茶で構いませんが、炒った大豆とかあればうれしいですねー」
永琳「私はメイド長のセンスを見るためにあえてお任せにするから、いいもの見つくろってちょうだい」
美鈴「わ、私は……お茶なんて贅沢はいいませんので白湯でお願いします」
咲夜「お譲様……お茶ですが5分ほどお待ちください」
レミリア「3分で片つけなさい」
咲夜「わかりました………貴女方というか特に永琳……………
貴女には、紅魔館のメイド長特製瀟洒なナイフのフルコースをお見舞いしてあげるから………
たっぷりと味わいなさい!!!!!」
永琳「そう来たのなら、私はお返しとして
永遠亭の月の頭脳特製の薬フルコースを食らわせてあげるわ!!」
小悪魔「レミリア様。メイド長が取り込み中になりましたので私が入れてきますね」
レミリア「そう、だったら頼もうかしら」
メディスン「コンパロコンパロー。あの二人って仲悪いの?」
文「いや、別に仲悪いってわけじゃありませんよ。ただのスキンシップみたいなものでお互いああやって遊んでるだけですよ」
てゐ「そうそう。だからメディも仲よくなりたければ弾幕を放てばいいうさ」
メディスン「じゃぁ早速…てゐちゃんと仲良くなってみたいから…」
てゐ「うさささささっ(逃走)」
美鈴「て、てゐさん?!なんで私の後ろに隠れ…」
メディスン「コンパロコンパロー。スーさん逝けー!!!」
美鈴「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!よ・け・る!!!(グレイズ)」
てゐ「ウサーーーーー!!!!(ピチューン)」
文「おーあの体制で避けるとは、特訓の成果がでていますねー」
レミリア「でもキーパーとしては問題あるといえばあるんだけど…考えるのは後にして、今はじっくりあれらを楽しみましょう」
文「ですね。カメラが来た以上、収録は確実なのですし私もたまには焦らずじっくり待ちの姿勢を保ってみましょう」
とまぁ、いろいろなとこで爆発音や悲鳴が飛び交うなんていう開始前にちょっとしたイレギュラーがあったりもしたけど
本当の後半EDへ続く
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