鳳翔さんはやさしい

(撮影者:もゆるんさん)
















「えーこのツイートは某日にあげられていたものであり、この時『鳳翔さんは厳しい』という声が多数あがってます。ですが事実とは全く異なりますと言いましょう。なにせ青葉はこの一部始終をみていましたので、青葉視点でこの件を取り上げてみようと思います」



「では、VTRスタート」























(中の人:あしほさん)
「今日の講座はドッグファイトについて行います。よろしくお願いします」

(中の人:中村さん?)
「そして僕は鳳翔さんの助手。よろぴく」

(中の人:残留日本兵さん?)
「そんなことよりおうどんカレー食べたい。ぐてー」


(中の人:織川さん?)
「ドッグファイト……(読んで字のごとく闘犬を想像中)ってことはこれから行うのは(賭けごとに)より効率よく勝つための授業かな」



「その通り。『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』という故事にもある通り、効率よく勝つには座学も必要なのです」



「なるほど。よくわかりました。(賭けごとに)勝つためには座学も必要っと」


「おや、いつもだとすぐに寝てしまう偵察妖精さんがやけにやる気じゃないか」


「何か裏がありそうだけど、まぁやる気出てくれてるなら水差す必要ないわよね。それにひきかえこっちは……」
















「あーカレー食べないと力でな〜い……」


(中の人:桃兎さん)
「………鳳翔さん、こいつカレー鍋に頭から放りこんで蓋をしてよ〜っく煮込んできてもいいすか?」


(中の人:リーカさん)
「灰汁が大量に出そうだから香草香辛料も一緒に煮込むのよ」



「そこまでせずとも……艦攻妖精さん、これ終わったらお昼にするので我慢して聞きましょうね」



「……大盛りでさらにコロッケも付けてください」



「…………(片眉ピクリ)」


「鳳翔さん、こいつ一度ぶった斬りましょうか?」



「そんな必要ありません。大盛りカレーコロッケ付きですね。真面目に講座を聞くなら考えてあげてもいいわよ」



「教官殿、授業聞く準備できてるであります(キリッ)」



「やる気が出たところで始めましょうか」



「は〜い」



「おーさすが鳳翔さん、わがまま妖精を簡単に手玉取ったよ」


「本当、この手腕見習いたいわ」

(中の人:もゆるんさん)
「それよりなんで私ここにいるんだろう…こんなの興味ないのに」


「だったら帰ればいいだけではないですか?青葉は残りますが」


「じゃぁそうする」



















「っとまぁここでわかる通りやる気のない妖精さんを追い出すどころか餌で上手く釣ってやる気を出させてます。これこそが鳳翔さんはやさしいという証拠ですね。さらにVTR続けます」















「えードッグファイトですが重要なのは位置取りであり、特に上から攻める時には太陽を背にすると敵はムスカ状態となります。なので………」



「ふむふむ……へーねるへそ」


「………戦闘機の話ばっかりで闘犬の話いつになったら始まるんだろ……てか関係ない話ばっかり聞いてたら眠くなってきちゃった」



「ただ敵も馬鹿ではなく簡単に後ろを取らせないよう警戒してるでしょう。でもそこをなんとかするのが熟練パイロット。その方法として有名なのがコードネーム『紅の豚』とも呼ばれるエースパイロットがエースであった所以とされるめくり技術『ひねりこみ』であって……」



「紅の豚……あの一人で軽空母の村を攻め滅ぼしたという僕等搭乗妖精にとって憧れであり、目標でもあるあのオーク・ポ○コ様のことですね!!



「多数の軽空母が放った攻撃部隊を母艦諸共轟沈させたというかつてない鬼畜伝説を残すエースパイロット紅の豚様…すごいなーあこがれちゃうなー」



「ひゃっはー!飛ばねえ豚はただの豚野郎だー!!ハチの巣にしてやんよー!!!」



「カッコイイとは、こういうことよね…(うっとり)」



「……青葉は空母ではないので紅の豚について詳しく調べませんでしたが、そんなに凄い豚だったのですかねぇ。今度調べてみましょうか」



「調べるのはいいけど、変なデマ話も混ざってるから混同しないよう気を付け……るわけないですよね」



「いやいや、青葉だって自重する時は自重しますよ……たぶんですが」



「………このパパラッチに後々騒ぎを起こされないようここで息の根を止めておくべきかしら(ぼそり)」



「(ゾクリ)な、なんだかものすごい寒気が……」



「………」


「………(汗ダラダラ)」
















(撮影者:じーたさん)


「………zzz」


「あるぇ〜?一人だけテンション上がってないと思ってたら寝てますよ、鳳翔さん」



「(くるり)あら、本当ね……おきなさーい!



「た、助かりました……いやまぢで 本 当 に 助かりましたがその代わりに」








「………zzz」



「……あの偵察妖精さんの命の灯が消えそうなんですよねぇ」



「ひゃっはー!鳳翔さーん、ここはいつぞやの将軍提督を真似て整備隊の実験室送りにしましょうか〜〜?」



「妖精を実験室送りにしてもモルモットにできないし受け取り拒否するんじゃないの?」



「こういうのはノリだよノリ



「さすがにノリだけであそこに送るのはどうかと思うわよ」



「大丈夫。妖精だったら地下で大型発電機をぐるぐる回し続けるだけ簡単などr…もといご奉仕活動が待ってるからね」



「あれはヘタな懲罰よりもきっついよね〜」



「そうだったんだ。でもやっぱり居眠りでそこに送るのは……」


「………(つかつかつか)」













ポコッ☆













(撮影者:じーたさん)



「んにゅ?」


「お目覚めかしら?」


「ん〜後5分…zzz」



「鳳翔さん、私も隼鷹の意見に賛成です。実験室送りにして強制労働させましょう」



「じゃぁ今からその手配を……」















「(再度頭を叩いて)………腕立て伏せ」


「えっ?」


「腕立て伏せなさい」


「……腕立て?なんで??」



「猶予は戦闘妖精さんが憲兵さんに連絡入れてここへ踏み込んで来るまで。その間に100回のノルマをこなさなければ……明石整備隊に引き取ってもらいます!!












「わっせわっせ!!」



「ほらほら、このペースじゃ間に合わないわよ!!もっときりきりやりなさい!!」











「はー将軍提督とか大淀さんだったら弁解の余地なく実験室送りなのに鳳翔さんやさしいよな〜」



「私の目には十分厳しいようにみえるのは気のせいかしらね?」



「それでも実験室送りにされる前に最後のチャンスを与えてるんだからやさしい方だよ」



「……というわけで、鳳翔さんの気遣いを無駄にしないためにもなるべ〜っくゆっくり来てください、憲兵さん」



「わかった、丁度もうすぐお昼の時間だ。『途中に厨房からカレーの盗難が出たのでその犯人を追いかけていたために到着が遅れた』とでもしておこう」



「それでお願いします」






















「っということです。これからみて鳳翔さんはやさしいという事がよくわかったと思うでしょう」



「………世間一般の鳳翔さんを基準にしたら全然やさしいようにみえないんだけど」



「隼鷹さんが言ってる通り、将軍とか大淀さんとかに比べればやさしい御方じゃないですか……ただ怒らせたら命ないのは確かでしょうけどね。青葉それを身をもって体験しました、ガタガタブルブル……」



「なにはともあれ、艦これ界隈の良心とも称される鳳翔さんですらこれです。よって、御影鎮守府が ど ん だ け やばいのか改めて再認識できたのさ、まる」










おや、まだ続きがあるそうですよ














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