現在地:冥界の白玉楼
魔理沙「よし、皆聞け!だぜ」
アリス「ずいぶんと唐突なはじめ方ね」
紫「別にいいじゃないの。萃香達バカルテット軍団の『箸休め杯』組の方も同じような始め方だったみたいだし」
パチュリー「むしろ、強引にでも切り出さないといつまで立っても本題が始まらないわ…げほげほ」
妖夢「あ、パチュリーさん。お茶をどうぞ」
パチュリー「あ、ありがと…げふげふ」
魔理沙「やっぱりパチュリーは紅魔館で寝てた方がよかったんじゃないか?
ただでさえレミリア達が出る『文花帖の部』や萃香達の『箸休め杯』でのアドバイスやサッカー戦術の研究で徹夜続きなんだろ。無理して倒れたら元も子もないぜ」
パチュリー「何を言ってるのよ!今日はドキュメンタリーの撮影なんだから無理してでも来ないと映らないでしょうが!!…ゲフゲフゲバァ!!!」
アリス「…パチュリーってこんなに自己主張激しかったかしら?」
ルナサ「激しくなかったはずだが…今はメルランの演奏の影響でも入ってると思う(チャラリラ〜♪)」
メルラン「〜〜♪(慌てんぼうのサンタクロースを演奏中)」
リリカ「〜〜♪(戦場のメリークリスマスを演奏中)」
カナ「どうでもいいけど、貴女達こんな時に何を演奏してるのよ?」
ルナサ「クリスマスイブのコンサートで披露する曲を少々練習で(ちなみにルナサは山下達郎のクリスマスイブを演奏)」
幽々子「きっと君はこな〜い〜一人きりのクリスマスイ〜ブ〜♪」
アリス「うぅぅ……魔理沙、魔理沙……なんでこないの…(ヘルナンデス君化)」
パチュリー「さぁ、カメラはどこ!!この時のために私は挨拶状を用意してきたわけなのよ!!!……ゲフガフッ!!!」
妖夢「見事なまでにカオス化してますね…いっそのこと殲滅戦闘でも起こしましょうか?」
紫「いいわねぇ、皆の血で真っ赤に染まるなんてまさしくクリスマスにふさわしい…」
魔理沙「それはまずいというか妖夢の発言は『戦場のメリークリスマス』じゃなく『戦場の狼』だぜ!!
とりあえず全員、特に妖夢は正気に戻れぇぇぇ!!(スターダストレヴァリエ)」
リリーW「そういう黒いのは『サーキットの狼』の真似ごとですよ〜」
幽々子「しかも妖夢のクロスカウンターに合わせられて返り撃ちにされたわね〜」
紫「所詮、ヤツもその程度の魔法使いというわけよ」
リリーB「…カメラさん。落ち着くまでここカット……」
上海「シャンハーイ」←臨時アルバイトで雇ったカメラ撮影係
少女収拾中………
魔理沙「さて、改めて皆聞け!!だぜ」
パチュリー「……私としたことが騒霊ごときの演奏にすっかり魅入られるなんて」
紫「恥じることはないわよ。音を楽しむと書いて音楽なのであって、喜怒哀楽の感情があれば誰であろうと音楽の影響を受けるものなのだし」
幽々子「そうよ〜それに音楽は死者の心にも届く万国共通の言葉なのだから影響を受けない方がおかしいのよ」
ルナサ「そういうこと」
メルラン「音楽は」
リリカ「世界を」
カナ「救う」
リリーW「ですよ〜」
リリーB「………愛も地球を救う」
妖夢「見事なまでに話聞いてませんね」
アリス「魔理沙、どうするの?」
魔理沙「まぁほっとけばいいだろ。どうせこんな大人数で会話しても混乱するだけだ。
だから私達だけで始めようぜ」
妖夢「そうですね。どうせ後で加わると思いますし」
アリス「そうね」
ユキ「ちょっとまった!!そのレギュラーでない庭師を差し置いてレギュラーの私達の扱いが軽いのはどういうわけ!!」
魔理沙「あ〜それはお前らが発言してないからだろ」
妖夢「もしくはカメラの前に立とうとしてないからでは?」
マイ「私もそう思う」
アリス「……上海。一時的にカメラをこっちのユキとマイに回してあげて」
上海「シャンハーイ」
ユキ「やった。やっと映ったわ!ほら、マイも一緒に」
マイ「ん。一緒に…(手を引っ張るなよ!私まで子供にみられるじゃんかよ!!)」
魔理沙「満足したならいい加減始めるぜ。今回は今までと違って撮影時間も限られてるんだしな」
アリス「ユキとマイも後で出番が来るからそれまで待ってて頂戴」
マイ「ん」
ユキ「わかったわ」
魔理沙「じゃぁ行くぜ。といっても今までの会話の流れからわかるが今回のこれは『黒赤マジック オフィシャルドキュメンタリー』の撮影で私達は『クリスマスイブ杯』に出陣する『黒赤マジック「X」』の出陣メンバーだぜ」
妖夢「出陣メンバーといっても私を筆頭に無関係なのも混じってますけどね」
幽々子「妖夢は『偶然カップファイナル〜』でのレギュラーだったのだから無関係じゃないわよ〜」
パチュリー「しかし、オーナーもいくら労力を省きたいからって無編集掲載どころか撮影時間まで指定してくるなんて手抜きよね。
時間がほしければ咲夜を呼べばいいのに……げほげほ」
アリス「時間制限ないと皆は何時間でも撮影を行うからじゃないのかしら?」
紫「同感ね」
妖夢「時間制限なく撮影すれば無編集で掲載なんてとてもできませんし」
魔理沙「とにかく、こんなだらだらと長話もやめるぜ。
時間も限られてることだし、ここは『箸休め杯』での萃香が行ったみたく数人ずつの意気込みと抱負の発表でいくぜ。
まずはマイとユキからだ」
ユキ「えっ、私達がトップバッター?」
魔理沙「あぁ、二人ともドキュメンタリーには初の出番だからな。ここで一杯アピールするといいぜ」
アリス「自分を後回しにするなんて意外と優しいとこあるわね」
パチュリー「さすがは黒赤マジックの頂点に立つカリスマキャプテンね。皆から支持を受けるのも頷けるわ」
ユキ「えっと…じゃ、じゃぁ…何を言おっか?」
マイ「ユキの好きな風に…(てか挨拶もまともに言えんのか、このチビが!!)」
ユキ「う、うん(今一瞬マイのもの凄い心の声を聞いたような気がするけど気のせいだよね?)」
魔理沙「ほらほら、試合を頑張るとか今回は留守番のために参戦を見送ったみょんを蹴落として不動のレギュラー枠ゲットとかなんでもいいんだぜ」
妖夢「…………」
ユキ「……(あーーダブルで視線が痛いーーー!!!)」
マイ「(ちっ、使えない奴め)私達姉妹は走破だと控えでほとんど試合に出ることができなかったけど、今回は久々に呼ばれた。
だから試合では私達姉妹の(といってもほとんどが私だけの)力で1試合1点を目標として頑張る」
カナ「無難というか、現実的な目標ね」
リリカ「どうせならもっとでかいことを言えばいいと思うのに」
マイ「話に聞くとクリスマスイブ杯のGKは硬いらしいし、高望みはできそうにないから(というか、ユキが頼りないから高望みなんかできねーんだよ!!)」
ユキ「な、なんだかマイがものすごい目で私を睨んでる気が……」
パチュリー「まぁクリスマス杯は『マジックハンド』装備の高ランクGKがごろごろ出てくるから無難かもしれないわね」
紫「そうね。シュミレーションでの模擬試合で私からゴールを奪える確率からして1点取れたら褒めてあげたらいいと思うわよ」
幽々子「そうよ〜だから1点取ったら良い子良い子で頭ナデナデしてあげるわ〜」
ユキ「だってさ、一緒にがんばろ!マイ」
マイ「ん…一緒にがんばろ(このお子様め。まぁせいぜい私の足を引っ張らない程度に頑張れや!)」
魔理沙「二人の間とついでにスキマからものすごい不穏な空気が漂ってる気がしないでもないが…次はリリー姉妹だぜ」
アリス「上海。リリー姉妹にカメラ回して」
上海「シャンハーイ」
リリーW「出番ですよ〜」
リリーB「…出番きた」
魔理沙「ブラックは『偶然カップファイナル〜』で活躍してもらったわけだがホワイトは大会は初めてだな。
何か言いたいことはあるか?」
リリーW「春ですよ〜」
魔理沙「駄目だこりゃ」
アリス「上海、次はブラックよ」
妖夢「そういえばブラックの方は…その『花映塚の部』ではこき使ってしまって…」
リリーB「心配ない…ホワイトからなけなしの春を分けてもらえた」
リリーW「ですよ〜お姉ちゃんには口移しでなけなしの春を分けてあげました〜」
リリーB「ホワイトのおかげで今は体調も万全」
妖夢「そ、そう…か(な、何か今凄い台詞がさらっと飛び出たような)」
魔理沙「とりあえずブラックには魅魔様提案の作戦『敵が動く前に潰す』を実践してもらうんだ。
広範囲をカバーしてもらうからかなり酷かもしれないがあまり無理する必要はないぜ」
パチュリー「そうよ、中盤の高い位置には私が敵を補足するし」
アリス「中盤の低い位置には私が前にでて敵をチェックするわ」
魔理沙「とにかく、失敗しても私やパチュリー、アリスにユキがフォローするからな。
だから失敗を恐れずのびのびやってもらって構わないぜ」
ユキ「私の名前も出たってことは…私にも期待されてる?!」
マイ「ん、そうだと思う(どうせ居ないよりかはマシ程度しか思ってないんだろうがな)」
幽々子「元々リリー姉妹は自由気ままな妖精なんだし〜」
紫「決められた定位置を中心にフィールドを好きに走りまわって自由にプレイしたらいいわよ」
リリーW「わかりました〜」
リリーB「承知した」
妖夢「しかし、さすが魔理沙さんですよね。人心を捕らえるのが上手いですよ」
ルナサ「これなら『偶然カップファイナル〜』で好成績を残したのも頷ける」
魔理沙「次は西行結界コンビでいくぜ。カメラを二人にまわせだぜ」
幽々子「私達は〜まぁそうね」
紫「ガッツがある限りはどんなシュートも、ペナルティエリア外からのシュートはすべて防いであげるから安心しなさいっとだけ言っておくわ」
魔理沙「といってもSGGK(スーパーギガグータラキーパー)の言葉だからあまり信用できないぜ」
マイ「むしろ、もう一回屈辱を味あわせられそうだな」
ユキ「マ、マイ…?」
マイ「…私、何か言った?(あれ、なんで心にちょっと思ったことが勝手に……??)」
ユキ「マイ、言ったよ。なんかスキマ妖怪がぶるぶる震えて怒ってるし早く謝った方が」
マイ「……謝る。ごめんなさい(まぁここを収めるには仕方ないか)」
紫「(ぶちっ)くっくっく……地べたを這いつくばるGの分際が面白いことを言いますね……」
魔理沙「あぁ?誰がGだというか、それはリグルのことだぜ。それにマイは素直に謝ったんだから許してやればいいだろ」
紫「どちらでも一緒ですよ。所詮どちらも虫けらには変わりありませんし、そんな虫けらが私を馬鹿にしたこと自体が重罪なのですよ」
魔理沙「スキマ、これ以上暴言を出せば魔界パワーのテストを兼ねてこれから星になってもらうことになるぜ」
紫「やれるものでしたらね。ちなみに私の戦闘力は五三〇〇〇〇ですよ」
魔理沙「はん、なんならこの最大出力で放つ超カメハメ波マスタースパークを受けてみやがれ」
妖夢「ここでマスタースパークを発射されたら仕事が増えてしまう…ならば、紫様!ごめん!!」
バシッ!!(首筋目がけてハリセンチョップ)
紫「むきゅ〜」
パチュリー「私の台詞をぱくらないでほしいわね」
幽々子「とにかく、紫は時々○リーザ様になるけど腕は確かだから安心して攻めてらっしゃ〜い」
アリス「やっぱり頼りにできないわ」
カナ「同感よ」
リリーW「ですよ〜」
アリス「やっぱり(このDF陣じゃ)頼りにできないわ。私がしっかりしないと(ぶつぶつ)」
魔理沙「(ポンっと肩を叩いて)アリス、そんなに気を張る必要はないぜ」
アリス「(ドキン)ま、魔理沙…?!」
魔理沙「サッカーは皆で楽しみながら行うものなんだぜ。
だから例え負け試合になっても私達が楽しければ私達の勝ち…だぜ」
アリス「そ、そうよね……私達が楽しければ……勝ち……魔理沙が楽しければ……(カッカッカッカッカ)」
パチュリ「……………………ロイヤルフレア(ぼそ)」
ごぉぉぉぉぉぉ・・・
妖夢「(アリスとパチュリーが取っ組み合いの喧嘩をしているのを尻目に)ところで幽々子様、一つ言いたいことが…」
幽々子「なにかしら〜妖夢」
妖夢「その、幽々子様の目的を達成するのには、スィーパーの位置ではあまりに不適切ではと思うのですがそれ以上に…」
幽々子「あの位置でも結構大変なのよ〜。
それに目的がわかってるからお弁当の補充も特盛りから大盛りに控えてるわけで」
妖夢「わかりました。そうお考えなら私は止めません(これはもうダイエット失敗と考えた方がよさそうですね。こうなれば帰ってくる前に食糧庫を厳重に封鎖して大会が終わり次第私がきっかりダイエット料理と運動メニューを用意してダイエットに専念してもらいましょう)」
幽々子「ならいいのよ〜」
魔理沙「あ〜アリスとパチュリーが空で弾幕戦になってしまったわけだが次行くぜ。
上海。次は騒霊連中を映してくれ」
上海「シャンハーイ」
カナ「やっと、私の出番ね」
メルラン「ξ・∀・)めるぽ」
魔理沙「しかし、カナはともかくメルランは参戦してもいいのか?」
ルナサ「もちろん、私達はクリスマスイブにコンサートの予定を入れていたために参戦はできない」
リリカ「だけどメルラン姉さんはでるよ」
メルラン「そうよ〜私は出るわよ〜」
魔理沙「どういうわけなんだ?」
紫「正確には『別次元のメルラン』がよ」
魔理沙「おっ、復活したのか。スーパーギガグータラキーパー」
紫「(こめかみを軽く引きつけつつ)とりあえず、お呼びするわよ(パチン)」
メルラン?「ξ・∀・)めるぽ」
メルラン「ξ・∀・)めるぽ」
カ・魔・マ・ユ「なっ…メルランが二人!?」
魔理沙「…いや、このメルランは一度会ったことあるぜ」
紫「紹介するわ。別次元の幻想郷のサッカーチーム『ゼフユナイテッド犬想郷』所属のメルランよ」
ゼフメルラン「黒魔理沙。お久〜」
魔理沙「やっぱり花映塚の部でアリスとパチュリーと共に臨時の助っ人で参戦した『ゼフユナイテッド犬想郷』のメルランか。しばらくぶりだぜ」
紫「『ゼフユナイテッド犬想郷』はクリスマスイブ杯の参戦を見送るらしくってその空き時間を利用した武者修行の旅を考えてたところに監督が勧誘したそうよ」
魔理沙「てことは監督の顔を見たのか?」
紫「残念ながら、知らせは蓮子からの手紙だったわ」
ゼフメルラン「私も手紙で勧誘されただけで顔は見てないぽ」
魔理沙「くそっ、ここの監督の奴は一体どんな奴なんだ。気になるぜ!!」
妖夢「監督とかオーナーの顔を知ってる可能性があるのは各チームの監督かオーナーのみですし…」
幽々子「その別チームの監督とオーナーの噂によると監督は『幻想郷では見たことのない可愛い女の子』らしいわね〜」
紫「それと最近ようやくつかんだ監督の尻尾なんだけど、どうも監督とオーナーは別々にいるとのことよ」
魔理沙「それ以上の情報はないのか?」
紫「残念ながら、私の隙間情報網にそれ以上の情報は引っ掛かってないわね」
黒メルラン「とにかく、ゼフメルランも私と同じ存在」
ゼフメルラン「話も聞いたし、カナ!黒メルランに叩きつけた挑戦状は私が代わりに受けるわよ!!」
カナ「いいわ!なら見せてもらうわよ!!
貴女達山猿が一人でも十分に役立てるというところを!!!」
ゼフメルラン「望むところ…ξ・∀・)ぽ」
ルナサ「……駄目かもしれない」
リリカ「そうだね」
パチュリー「ぶっちゃけ、もうGKのガッツ削りぐらいにしか役立ちそうにないわね(弾幕戦を終わらせてきた)」
魔理沙「事実だが、いくらなんでもそれはぶっちゃけすぎだぜ」
アリス「魔理沙…それ、フォローになってないわよ」
ユキ「マイの逆サイドのFWってことはマイのライバルだよね」
マイ「みたい(はぁ、何言ってやがる?こんなのと私が同レベルと言いたいのか?)」
ユキ「マイ、負けないようにがんばろ」
マイ「ん…一緒にがんばろ(とにかく、お前がヘマさえしなければ私はこんな奴に負けるわけないんだがな)」
魔理沙「では喧嘩も終わったみたいだし最後となった私達の番だぜ」
パチュリー「そうね…げふげふ」
アリス「上海、撮影の残り時間は?」
上海「シャンハーイ(『残り8分』のプラカードを掲げている)」
魔理沙「なら手早くいくぜ。私は今回、霊夢や妖夢に譲っていたセンターフォワードに復帰した攻撃の要だぜ。
サッカーはパワーということで積極的にゴールを狙いに行くぜ」
パチュリー「そして私は魔理沙に代わってトップ下の司令塔を務める、中盤の要よ。
全ての攻撃はまず私が起点として始まるパチュリーズゾーンブレスをこの東方サッカー界に…」
魔理沙「言っとくがパチュリーは優先的にパス指定させてないぜ」
パチュリー「何ィィィィ!!…ゲホゲホ」
アリス「私はセンターバックで守りの要よ。守りといっても積極的に前に出るから位置的には守備的MFの『センターハーフ』ってとこかしら」
紫「ちなみに、アリスが前に出た時のDF陣の指揮は私が取るわよ」
パチュリー「とにかく、今回は能力の高い私達魔法使いトリオが縦のラインを揃えることによって攻防バランスよく対応できる布陣にしたわ。
後、DF陣に多大な期待はしてないけど、作戦次第で能力の低さを補うこともできるはずよ」
リリーW「ですよ〜私はお姉ちゃんが来るまでの時間稼ぎをするだけです〜」
リリーB「ホワイトが数秒足止めしてもらってる間に…私が追い付いて春の嵐を仕掛ける」
魔理沙「足の速いリリー姉妹による高い位置での二段ディフェンスか。これも斬新な案だな」
パチュリー「どこまで有効かどうかはわからないけど、有効性を試してみる価値はあるわ」
カナ「わ、私だってサイドから切り込んでくる敵は追い返してやるわよ」
幽々子「ゴール前のセンタリングも私がクリアーしてあげるわよ〜」
紫「それに、大抵のシュートなら私がしっかり止めてあげるから安心しなさい」
ユキ「それに攻撃でだって…私達がガンガン攻撃を仕掛けるわよ!!」
マイ「主に私がだけど」
ゼフメルラン「同じく私もヒノファンタズムを撃ちまくるわよ〜!!」
魔理沙「そうだ!弾幕戦でもそうだが気持ちで負けてはだめだぜ!!だから、せめてこぼれ球にさせてやるぐらいの意気込みで撃て!!!
そうすればキーパーが体制を崩すからその後は私が後押ししてやるし、逆もしかり!!!
私が決めそこなったその時は追い打ちを頼むぜ」
マイ「ん、了解」
ゼフメルラン「わかったぽ」
パチュリー「本来なら魔理沙は確実にゴールを決めてほしいのだけど」
紫「今回はとにかくマスターブレードでさえも防がれてしまいかねないぐらいGKが硬いから無理な相談だと思うわよ」
妖夢「魔理沙さんは自意識過剰なのか、勝利に貪欲なのか…どちらなんでしょうかね?」
ルナサ「日向君も勝利のためにフェイントドリブルを使ったぐらいだし、勝利に貪欲の方だと思う」
リリカ「そんな勝利のためにプライドを捨てる魔理沙だからこそ魔理沙が率いている黒赤チームは強かったんだよね」
カナ「言っとくけど、上位に食い込んだのは私の活躍のおかげだったというのも忘れないで頂戴」
黒メルラン「まだ何も言ってない…ぽ」
ゼフメルラン「むしろ、その発言は自分に自信がない証拠だよね〜」
リリーB「(ちゃっかりこくりとうなづいている)」
カナ「何ィィィィィィ!!
メルランはともかくブラックまで…………」
幽々子「こらこら〜〜喧嘩はやめなさ〜い」
アリス「魔理沙、テープが残り3分よ!!」
上海「シャンハーイ(『残り3分』のプラカードを掲げてる)」
魔理沙「よし、仕上げとして円陣を組んで士気をあげるぜ。全員集まれ」
ユキ「集まろ集まろ。ほら、マイも」
マイ「ん…(こんな真似やってられないけどまぁいいか)」
カナ「くっ、こうなったら試合でもって私の恐ろしさを教え込んでやるわよ!!」
ゼフメルラン「私もカナとついでにあのH監督を見返してやるわよ〜!!」
リリーW「春を伝えるために頑張るです〜」
リリーB「…頑張る」
アリス「なんだかいろいろとカオスになってるわね」
パチュリー「ゼフの(主に皇帝霊夢)の件もあるしカオスなんてどこも同じような感じでしょ。
それに『偶然F』でへたれみりゃ呼ばわりされたレミィのチームは最近カオス化の汚染が深刻になってきたとかいう噂だし、私達だけが特別というわけじゃないわ」
幽々子「そうよね〜でもだからこそ面白いのよ〜」
紫「そうよね、個性豊かなメンバーによるチームが集うからこそ大会は盛り上がるのよ。
私も大会ではつい本気になってしまうわけだし、オーナー(もしくは監督)もオーナーでそのカオス化が進むへたれみりゃのオーナーに喧嘩売ってたわね。
さて、時間もないことだし無駄話もこれぐらいにして締めを頼むわよ。キャプテン魔理沙」
魔理沙「よし、では…宣言するぜ!!『黒赤マジック「X」』はこの『クリスマスイブ杯』で………」
プチン☆
後日、アリス亭にて
魔理沙「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
せっかく私の名演説ともいえる宣言がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
パチュリー「まさか、最後の最後でカメラのバッテリーが切れていたなんて………私の名言も……… ゲフッ(吐血)」
アリス「うふふふふふふふ…………私の最初で最後かもしれない見せ場も…………」
上海「シャ、シャンハーイ(オロオロ)」
魔理沙「くそ、撮り直しだ!!
オーナーに交渉してもう一度編集をやり直してもらうぜ!!!」
ショックで吐血して倒れたパチュリーとヘルナンデス君化したアリスをほっといて窓を突き破る勢いで外へ飛び出す魔理沙。
なお、必死の魔理沙による交渉もオーナーには(耳にすら)届かず、結局ドキュメンタリーの再編集は行われないままに魔理沙達は戦場へ出向くこととなった…………
黒赤マジック「X」組 クリスマスイブ杯へ
おまけ
大会へ提出したメンバー表
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