現在地:マヨヒガ





魅魔「さてっと、ついさっき東方優蹴が終わったわけなんだが…」



ちゆり「いきなりだが突っ込むぜ。お前ら何やってるんだ?



幽々子「何って見てわからないの〜鍋料理よ〜」



萃香「この季節外れもいい時期に鍋料理ねぇ…」



橙「暑苦しくって大変そうにゃ」



カナ「ていうか、そもそもなんで鍋料理なんかを作ることになったのよ!!」



紫「ちょいっとカオスカップの方からお祝い用のごちそうを拝借しようとしたら、手違いで没った鍋材料一式を持ってきちゃったのよ」




藍「そういうわけだ。私だって文句を言いたいのだが、せっかく取ってきた材料を突っ返すのはもったいないから仕方なく調理することとなった」



小兎姫「それにいいじゃないの〜夏場に食べる鍋ていうのも結構いけるものなのよ〜!!



リリーW「だからって唐辛子たっぷりな『きむちなべ』はどうかと思いますよ〜」



ミコ「我慢大会をやるつもりならお断りよ」



ちゆり「我慢大会というより、拷問になりかねない気もするぜ」



魅魔「まぁ、その時はその時でどうにかするとして撮影を開始するとしようか」



藍「そうだな。いざという時は亡霊嬢が平らげてくれるはずだからなんとかなると信じて撮影を開始しよう。橙、頼む」



橙「あ〜はい。えっと、この撮影は『東方優蹴』に出向いた『黒赤マジック【祭】(黒赤祭)』のED収録…」



リリーW「という名の最後の晩餐ですよ〜」



紫「なかなかうまいこと言うじゃない」


ミコ「しかも、微妙にシャレじゃないし」


藍「………そういうことでとっとと始めるぞ」


小兎姫「考えるのを放棄したわね〜(ぐつぐつぐつ)」


カナ「それもある意味賢明な判断かも」



萃香「どうせ最後の晩餐亡霊嬢が全てを平らげてくれるというオチだろうしね」



ちゆり「いざと言う時は鍋ごとスキマに放り込んで葬り去るという手もあるぜ」



紫「ちょっと〜私のスキマは産業廃棄物処理場じゃないわよ。捨てるならそこの悪霊のトワイライトで塵にしながら異空間の彼方にでも」








藍「紫様。あの悪霊のトワイライトで異世界にふっとばしたら鍋の中味がどこぞの妖精みたく突然変異の分裂を起こしてさらなる大惨事に…」



紫「なったらな〜とは思ってるんだけど、そう簡単にいくわけないわよね」



ちゆり「おい、このスキマを今すぐ必殺の武器でもって額を撃ち抜いてもいいか?



魅魔「やめときな。どうせ返り撃ちにされるのがオチさ」


ちゆり「………とりあえず藍。お前には改めて同情させてもらうぜ」


藍「いや、それをいうならちゆりもあんなとんでも教授の助手なんて務めていて大変だろ…」


ちゆり「…………」


藍「…………」



藍ちゆり「一杯やるか(ろうぜ)」



橙「あらら〜なんだか意気投合しちゃった」


萃香「ほらほら、一応今回は東方優蹴のお疲れ記念だし皆も飲んでパーっと騒がないと」


小兎姫「鍋がまだ仕込中だから今からテンション高いと最後まで持たないわよ〜っと言ってみるけど」




幽々子「仕方ないわね〜ならそこらの猫掻っ捌いて軽く火で炙れば美味しい酒の肴…






























橙「食うにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!(飛翔毘沙門天)」
































ドバキャァ!!





























幽々子「あ〜〜〜れ〜〜〜〜〜」




















カナ「橙みたいな雑魚冥界最強の亡霊を吹っ飛ばした……」



リリーW「でもってこのまま亡霊嬢が帰ってこなければ残飯鍋処理係がいなくなりますね〜」



ミコ「今までの経験からして吹っ飛ばされたキャラは一定時間の経過と共に帰ってくるから大丈夫じゃないの?」



魅魔「それ以前にあの亡霊嬢が食い物を目の前にしていなくなるわけないだろ、どうせ3分でk」




















幽々子「突撃!となりの晩御飯!」





















ドバキッ☆



















魅魔「ぐぱっ!!!」















萃香「復帰は3分ではなく1分だったね」



幽々子「っと雑談が長引いてきちゃったからそろそろ本格的に始めましょうかしら〜」



カナ「なんていうか、お前が言うなとかいう突っ込み入れるより先にその台詞自体物凄い違和感あるわね」



リリーW「ちなみに始めるというのは〜?」



幽々子「最後の晩餐よ」



カナ「前言撤回。これでもかというぐらい違和感ないわ」



紫「とりあえず、こんなグダグダやってると撮影時間がなくなる以上に視聴者からそっぽ向かれるからそろそろ真面目にやりましょうか」



橙「ならキャプテンの藍様は取り込み中なので代わりに副キャプテンの私が仕切ってみます…にゃ。だから…えっと」



ミコ「いつもどおり皆それぞれ大会を振り返っての反省や今後の目標をのべるでいいんじゃないの?」



魅魔「開始するならするでいいんだが…いい加減私をクッション代わりとして尻に轢くのはやめてくれないか?(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)」



幽々子「あらあら、ごめんなさいね〜座り心地の悪いクッションだったけどないよりマシだったからついっね」


























魅魔「……………博麗神社の祟り神の恐ろしさをそのボケ始めた霊魂に教え込んでやろうか?」


























幽々子「謹んでご遠慮しますわ」






















魅魔「…………(バチバチバチ)」










幽々子「…………(ビリビリビリ)」



















萃香「じゃ、まずは誰から逝く?」



カナ「誰から逝くとかいう前に、あの視線のぶつかり合いだけで衝撃波が発生してる二人は放っておいていいの?!



萃香「いいのいいの。この家は紫のものなんだから暴れて壊される前になんらかの処置を施してくれるはずだし」



紫「よくわかってるじゃない。少なくともマヨヒガはどこぞの不良天界人と軽く暴れただけで巻き添え食らって壊れるような欠陥神社ほど軟じゃないわ」




小兎姫「その発言は、巻き添えが出ること確定とも取れないかしら?」



紫「御名答。博麗神社の祟り神 VS 冥界最強の亡霊 の直接対決なんてこれほど面白い見世物は……」


















バキッ☆




















ちゆり「(パイプ椅子を構えたまま)何考えてるんだ、このスキマは…」



紫「きゅ〜〜〜〜(ずぶずぶずぶっとスキマに沈んでいく)」



藍「二人もやめてくれ!ここで手加減なしで暴れられたらマヨヒガどころか周辺が吹っ飛んで撮影どころではなくなってしまう!!」



魅魔「…仕方ない。横槍が入ったせいで興も冷めてしまったし、何よりキャプテンの命令だしな。続きは改めて時と場所を選んでからにしようか」


幽々子「それもそうね〜続きはまた後でやりましょうかしら」


藍「ということで、改めて続きとなるが…どこまで進んでいるんだ?」


橙「はい、これから一人一人の反省や感想次の目標を述べていくところです」


藍「そうか、なら…順番は適当にFW陣からいくとするか」


ミコ「ということは最初はキャプテンになるわね」


リリーW「いつもはキャプテンが最後になってますが〜最初というのもこれまた斬新ですね〜」


藍「斬新かどうかはわからないが、まぁとにかく私は順調に全試合得点を重ねられたからFWとしての役目は果たせられただろう」


橙「はい。藍様は大活躍でしたからね〜」








ちゆり「八雲一家勢ぞろいだから空中シュートも強力だったしな。ただ…不満があるといえば突破力がなぁ」







カナ「必殺タックルはまぁ許せるけど必殺ドリブル使っといて名無しのタックルが抜けないっていうのは…」



魅魔「まぁまぁ、そういうのは言ってやるな。元々藍は突破力に難があるわけだし」






ミコ「そのあたりは後々の参考にしましょう。なんだかんだいっても減衰0の八雲毘沙門天は強力なんだし次はサイドから切り込ませてみるというのも…」



幽々子「サイド攻撃地上シューターの特権ね〜私みたいな空中必殺シューター中央付寄りで攻めるしか道がないのに羨ましいわ」



ちゆり「逆に私みたいな空中必殺がない地上シューターサイドからでしか攻めれないぜ」



  




ミコ「二人とも必殺ディフェンス持ちなんだし、FWだけじゃなくDFもこなせていいじゃない。それに対してこっちは攻撃系の必殺しかないからDFなんて受け持てないわ」



カナ「私みたく攻撃系の必殺はあっても使い勝手が悪いからFWに回されないっていうパターンもあるけど」



橙「私は……認めたくはないけど藍様のおまけのお荷物的な扱いで下手するとカナよりも酷いにゃ」



魅魔「まてまてまてまてまて!!場の雰囲気が暗くなりはじめてるからもっと明るくなれる話題に変更しよう!!!」



小兎姫「ならぐっとタイミングね。丁度ができたところよ〜」



萃香「それは微妙に明るくなれない話題のような気もするけど…」







幽々子「待ってましたわ〜〜…っと先に私の反省のべておくわ。私は最終戦で西行寺無余回顧を決めてすっきりしたし次以降はまた紫と一緒に後ろで守ってあげるわよ〜」



紫「(にゅき)つまり、幽々子は数少ないFW枠を取ることはしないということよ。もちろん私もFWには興味ないからまたフィールダーをやるとしてもDFね」



藍「はい、そうしてください。そっちの方が安心できます」



紫「あーそれとGKは、『RPCF』でのレミリア組から誘いを受けてるけど今回は辞退するわ………疲れたし



ミコ「今本音がさらりと飛び出たわね」


リリーW「いいじゃないですか〜ちなみに私とお姉ちゃんも参加資格はありますが〜GKに興味ありませんからパスで〜お姉ちゃんと一緒にゆっくり出番待ちをしま〜す」


萃香「じゃぁ『RPCF』のパチュリー組でのGK枠は私がもらう…のはいいけどGKは久しぶりだからあとで少し練習しとこ」



ちゆり「練習するなら私も付き合うぜ。一応『GGCC』では攻撃陣としての声がかかってるからな」



カナ「『RPCF』のパチュリー組といえば三姉妹だけ呼ばれて私が外されてたわね。今度こそラ・オルケスタからソウルバード、でもってコンチェルトグロッソという騒霊コンボと思ってたのに……」



小兎姫「無理無理。そんな夢みたいなの無理ね」


藍「一応カオスカップの方でそのコンボを出したチームはいたようだが、あれは通常ルールの大会でだせるものじゃないぞ」



リリーW「まぁカナさんはいてもいなくても関係ないおまけですからね〜外されてもしかたありませんよ〜」



カナ「くぅぅぅぅぅぅ……好き放題言われてるけど今ここで文句出せば確定済みの『GGCC』出場枠まで取り消されそうだし、もげ○ら血の海に沈めるためにもここは我慢よ我慢」



橙「幽霊の怨念はしつこいのが相場だけど、気持ちが微妙に後ろ向きとなってるにゃ(ぼそ)」



魅魔「いいじゃないか。あの怨念がある限りは当分成仏はできないし、将来は安泰さ」



ちゆり「幽霊に安泰も何もないと思うぜ」


ミコ「それはそれとして魅魔は『RPCF』のパチュリー組で呼ばれてなかったかしら?」



魅魔「もちろん、幽香と一緒に呼ばれているから今回の藍みたく地上空中の二刀流でド派手に暴れさせてもらうつもりさ」



紫「で、ミコは一応『プラネットカップ』に呼ばれてたわよね。それはどうするわけ?」


ミコ「あれは知将のミコが基本受け持つっぽいから私は補欠要因で都合がつかない場合だけ参戦するわ…といっても今回の失態からみて、参戦できるとは思えないけど」



藍「大丈夫だ。あのチームにはH監督が率いるゼフがいる」



橙「あのゼフから補欠を出すぐらいなら黒赤の方がマシってことで絶対出番あるはずにゃ!!」



小兎姫「ちょっと待ちなさい。ゼフのH監督が無能だからって選手まで無能扱いするのは名誉棄損罪となるわよ〜
…皇帝霊夢は別だけど



リリーW「はっきり言いましたね〜」



萃香「ゼフの皇帝霊夢といえば東方サッカー界一の怠け者で有名な霊夢だし、はっきり言わない方がおかしいくらいだと思うけど」



ちゆり「そんなこんなで…まだ今後の予定を言ってないのは式神コンビと小兎姫か?」


橙「私は次大会には何も呼ばれていないので出番待ちにゃ」



藍「私が単体で呼ばれて橙が単体でも呼ばれないというのが、不当な評価を受けてる気がしてならないんだが…」



小兎姫「大丈夫よ。橙は箸休め杯で実績は残しているのだし、低ランク帯の大会なら充分声をかけてくれるわ。もちろん私も」



萃香「小兎姫は低コスト必殺タックラーとして普通に声かけられそうだけど」



小兎姫「あら〜私はあんまり声かけてもらってないわよ〜」


カナ「小兎姫はエリーともろかぶってるというか…」


魅魔「そのエリーは小兎姫以上に参加の声がかかってない気もするんだが」


ちゆり「どちらにしろ不憫だぜ…」






エリー(ヘーックシュン!!……風邪でも引いたのかしら?)







藍「っということわけだ。なんだか優蹴についてはほとんど触れてない気もするんだが……」


幽々子「次の大会まで日がないから終わった大会のことを振り返る余裕ないってことでしょ〜。それに、次の大会へすぐに動き出すというのは優蹴での敗戦を引きずっていないということでいい傾向よ」


紫「そうね。チーム全体の細かい問題点や分析は専門家に任せて私達は各々の胸に抱いている反省を生かして次を頑張りましょ」


ちゆり「…そういえばふと気づいたけど幽々子ってダイエット中じゃなかったか?」


カナ「ダイエット中なのに、あの鍋を全部食べきっちゃって大丈夫なのかしら…」



小兎姫「大丈夫よ。あの鍋は動物性蛋白質を極力抑えた作った低カロリーな鍋だから太ったりなんかしないわ〜」



魅魔「さすが鍋奉行、対策はバッチリってわけか」



小兎姫「でもって鍋とは別に兎や鴨、豚肉の冷しゃぶも作ってあげたからこれで改めて乾杯しましょ。もちろんお酒も冷やしてるわ」


萃香「なんという用意の良さ…」


ミコ「小兎姫ってもう鍋に関しては誰も右に出る者なしなんじゃないの…?」


藍「ではそういうことで、撮影はこれで終了。残りはささやかな宴会を開くとするがいいか?」


萃香「私が宴会開くのに反対するなんて思う?」


ちゆり「というか、この流れで宴会に反対する奴なんかいないと思うぜ」


ミコ「言えてるわね。だから、私も賛成よ」


カナ「私は形ぐらいしか参加できないけど、開くのは賛成よ」


リリーW「カナさんも料理を食べてみればどうですか〜?」


橙「そうそう、あの虹河三姉妹も料理は食べれるし、食べれると思えば食べれるはずにゃ」


魅魔「何事も挑戦ってことでやってみな」


カナ「…なら、やってみようかしら」


紫「と、盛り上がってるところ悪いけど私は乾杯だけやったら寝させてもらうわ」


幽々子「だったら私も久々に動きまわったし、乾杯後は紫に付き合ってお昼寝するわ〜」


藍「ではそういうことだ。最後に…軽くキャプテンとして締めさせてもらうぞ」


橙「はい、お願いします」


藍「まず、東方優蹴は御苦労様だ。これで我々『黒赤マジック【祭】(黒赤祭)』の挑戦は終わってここで解散するわけだが皆もこの大会での反省を生かして今後も精進していこう!!







全員「おー!!」
















藍「では、今後の『黒赤マジック』の活躍を祈って……乾杯!!」




















全員「かんぱーい!!!」



















流れ的には『RPCF』に引っ張れそうな気もするが、『東方優蹴』そのものは終わったので…

ひとまず〆













■ 黒赤マジック【祭】(黒赤祭) 戦歴




予選試合

vs 五月はサッカーで酒が呑めるぞ(萃香乙) 監督:きむち 2−3
vs さよなら門番王(門番王) 監督:紅みかん 2−2
vs 紅い月&疾風のいなずま(紅の風) 監督:Nanoha.T 3−4
vs くるくる妖精と必殺のゼニ(回転神) 監督:風峰 4−2


成績:1勝2敗1分(勝ち点4)



総得点11 総失点11

成績:予選敗退
得点:藍(8点)・ちゆり(2点)・幽々子(1点)





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