黒赤マジック 控え室
萃香「う〜ん……」
リリーW「〜♪」
ルナサ「チャラリラ〜♪」
萃香「まさかこんな結果になるとは思わなかったよねぇ」
ルナサ「同じく」
リリーW「そーですかー」
萃香「という愚痴は置いといて、せっかくカメラがやってきたし解説といこうか」
ルナサ「今回の撮影はおまけ的要素の番外として出場した『お遊び杯』の撮影」
リリーW「そして私達が出場したメンバーですよ〜」
萃香「といっても出場したメンバーは完全抽選で編成も何もあったものじゃないし、試合にもカメラさんがまったく来てなかったぐらいだからオーナーも監督も本当に遊び感覚だったみたい」
ルナサ「時期的に3大会の同時進行だから無理もないこと」
リリーW「それに私達はかけもちで出場なのですよ〜」
萃香「まぁ私の『箸休め杯』はシード権もらって2回戦からの試合だったし、ホワイトの『クリスマスイブ杯』も予選は最後の方だったからこうやって出ることもできたけど、ドキュメンタリーの撮影がされないんじゃテンションも下がるよねぇ」
ルナサ「その割には、はりきってたように見えるが」
リリーW「ですよね〜」
萃香「鬼たるもの、挑戦者には全力でぶつかるのが礼儀というものじゃん。
だから、撮影もされないような遊びとはいっても試合する以上は手を抜かずに戦うのさ」
ルナサ「その結果がアレ…か」
リリーW「監督さんも『凄すぎる』のヒトコトでビックリでしたよ〜」
ルナサ「むしろ『嘘だ!!』が妥当…」
リリー「これはアレなのです〜偽物説を唱えるべきですよ〜」
ルナサ「ドーピング説というのもあり」
萃香「二人ともひどいな〜というより、どれだけ活躍しても私は『来生・SGET・ヘルナンデス・ファルコン新田・キャプテン』と同じ扱いにされてしまうわけ?」
ルナサ・リリーW「(こくり)」
萃香「…………じゃ、視聴者のために『お遊び杯』というものを軽く説明してみようかな」
ルナサ「(スルーしたか)『お遊び杯』というものは今までと違い、メンバーや装備アイテムは完全ランダム。
よって、どんな編成になるかはその時になるまでわからない」
リリーW「そうやって抽選で選ばれたのが私達3人なのです〜」
萃香「くわしくはこの表を見てもらえたらわかるかな?」
NO. |
監督 |
チーム名 |
キャプテン |
お供1 |
お供2 |
フォーメーション |
DFタイプ |
17 |
やみなべ |
お遊び17 |
10番萃香(ZUN帽) |
9番リリーW(グローブ) |
5番ルナサ(ヘアバンド) |
Vフォーム |
プレス |
ルナサ「監督曰く抽選結果を見た瞬間『絶望イパーイorzオワタ』だったらしい」
リリーW「失礼ですよね〜」
萃香「いや〜でもこんなのみたら誰でも絶望するんじゃないの?
なんせ誰一人必殺シュートを持ってなければアイテムもカスというまさに『逆境チーム』なんだしさ」
ルナサ「ついでにいうと私とホワイトは繋ぎ役であって、攻撃力と守備力が皆無に等しい」
萃香「自分で言うのもなんだけど、こんなチームでどうやって勝てというんだろうね」
リリーW「それは〜あれですよ〜『いつも心に逆境を』の精神で根性をみせるのです〜」
萃香「まさしくそんな感じだったよねぇ、特に決勝トーナメントの準決勝なんかは……」
ルナサ「………ひとまず、相手チームのデータを見てほしい」
NO. |
監督 |
チーム名 |
キャプテン |
お供1 |
お供2 |
フォーメーション |
DFタイプ |
2 |
デレツン |
お遊び2 |
9番妹紅(ブルマー) |
10番リリーB(疾風の靴) |
4番チルノ(グローブ) |
オーソドックス |
プレス |
萃香「ブルマ付き遠距離必殺シュートに俊足必殺タックルに顔面砲台ともうアレ。
私達が勝てる要素なんか丸っきりなし」
リリーW「しかも〜デレツン監督さんは『RSN杯2nd』での予選2試合目で『黒赤R』組と戦って負けてるからリベンジに燃えていました〜」
ルナサ「選手層とアイテムでも負けてれば監督の意気込みも負けてる……まさしく負けフラグてんこもり」
萃香「まぁ〜それでもこうやって公式試合をするからには手を抜けないからせめて恥ずかしくない試合と………」
ルナサ「思って………」
リリーW「いたら〜〜」
萃香・ルナサ・リリーW「勝っちゃった」
萃香「いや、本当に…私自身が驚いたよ。この結果」
ルナサ「同じく…何も考えず、ただ恥ずかしくない試合をと考えていただけなのだが、こんなメロディーを生み出すのは想定外」
リリーW「おかげで明日の決勝戦に挑めるだけでなく〜こうやってカメラさんが来てくれて撮影してくれることとなりました〜」
萃香「さすがに試合の撮影までは行ってくれないけど、明日の決勝戦が終わったら勝っても負けてもまた撮影に来てくれるとかいうしね」
ルナサ「決勝戦の撮影はいらないのか?」
萃香「カメラさんも3大会の撮影で引っ張りだこにされるからこっちに手を回す余裕なさそうだし決勝後に来てもらうだけが手一杯でしょ。
幸い自己主張の激しいのがいない上に、私自身こんな抽選で選ばれたという思い入れも何もないチームにそれほど入れ込む気もないから撮影がなくても文句ないお」
リリーW「偶然でもこうやって一緒になれたのに入れ込む気ないのですか〜?」
ルナサ「準決勝での絶望漂う試合を勝ち抜いたのにそれはどうかと…」
萃香「いやまぁその……………ごめん。私が悪かった……
だから……ルナサとホワイト!!後、名無しのみんな!!!」
名無し’s「バケー(はい!)」
萃香「皆が頑張ってくれたから私達は勝ちぬけたんだよ!!!
だから、明日の決勝は絶対勝とう!!!
勝って念願のV1を成し遂げて…チルノや魔理沙、レミリア達の士気を上げてもらおう!!!」
ルナサ・リリーW・名無し’s「おぉぉぉーー(バケー)!!」
萃香「逝くおーーーー明日の決勝戦の勝利を目指してーーーー!!!」
全員「えいえいおー!!!」
その後、決勝がどうなったかというと………… 次回へ続く
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