いろいろなことがありすぎた騒動だらけの旧都温泉ツアー。 いろいろありすぎて到底無事とは言い切れないものの、なんとか無事に終了した。 終了した直後はあれだけ大きな祭りだったせいかしばらくその話題で持ち切りであった。 その話題は混浴が主だったものの、 お祭り騒ぎやそれにまぎれての騒動も多数あっただけにネタは豊富である。 でも、それらは時間が経てば飽きてくることというか…… 幻想郷では別の新しい騒動や話題ともいうべき異変が次々と発生することもあって、 人々は旧都の事を話題にすることは次第と少なくなった。 そんな中、事件は唐突に起きる。 人里に住むという人形劇作家の家には 『ほぼ全裸で悲鳴あげつつも、人間のみぞおちに拳をめり込ませる魔族の図』 株式会社ボーダー商事の広報部門長の自宅には 『全裸で気絶中の兎にキスを迫ろうとする半妖の図』 湖の畔に立つ紅い屋敷には 『全裸でポージングを決めるマッチョと同じく全裸で両手を十字に広げる天翔十字鳳の構えを取るメイドの図』 そんな具合に旧都で起きたアレな瞬間をとらえた例の謎の絵画が人知れずばら撒かれたのだ。 幸い、第一発見者が当事者ではあったものの、 その後は決まって事件に関わりのある片割れがやってくるというお約束があるせいで… 言うまでもなく騒動は起きた。 その魔の手は魔界にも伸びることとなり、今朝方神綺の手にも例の絵画が届けられていた。 ちなみにその絵画は 『仰向けのたけちーに馬乗りとなって今まさに唇と唇を合わさる……』 その瞬間である。 ……… 「な、ななななななななんでこんなものが」 そんなことは誰もわからない。 しかも、犯人や目的すらも不明という不透明さがさらに不気味さを演出している。 ただ、唯一いつもと違うのは旧都では混浴があったせいでこういうネタは豊富であり、 それに伴ってほぼ同時期に大量の絵画がばら撒かれることになっていた。 ただし、その事実を魔界にいる神綺が知るのはもうしばらく先の事であったが…… 「と、とにかくこんなのたけちーに見られたら大変だから知られる前に隠さないととととと……」 確かにこんなのたけちーがみたらどうなるかわかったもんじゃない。 なのでたけちーに見つかる前に隠そうとするが……… 今迄の例から取ってそんなことできるわけがない。 「おっ、神綺。何みてるんだ?」 ドッキン☆ 「ギャァ!!」 お約束とも言うべきタイミングで登場するたけちーに神綺は口から心臓を飛び出させるかのような悲鳴をあげる。 「なんだそんな声だして」 「えええええっと…きょ、今日はいい天気だなーっと思って」 「……今日は思いっきり曇ってるんだが」 思いっきり嘘が付けない体質の神綺。 誤魔化すことすらもできず、逆にたけちーへの不信感を立たせるのに十分だ。 たけちーは冷や汗気味に絵画を後ろ手に隠してる神綺をジト目で見つめ…… 「後ろに何を隠している」 どうやら、後ろに隠している絵画に気付いたようだ。 「ち、違うの!!これは……」 「いいからみせろ!!」 「ら、らめぇぇぇぇ〜〜!!」 今なおしぶる神綺の手から強引に絵画を奪い取るたけちー。 その目に飛び込んできたものは…… ………… この類の絵画が初めてばら撒かれたのはいつだったかは誰も知らない。 誰が何の目的で描いたのか……誰もわからない。 気がつけば絵画がそこにあった。 今この瞬間も人知れずばら撒かれていた。 誰にも知られることなくこっそりと……… 「ねえねえマイ。あれって酒場のガチャピンとムックじゃない?」 「あっ、本当だ。でもユキ。あの二匹、なんでこんなところに……」 「うん、なんでこんなところにいるんだろ。っていうか何やってるんだろ」 そうユキがつぶやく通り、ガチャピンとムックがそこにいた。 しかも二匹は神綺の屋敷の一角、たけちーの自室を外からのぞきつつ中の様子をうかがっているのだ。 その様はあからさまに怪しく、二人は声をかけようとしたが、二匹はそれより早くそこを立ち去ってしまった。 その態度が怪しすぎるのでこっそり追いかけようとは思ったが、 それより二匹が覗いていたたけちーの部屋の方が気になる。 よって、ユキとマイは二匹が覗いていた窓に近づき、そっと中をのぞく。 そこで真っ先に飛び込んだものは窓のすぐ下の机の上。 布に包まれた何かどっしりと置かれていた。 「この包み、なんだろ?」 「気になるなら開けるべき」 あからさますぎるほど堂々と置かれた包みに興味を引く二人。 本来ならこれは失礼な好意であるが、子供である二人は当然好奇心に勝てるわけがない。 「よし、だったら開けちゃえ」 マイに催促されるまま、躊躇なく包みをはぎ取るユキ。 包みをはぎ取ると、現れるのは一枚の絵画。そこに描かれていたのは……… 『二人仲良く手をつなぎながら、窓から宿の外へ飛び出す神綺とたけちーの図』 である。 「……なんか、見ちゃったことを後悔してきたかも」 「同じく」 さすがに見てはいけないものをみてしまった気がした二人。 急いで絵画を布に包んでもとどおり机の上に置いた。 そうやってる中、ユキは独り言のようにつぶやく。 「でもさぁ。絵もそうだけどガチャピンとムック。本当何しに来てたんだろ……?」 「…さぁ?」 謎の絵画は今なお『誰か』の手によってばら撒かれている。 その正体も目的も全くわからない……… 全ては謎に包まれていた。 終わり あとがき どうしてこうなった!!! 最初こそギャグ一杯のどたばた活劇な混沌で行こうと思ってたけど……… 気がつけば途中からシリアルになっていた。 本当に、どうしてこうなった!!(大事な事なので二度言いました) っというのが書き終えた今の心境ですが、それは置いといて話の解説。 今回は結果的に『たけちー×神綺』となったけど最初は別にそんな形にするつもりありませんでした。 いや、本当に拍手でいの一番に名乗りでたことと関係なし。 魔界勢を起点に進めようと思ってただけで魔界神の件はここまで持ち上げるつもりなかったんですよ。 一応キャラ設定時にそれらを匂わせる記述を書いてはいたけど……マジでどうしてこうn(しつこい) まぁ一番の原因はとわわんが直前に書かれたヤンデレノリ・ヮ・ル゚゚)のアレなんでしょうけどね。 あれに感化されてた上にヤンデレノリ・ヮ・ル゚゚)はドキュメンタリーで散々頭悩ませてくれますたから きっとその反動でつい血迷って……… それはさておき、話の展開はまぁ良い意味でも悪い意味でもいつもどおりです。 今迄出番がない、もしくはあまりない人達をだす事を第一において執筆しました。 そうした中でスポットを当てたのが星組と地組であり、 その二つが導いたキーワードが『混浴(混沌ではないよ)』でしたw なので、この話はまず何を置いても『混浴』が全てである。 『混浴』があればもう何もいらない。そんな心構えで書いてたけど……… 登場人物が勝手に動き回ってトラブルを呼びつけてくれるからあれよあれよと話が膨らんで、 気がついたらご覧のあり様です。 書き手の予測を斜め上に逝く展開へと突き進み、登場キャラも半端なく増えました。 一応手ごたえからみて『混沌の夜明け』や『きのこ☆ぱにっく!』と同レベルの傑作品となったものの…… 100KB越えなんて過去の作品をも上回る最多量だし、もう少し減らすことできんのだろうか…… ……次回作はなるべく50KBに抑えるよう努力しよう(´・ω・`)マイカイコンナジャタイヘンダヨ ってことで、今回の作品でもやっぱり出番がなかったお方ですけど……… 次の作品でこそ出番あると思うので、首を伸ばして…ではなく、首を洗ってお待ちくださいましwww あっ、ちなみにナイト君はどんげに人工呼吸をしたのかどうかの答えは………… 各自の御想像にお任せですのであしからず(´∇`)カオスハ『めあ×れーせん』ヲシエンシマス おまけ ドキュメンタリー等の共通点 …といってもドキュメンタリーと独立した路線で進んで日が長いから共通点が無くなってきたかも ・錨  言うまでもなくムラサ愛用の武器。  すきまさんはksg10で夢子ではなくムラサの姿となったからそのつながりで… ・たけちーの黒リリー誘拐事件  全ての発端はたけちーのサイトの2009年1月20日の雑記  http://www.geocities.jp/qfxgr837/takemikadutiLOG2009.01.html    そこから誰かさんのせいであれよあれよと広がってゆき…  http://chokore2.hp.infoseek.co.jp/TOHO/tohosakka282.html  最後にはこうなりました  http://www.geocities.jp/qfxgr837/bytowaSS01.txt  ・アリスのろりす化  とわわんは某鈴蘭茶だとアリスではなくろりすのアイコンを多用している。  その影響でアリスよりろりすのイメージが強いっというかそのせいで幼児化の能力持たされたし…  http://huyutukiyoumu.hp.infoseek.co.jp/story/SS/SS-s009.html  せっかくだからアリスも幼児化させちゃおうっという悪戯心からww ・メイド狩り  ksgシリーズのすきまさんの肩書きは『メイド狩り』  なぜメイド狩りなのかは知らないけど、そんなわけです ・めあ×れーせん  発端であるふゆつきせんせー曰く  「恥ずかしがるめあちんが見たかった」  つまり、ほんの出来心から発生した小ネタだったのだが  どこぞのカオスな人が面白がってどんどこぶちこんだ結果………  今に至りますwww    ちなみに、この組み合わせは本人も否定はしていませんのであしからず ・パンダちゃんの外見  ksgシリーズでこーりんアイコンを選択してるどころか敵として出てきた時は……  他にも、ドロップアイテムが『超肉体大原則』  ステータスが典型的な能筋。  つまり、全てksgの影響です。本当にあr(ry  http://www21.atwiki.jp/ksgwiki/pages/1.html  っというのは半分嘘で、一部はこっちの影響もあったりなかったり  http://chokore2.hp.infoseek.co.jp/TOHO/tohosakka353.html ・裸神活殺拳  パンダちゃんは『脱げば脱ぐほど強くなる程度の能力』を持っている。  でも、後日知ったけどそれは『裸神活殺拳』という拳法として存在していたのでくっつけてみた。  ちなみに元ネタはググってみればわかるかとww ・やみなべとカナと小傘の関係  ぼうさんの『なべかな?』で小傘も一緒に住むようになった設定があるのでそれを流用。  ただし、幻想入りシリーズとは軸が違うので細部の経緯は微妙に違う。  http://chokore.hp.infoseek.co.jp/TOHO/SS/rumi0225.txt ・神綺とたけちーの関係  ジルちゃんの『世界シン話』からの設定を拝借。  つまり、今のH代目のたけちーは魔界神になる前の神綺の幼馴染の生まれ変わり…  っということにしてまするw  後、『世界シン話』で語っている思い出は神綺が都合よく捏造した偽りの思い出で真実ではない  なんていうご都合主義でつじつま合わせてたり(ぉ  http://www.geocities.jp/qfxgr837/byzirukoniaSS01.txt ・二人の魔界神  カオス式監督設定のたけちーの紹介文より    なお、神綺は建御雷神(タケミカヅチ)の力が引き起こした破壊から発生した力から創造の力を紡ぎだし、  その力で魔界を形作ったとされている。 ・神綺の変化  『たけちー×アホ毛』での夢子ちゃん  http://www.geocities.jp/qfxgr837/bynightmareSS01.txt    『きのこぱにっく』のおまけでのアリス  http://chokore.hp.infoseek.co.jp/TOHO/SS/14.html    二人はたけちーが来てから神綺が変わったという感想を漏らしている。 ・謎の絵画  ハクちゃん作【不明の絵画】から発端を示したブツ。  http://www.geocities.jp/dfato300/CC3/t/12o.txt  http://chokore.hp.infoseek.co.jp/TOHO/SS/rumi0933.txt  最初は展開上ハクちゃんが犯人かと思ったが前作で被害にあったから無罪となる。  http://chokore.hp.infoseek.co.jp/TOHO/SS/35.txt    なら一体誰が犯人か…として考えた時、  そんなことやらかすにふさわしい動機と手段を持つ輩がいることに気付いたので  今回はそれを匂わせることにしてみたw  余談だが、この絵画オチは公開前にハクちゃんから予測されますた。  もちろん結果は………大当たりwwww